著者
小玉 裕治 対馬 栄輝
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.60-65, 2014-04-20 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
3

【目的】本研究の目的は,股関節屈曲・伸展角度の違いによって,股関節外旋・内旋筋力が変化する様相をあきらかにすることである。【方法】健常人32名(男女16名,平均年齢21.9±3.8歳)を対象として,股関節外旋・内旋の等尺性最大筋力を測定した。股関節外旋・内旋筋力は,股関節内外転0°・回旋0°,膝関節屈曲位90°で測定し,股関節屈伸角度は伸展10゜,屈曲・伸展0°(屈伸0°),屈曲45°,屈曲90゜の4条件に設定した。【結果】股関節外旋筋力は,屈伸0°よりも屈曲45°または屈曲90°が有意に大きい値を示した。このうち女性では伸展10°よりも屈曲45°が有意に大きい値であった。股関節内旋筋力は伸展10°よりも屈曲45°または屈曲90゜が,屈伸0°よりも屈曲45°または屈曲90゜が有意に大きい値を示した。【結論】股関節屈伸角度の条件の違いによる股関節外旋・内旋筋力の差をみると,股関節外旋筋力は屈曲角度の違いによる変化は小さく,股関節内旋筋力は屈曲角度が増加するにしたがって大きな値を示すことがあきらかになった。

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