著者
柳田 信也
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理 (ISSN:24328731)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.79-84, 2020 (Released:2020-12-10)
被引用文献数
1

消防隊員の活動安全性を向上させるために、我々はスポーツ科学で用いられている暑熱環境下での活動時の身体冷却方法を採用し、その効果を検証してきた。具体的に本研究では、氷と冷水の混合物であるアイススラリーの摂取による身体冷却効果について、実際の消防活動を模擬した環境において実験的に検討を行った。現職の消防隊員が、通常の火災・災害現場での活動と同じ装備を着装し、火災現場を模擬した高温・高湿環境内で運動負荷実験を実施した。その間に、深部体温や心拍数などの生理学的指標の測定を行った。被検者は運動間の休息中に、冷水もしくはアイススラリーを摂取し、その影響が比較された。本研究において、消防活動を模擬した高温・高湿環境におけるアイススラリー摂取により、運動による深部体温の上昇に対する有意な抑制効果が認められることが明らかとなった。このことから、暑熱環境での消防活動における熱中症予防として、アイススラリーを導入することの有用性が示唆された。

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