著者
田中 康雄
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.253-259, 2017 (Released:2018-03-31)
参考文献数
4

発達障害に対する小児耳鼻咽喉科臨床と発達障害臨床を対比した。さらに発達障害という存在について考察し,治療対象とすべき障害は生活障害であると主張した。そのうえで,親・家族が抱える思いを想像し,親・家族への応援のあり方,説明方法,さらに本人への応援や生活支援者への応援について検討した。発達障害臨床とは相手の思いに思いを馳せつつも,決して完全には重ならないという,当たり前のことを述べ,それでも相手が主体的に生きていくよう応援するため,相手のためにこちらが悩み,いろいろと心配し,そしてなによりも苦しさに耐えて投げ出さないという覚悟が大切であると説いた。見返りの少ない活動であり孤軍奮闘と寂しさのなか,応援する者もまた,応援を必要としていることを強調した。生活障害を応援することは畢竟,気負うことなく,奢ることなく,恥じることなく,「素人の相談者と評される」ことであろう。

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@miki_arigatou ↓ 下記文献だと、「発達の障害」ではなく「生活障害」という言い方が相応しいと考えているようです。そして慎重に説明を行っているようですので、多分、劣っている、異常だ、という意味ではないことを強調するために、「障害ではない」と伝えてるのかなと想像します。 ↓ https://t.co/IVPSN7NW3i https://t.co/LCpTa2gr8V

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