著者
Anatoli BROUCHKOV Gennady GRIVA
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.241-249, 2004-03-15 (Released:2009-08-07)
参考文献数
13
被引用文献数
2 4

本稿では,寒冷地域での主にガスパイプラインの現状について,既存の情報と筆者らの研究結果とをあわせて述べる.永久凍土帯のパイプラインではパイプ周辺の地盤とパイプとが直接的な相互作用をする.この部分では凍結・融解によるさまざまなプロセスが発生・活発化する.パイプ周辺の湿地化の結果,ガスパイプラインには顕著な水平方向および鉛直方向の変位が生じ,強い応力腐蝕によるパイプの破壊が起こる.氷点下の温度でパイプラインを稼動させた場合には,ガスパイプラインが通過するタリクの凍結にかかわる新しい問題が発生する.最近の統計では,これらの問題とかかわっていると考えられる事故が数多く報告されている.

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パイプラインと永久凍土の相互作用にかかわる問題の概要 2004 https://t.co/d16OumcFE9
@ZizzREF どうも、地下に埋設された天然ガスパイプラインからの天然ガス大量漏洩は日常茶飯事のようで、このガスが地上に達すると、パイプラインが埋設された場所に沿って燃えている可能性は有りそう。 https://t.co/TrUsSwFLfe

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