著者
大澤 剛士 上野 裕介
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.257-265, 2017 (Released:2017-08-03)
参考文献数
21

要旨: 研究成果を実際の現場、例えば保全活動や自然再生事業、インフラ整備における環境アセスメント等の実務において活用してもらいたいというのは、応用分野に興味を持つ生態学者の望みである。しかし、現実には研究成果、少なくとも日本生態学会関係者の研究が現場に反映されている例は決して多くない。なぜ、生態学者の思いは片思いになってしまうのだろうか?研究と実務の間にあるギャップは何なのか?本論説は、研究と実務の間にあるギャップ(Research-Implementation Gap)と、その原因、それを埋めるために生態学者ができることについて、筆者らを含む行政、民間、研究者から構成される勉強会のメンバーで議論してきた内容を論じる。さらにはそれらをふまえ、演者ら、生態学に軸足を置きながら実務に近い現場で研究をしている立場から考えた課題解決に向けた鍵と、その実現に向けた今後の展望を議論する。

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研究を政策決定につなげるには ①研究事例を増やす ②個別の研究を統合・要約 ③科学的知見を平易な言葉で要約 ④意思決定の選択肢の提示 という流れがあるらしい。 研究者だけでなく,①にはもっと多くの人が関われるはず。 https://t.co/uEPVtX6MZd https://t.co/wcHjxX1Qz0
生態学研究と実務の間に存在するギャップを考える (日本語論文。無料閲覧可能) https://t.co/qXUDWkwFXZ
すごくいい記事なのでマーキング「生態学研究と実務の間に存在するギャップを考える大澤 剛士, 上野 裕介」 https://t.co/AZoRHjPYq9

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