著者
門田 明
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.44-82, 1977 (Released:2010-06-04)
参考文献数
63

Candida albicans (以後C. alb. と略) 感染症の発症機序を解明すべくC. alb. の生物学的作用を窒素含有物質, 特にケラチンに対するアミノ酸の動態の面より検討した。C. alb. は亜硝酸ナトリウム及び硝酸ナトリウムを窒素源としては発育せず, 塩化アンモン及び硝酸アンモンを窒素源としては発育することを指摘した。また, C. alb. を接種した糖添加, 非添加単一アミノ酸培地より3種類~8種類のアミノ酸を検出した。菌の発育は糖添加により促進されたが, C. alb. のアミノ酸同化能と培養濾液中の検出アミノ酸の種類及び量との間には一定の関係は認められなかった。糖添加Gelatin培地に比し, 糖添加, 非添加Peptone培地において菌はよく発育した。C. alb. 接種爪添加培地よりCystineを含む15種類~16種類のアミノ酸を検出したが, Prolineは検出されなかった。菌の発育は糖・爪添加培地及び糖・尿素・爪添加培地で著しかった。光顕的, 電顕的観察により培養爪甲内にC. alb. の菌糸及び分芽胞子を認めた。如上の成績より著者はC. alb. のケラチン分解能の存在を確認した。かくして, C. alb. の菌体内外におけるアミノ酸代謝の動態の一端を解明するとともに, C. alb. 寄生の皮膚アミノ酸代謝及び皮膚カンジダ症の感染機序に関し二, 三の新知見を加える所があった。

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Candida albicansのケラチン分解能に関する研究 https://t.co/UCJ9MB7Fl7
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