- 著者
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福永 哲夫
- 出版者
- 日本スポーツパフォーマンス学会
- 雑誌
- スポーツパフォーマンス研究 (ISSN:21871787)
- 巻号頁・発行日
- vol.15, no.SpecialContribution2023, pp.2-12, 2023 (Released:2023-12-27)
本研究の目的は、元体育大学長(FT)の60 歳から80 歳までの20 年間の身体情報(体重、血圧、体調、歩数、貯筋運動等)の日間変動及び加齢変化を明らかにし、体調(関節痛や倦怠感等)と身体運動との関係を見ることである。その結果、1)精神的ストレス(配偶者死別や大学内トラブルなど)が血圧の上昇を伴う事が明らかであった。2)体重とウエスト周径囲との間には高い有意な相関関係が見られ、体重1 kg の増減はウエスト周径囲1 cm 増減を伴う事が示された。3)体重/ ウエスト周径囲比(除脂肪体重の指標)は加齢とともに減少する傾向を示したが、同年代の多くの日本人男性の平均値+ 2SDと高い値を示し、この高い除脂肪体重は日々の貯筋運動の効果によると思われた。4)64 歳~ 69 歳及び77 歳以降は関節痛等の体調不良日が少なくなったが、その理由として毎日のストレッチングの実施があげられた。5)高齢(80 歳)でも身体運動(ゴルフラウンド等)を続けられたのは、常に自らの身体情報に注意しながら実施したストレッチングや貯筋運動等、日常生活活動の工夫によるものと考えられた。