著者
東 剛志 田中 宏明
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.282-289, 2012-10-15 (Released:2016-08-31)
参考文献数
57

近年,タミフル等に代表される抗インフルエンザ薬成分の河川環境中への流出が新たな社会的問題を提起している.タミフルは,新型インフルエンザパンデミックの被害軽減の切り札として位置付けられており,日本の依存度は季節性インフルエンザにおいても使用されており世界の中でも特に高い.そのため,水環境中に流出する抗インフルエンザ薬成分の問題は,生態系への毒性影響に加え,水環境中からの薬剤耐性ウイルス発生の危惧を生み,日本ばかりではなく世界的に新型インフルエンザ対策を検討するきっかけとなっている.そこで,本稿では近年明らかになりつつある最新の知見を踏まえ,河川環境中における抗インフルエンザ薬成分の汚染実態・環境動態や,下水処理場での除去効率,そして環境毒性及び薬剤耐性ウイルスの発生危険性について概説し,今後の環境リスク評価・リスク管理の展望についてまとめる.

言及状況

外部データベース (DOI)

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cf. 河川環境に流出する抗インフルエンザ薬成分の環境動態 https://t.co/HiZe5Epe9A
タミフル備蓄についてググっていたら、タミフルによる下水経由の環境汚染の論文に行き着いた。 RT インフルはちょっと微妙…有意差がほぼ出ず、デメリットがメリットを大きく上回る場合には、ethical placeboを正当化しやすいですがhttps://t.co/KwdhHRV8md

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