2 0 0 0 OA 紅葉の季節学

著者
松本 太
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.141-148, 2013 (Released:2013-01-25)
参考文献数
33
被引用文献数
1

紅(黄)葉は秋の関心事であると同時に,その変化は温暖化など気候変化のバロメーターである.本稿ではイチョウ,イロハカエデの紅(黄)葉のメカニズムや気象的要因,および近年の気候変化と紅葉との関係を概説した. まず紅葉の化学的なメカニズムを述べ,イロハカエデの紅葉(クロロフィル減少)に低温の積算が関係していることを示した.そして紅(黄)葉日と地球温暖化や都市の昇温との関係を述べた.イチョウの黄葉日は同一地域内での地点差や個体差が大きく,発芽の遅速など生理的要因の関与が示唆された.一方イロハカエデの紅葉日は地点差や個体差が小さく,気候の影響を反映すると推察された.よって紅(黄)葉日を評価する際には,樹種によるメカニズムや,気候への反応の違いを考慮に入れる必要がある.

言及状況

外部データベース (DOI)

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紅葉と黄葉のメカニズムの違い ・紅葉は染色(葉緑素破壊兼赤着色:アントシアニン(赤)が生成。赤が目立つ) ・黄葉は脱色(葉緑素破壊:カロチノイド(黄)が残る) 引用 https://t.co/FgMRgHMxYf

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編集者: North land
2018-01-21 10:47:14 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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