著者
佐藤 純
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.219-224, 2003 (Released:2004-02-16)
参考文献数
30
被引用文献数
1 or 4

著者らは慢性痛が前線通過や気温低下の際に悪化する現象の科学的実証とそのメカニズムを明らかにする目的で,慢性痛モデルラットを用いた人工環境曝露実験を行ってきた.これまでに,天気変化でみられる程度の気圧低下(大気圧から27hPa減圧)と気温低下(22°Cから7°C冷却)により単関節炎モデルと神経因性疼痛モデルの疼痛行動が増強することを明らかにし,いわゆる「天気痛」を動物モデルで再現することに成功した.そして,気圧低下の疼痛増強作用には交感神経活動が重要であること,また気温低下による疼痛増強のメカニズムにおいては,病態時に出現する皮膚冷感受性線維の感作が重要な役割を担っていることも見出した.さらに,内耳破壊を施した神経因性疼痛モデルを用いた気圧低下実験の結果から,気圧の変化を検出する機構(気圧検出センサー)がラットの内耳前庭部に存在することを示唆する結果を得た.

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気象変化による慢性痛悪化のメカニズム https://t.co/r2aEI7iCmE
. @todesking 気圧と連動した気温変化で関節の痛み等が増悪すること、前庭(内耳の一部)に気圧センサの働きがあることなどをラットでの実験で確かめた研究報告があります https://t.co/LHKGNYXvUN
https://t.co/BPIkO4yI 気象変化による慢性痛悪化のメカニズム
@kobashiyuta ひとまず日本語の論文で。私の元上司の論文です。一緒に研究してました。他にも「名古屋大学環境医学研究所 天気 痛み」などで検索すると、たくさん出てくると思います。(注)片頭痛についてはまだ証明されていません。http://t.co/IsvFrT5

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