著者
尾堂 修司
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.39-58, 2002-06-29 (Released:2017-07-18)

教祖による終末予言が失敗した教団においては、神義論上の対処が要求される。本稿は、終末後の教団における神義論構築の(世界の苦や不完全性の解決を説明する)観点から、オウム真理教が名称変更した宗教団体アレフの終末論とカルマ説の接合という現象に注目した。本教団では、教団と日本を同一視する「アレフ(オウム)日本パラレル理論」や「歴史周期説」が唱えられている。このパラレル理論や歴史周期説と終末予言との関連解明を試みた。本稿では、教団が予型論的思考を用いて、カルマ説と終末予言を接合したと分析した。予型論とは、旧約聖書の記述が新約聖書の雛形、予型として存在するという、聖書解釈上の一つの考え方である。予型論的思考の適用により、予型としての教団(日本)の歴史が、日本(教団)の歴史で再現されると解釈されることになる。この予型論的神義論が、終末予言の失敗を説明し、未来ビジョンを構築する原理になったと考察した。

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日本とオウムがパラレルだとか、60年周期説だとかいうのは、アレフ時代から上祐などが言ってきていることなので、ああ現在まで一貫しているんだなあ、オウムーアレフーひかりの輪は変わってないんだなあ、という感想です。証拠をどうも。 cf. 尾堂修司氏の論文 https://t.co/LRyL6Rb5bd

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