著者
池田 功毅 平石 界
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.3-14, 2016 (Released:2018-04-13)
参考文献数
100
被引用文献数
19

Psychological science is now facing an unprecedented crisis of reproducibility. The field is becoming aware of the systematic problems embedded in its research practices that have been widely employed by most academic journals. An emphasis on aesthetic rather than scientific standards has led to a publication bias for positive results, which, in turn, has encouraged questionable research practices (QRPs), such as p-hacking and HARKing. These processes have potentially created “null fields” where many findings are mere products of false positives. This risk is especially large in fields where the prior probability of the hypotheses being true is low. In fact, a recent large-scale replication project reported that the reproducibility of psychological literature is less than 40%. The psychology community is starting to respond to this crisis by becoming aware of the importance of pre-registered replication, and by reforming the publication standards of many journals. In this paper, we provide an overview of the facts and solutions to the present problems.

言及状況

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[再現性][心理学]
行動経済学はどうなのよ。社会学は。人類学は。心理学は、再現性に真剣に取り組んでいるからこそ、危機と言われる。
心理学全体が問題意識を持ってせーので取り組む必要ありそうだけど、出来なさそう。
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@morilyn1123 当該資料で引用されている論文をいくつか見ました。 1. https://t.co/EYJl05AuGj 2. https://t.co/pjGHQkk0ls 1.はHARKingがp-hackingの一例であり、事前オッズの低下とPPVの低下の悪循環を引き起こすので、研究計画を事前に提出させるなどして仮説の自由度を減らそうという話。MLの話は無し。→
@kokiikeda 誤字を見付けました。 https://t.co/ulnxfBT7QP >事前審査付き事前審査制度 >だが事前審査付き事前審査の導入は, この部分は正しくは 事前審査付き事前登録制度 では。
再現性の危機の問題。2016年の論文。 / “心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策” https://t.co/C1bEHWwmrV
心理学では理論的背景が弱い、第一種の過誤を(容易に)起こしている、出版バイアスがある、"Hypothesizing After the Results are Known"を行なっている、などなど、2016年の日本語総説には、楽しいことがいっぱい書かれている... https://t.co/qB8nau7gKb
一応、この辺の記事見て書いたけど信憑性の有無とか読み間違いとかまではわかりません(´;ω;`) https://t.co/pq4ak5Ffwq https://t.co/fLFbOdYnfS
心理学の古い実験は現在倫理的に不可能なものがあり貴重な知見である反面、そもそも再現性が非常に疑わしいものが多いが再現実験すらできないからなあ 重要な知見の再現実験で社会心理学で25%, 認知心理学で50%しか再現性が認められなかったという話もある https://t.co/fRfRXpZXfx
池田功毅・平石界(2016)「心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策」『心理学評論』59(1):3-14. https://t.co/M1bjUL1EdZ
@welcome_to_neet ロンブローゾの実績はまあHARKingみたいなもので、遺伝形質と犯罪者の特徴の間に有意な関係はないですね https://t.co/McIhb0O5fL
取り敢へず、日本語で讀めるものを讀んでみる https://t.co/yhAG9R4hdS https://t.co/lmlHyQiJri
「心理学における再現可能性危機」という論文。 弱い理論と強い理論を用いた仮説では、弱い理論の仮説の質が低くなりがちと理解。 https://t.co/QAWXYzoiNi
心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策 https://t.co/oMYrcA4Z8G
心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策 https://t.co/R3HkhTaFRu
「社会心理学における重要な諸知見の追試が 次々に失敗し,また大規模な追 試プロジェクトの結果,社会心理で25%, 認知心理で 50%ほどしか結果の再現ができないことが 報告された」問題の総説論文。PDFダウンロード可 / 心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策 https://t.co/gB7b87M4c5
@tos mem:あとで食べるおやつ。 心理学における再現可能性危機 https://t.co/Zvo57HXR0o 社会心理学における “p-hacking” の実践例 https://t.co/iLcbEUldEi
この論文もっと早く読みたかった / “心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策” https://t.co/9NUjs6z9Rl
心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策 https://t.co/mqTEG2zRmb
J-STAGE Articles - 心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策 https://t.co/R403ewCi64
@cadfmekm 心理学とかだとテーマが面白ければ結果がpositiveでありnegativeであれ採択が決まったりしますね。(→ pre-registration system) https://t.co/xnvsbgKEip
池田・平石(2016)「心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策」[PDF] https://t.co/Hh8hrgvLuF
ref: 池田+平石「心理学における再現可能性危機:問題の構造と解決策」心理学評論 https://t.co/lBhsKBKMOI #基礎心再現

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