著者
小沢 千重子
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.258-262_1, 1983-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
9
被引用文献数
7 6

石川県の特産品であるフグ卵巣ぬか漬けの製造方法の改善を目的とした一連の研究を開始するにあたり, 2, 3の予備的実験を行った. まず, フグ毒の抽出法を比較したところ0.1%酢酸及び酢酸酸性メタノール抽出法より熱水抽出法の方が効率がよいことがわかった. ぬか漬け卵巣の毒力を測定すると長期のぬか漬けを経たものにもかなりの毒力が認められた. 一方, マウスに腹腔内投与するテトロドトキシン溶液中の食塩濃度が増すとマウスの致死時間がかなり遅延することがわかった. また, フグ卵巣抽出液が腐敗すると毒力がすみやかに低下するという報告について検討したが, 腐敗と毒力との間に明確な関係は認められなかった.

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@_596_ 「前報」を追いかけたら2つばかり出てきました。 斜め読みしてみましたが中々面白いですw。 フグ卵巣ぬか漬けの毒性 https://t.co/iuFkk9ZOta アルカリ添加が塩漬け中のフグ卵巣の毒性に及ぼす影響 https://t.co/lBGbPeCYT7 こちらこそいつも勉強させていただいております。 ありがとうございます。

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