著者
赤坂 清和
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.311-317, 2007 (Released:2007-08-18)
参考文献数
10

本稿では,理学療法の臨床場面で遭遇することが多い骨格筋異常に関連して,マッスルインバランスの考え方について整理した。緊張あるいは短縮した筋を伸張し,筋力低下している筋に対して筋力増強運動を行うことが重要であるが,それぞれ代表的な筋の検査方法と代償運動など検査施行上の注意点をあげた。また静的評価として姿勢,動的評価として歩行分析および片脚立位のみかたについて整理した。対象者の運動パターンを病態運動学的にとらえ,機能異常や能力低下などの評価と合わせて包括的に問題点を整理し,理学療法を適切に選択することにより,理学療法の効果を向上させる有効な手法となることを示した。

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筋疲労などにより筋緊張が起こると、拮抗筋(相動筋)の出力は低下する。これをマッスルインバランスと言い、長距離ランナーは走れば走るほど中臀筋が弱くなるというジレンマが起こりうる。https://t.co/bqpsvMNwso https://t.co/t0pB5hxDT1
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