著者
工藤 龍彦 内堀 陽二 渥美 和彦 沼尾 嘉時 川守田 英夫 三浦 勇 設楽 正登 北村 信夫 石井 潔 橋本 明政
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.10, no.6, pp.595-598, 1978-06-01 (Released:2013-05-24)
参考文献数
11

われわれは,弁置換術後で抗凝血(薬)療法を実施中の患者が,納豆を摂取したのちThromb-test値が有意に上昇する現象を経験した.ヒトと家兎による裏付け実験で,日常食品である納豆に,強力なWarfarin拮抗作用を認めた.納豆が有するWarfarin拮抗作用は,納豆菌が腸内で多量のビタミンKを合成するためと推定した.抗凝血療法のポイントは,TT値を長期間,一定の治療域内に維持することにある.したがって,Warfarin投与患者に対しては,TT値に影響を及ぼす納豆を要注意食品として指導する必要があると考えた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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1978年。→ J-STAGE Articles - 臨床 納豆のWarfarin拮抗作用について https://t.co/g1NDlEpwb6

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