著者
桑原 芳哉
出版者
学校法人 尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
雑誌
尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編 (ISSN:21875235)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.45-57, 2019 (Released:2019-09-07)
参考文献数
15

2007年以降,中心市街地に民間商業施設との複合施設として整備された公立図書館を対象として,施設の概要,利用状況,併設施設の特徴及び整備の経緯などについて調査を行った。図書館の施設規模としては1,000㎡未満の小規模な図書館の事例が多いが,4,000㎡以上の大規模な図書館を商業施設の上層階に整備する事例もある。併設されている商業施設としてはスーパーマーケットや書店など図書館との親和性が期待できる業種が特徴的である。既存の大型商業施設の撤退・縮小を受けて,空きスペースを活用する形で図書館整備が行われる事例が多く,特に地方都市において商業施設に代わって公立図書館が「集客」の中核施設として期待されている状況が顕著である。

言及状況

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@akatsukijintaro 情報をありがとうございます!徳島市立は蔵書約55万冊で分館は無いようですね。広島市立中央図書館(蔵書100万冊超)クラスで、商業ビルに移転した例は2019年以前は無いようです。 論文ですが、読みやすいです。 中心市街地における公立図書館整備に関する近年の動向 https://t.co/RcE8fBNhrK
補助金を上手く使うと自治体負担が格段に減るのはよく分かるのですが図書館の規模が倍以上違います。商業施設に入った同等レベルの図書館はまだ無いので、広島市の中央図書館移転は、ある意味、全国レベルの実験で、図書館関係者、研究者も成り行きを注目しているのでは。 https://t.co/RcE8fBNhrK https://t.co/GSpEkv9h6u
の来館者があり堅調な利用が続いているものの,商業施設への効果を生み出すことはできず,「コンパクトシティ構想」の典型的な失敗事例との見方もある。 「中心市街地における公立図書館整備に関する近年の動向 ―民間商業施設との複合整備事例を中心として―」p.55より https://t.co/RcE8fBv8dC

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