著者
隈元 庸夫 世古 俊明 田中 昌史 信太 雅洋 伊藤 俊一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.371-375, 2014 (Released:2014-07-03)
参考文献数
8
被引用文献数
3

〔目的〕骨盤側方移動運動中に骨盤固定による受動抵抗をうけることが移動方向と反対側の中殿筋活動へ及ぼす影響を異なる立位姿勢条件で比較し,閉鎖性運動連鎖での股関節外転筋トレーニング法の筋電図学的根拠を得ることとした.〔対象〕健常成人男性20名とした.〔方法〕左方向に骨盤を側方移動させる運動課題を両股関節内旋位・外旋位・中間位の3条件,右下肢への荷重を最大にした時と体重の半分の大きさにした2条件で実施した.左右の中殿筋,大内転筋を導出筋とした.〔結果〕股関節内旋位・最大荷重での運動課題実施時に右中殿筋活動量が最も高くなった.〔結語〕立位骨盤固定位で骨盤を側方へ移動させる運動は片脚立位が困難でも立位で実施可能なCKC外転筋トレーニングとなることが筋電図学的に支持された.

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両脚立位における骨盤側方移動時は、股関節内旋位が一番反対側の中殿筋の遠心性収縮が得られやすい。 中殿筋前部繊維には股関節内旋作用がある。そのため、骨盤側方移動に伴い中殿筋がブレーキの役割を果たすために、股関節内旋位での筋活動が得られやすくなると考えられる。 https://t.co/WBaW9L0cfj

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