- 著者
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稲葉 次郎
- 出版者
- 公益社団法人 日本アイソトープ協会
- 雑誌
- RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
- 巻号頁・発行日
- vol.64, no.5, pp.335-349, 2015-05-15 (Released:2015-05-28)
- 参考文献数
- 25
- 被引用文献数
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環境に放出された放射性核種による被ばく評価にあたっては,放射性核種の動きを正しくモデル化し,適切なコンパートメント間移行パラメータを用いることが重要である。ここでは,①土壌から農作物へ,②飼料から畜産物へ,③環境水から水生生物への3種類の移行パラメータに注目し,それぞれの定義,これまでに報告されているパラメータ値とその測定法,パラメータ値に対する影響因子等について紹介する。福島原発事故により環境汚染の事態が生じたが,そこからもできる限りの移行パラメータの抽出が望まれる。