著者
野口 邦和
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.381-388, 2011-12-15 (Released:2016-08-31)
参考文献数
16

福島原発事故時に原子炉内に存在していた放射性核分裂生成物の量を推定した.原子力安全・保安院等の評価をもとに,同事故により大気中および海洋に放出された主な放射性核種の放射能量を概括した.原子力安全委員会の『原子力施設等の防災対策について』が如何に机上の対策であったかを指摘した.避難住民など周辺住民の汚染状況等について紹介した.放射性ヨウ素をめぐる問題では,甲状腺被ばく線量について依然として不透明な部分が多いことを指摘した.緊急作業者の被ばくについては,緊急作業時の被ばく線量上限値が250 mSv に引き上げられた問題を指摘するとともに,東京電力の労働者被ばく管理の実態を紹介した.食品の放射能監視の基準値となっている原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」の意味付けを紹介した.また,今後の大地放射線量の推移について予測した.低線量被ばくの発がん問題について考察した.

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『放射性物質による生物及び人体への影響とその対応』 https://t.co/abgX8AYaFk 「原子力安全委員会の助言組織メンバーである鈴木元・国際医療福祉大学クリニック院長が「当時の周辺住民の外部被ばくの検査結果を振り返る… https://t.co/PMrF1joBaS
野口邦和氏「東日本大震災特集号・放射性物質による生物及び人体への影響とその対応」(公開日 20160831)https://t.co/okzBHCSeiK (NPO 法人日本チェルノブイリ連帯基金の調査に対して)「最初に感じたことは,またもや市民団体なのか,という思いである」

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