著者
岩本 朋大
出版者
生活経済学会
雑誌
生活経済学研究 (ISSN:13417347)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.79-100, 2020 (Released:2021-03-31)
参考文献数
19

都市や地域を結ぶ交通網は年々改善している。空間経済学の理論では輸送コストの低下は人口集積を招くとする。したがってそのような改善は人口移動を誘発させていると考えられる。本稿では航空・鉄道・バス・自家用車による移動時間の改善が地域間人口移動を増加させるのかを都道府県間平均移動時間のデータを用いてグラビティモデルの手法で分析する。 分析の結果、航空と鉄道での移動時間の短縮が人口流出を加速させることが確認された。さらに若年者の人口移動に限り分析を行うと、航空と鉄道での移動時間の短縮は人口流出を増加させ、さらにバスでの移動時間の短縮も人口流出を増加させる傾向を確認した。

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駅できても人口増えない。 「本稿で明らかにした人口移動との関連性によれば、それらの政策は人口流出を加速してしまい、期待する結果にならない恐れもある。」 それはそうよね。 https://t.co/M4QSSr53PM

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