著者
常石 秀市
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.69-73, 2008 (Released:2010-12-06)
参考文献数
10

ヒトにおいて視覚は最大の情報量を得る感覚器であり,その発達は胎児期から始まり幼児期にかけてめざましく進む.その過程には遺伝的要因のみならず,環境要因も大きな影響をもつ.視機能は視力だけでなく,両眼視(立体視),視野,視覚認知も含めたバランスのとれた発達が重要である.聴覚は出生時にはかなり完成しており,言語発達に不可欠なものである.視覚・聴覚中枢の発達にはそれぞれ臨界期があり,発達障害を早期発見しないと修正治療が不可能である.触覚も出生時にほぼ完成しているが,その有効な情報処理には視覚をはじめとした他の感覚との協調と経験が不可欠である.これら感覚器から得られた情報は,姿勢・運動の巧緻性のために不可欠なものである.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (7 users, 8 posts, 3 favorites)

産まれてからのヒトべいびーの五感の発達を調べた論文みっけた https://t.co/c3OzaOhbs6
視覚と聴覚は出生後に時間をかけて発達していくのに対し、触覚は生直後の新生児においても十分に発達している. 面白い。 https://t.co/vppRuODHtZ
子どもにとって生まれてから感覚器の発育が完成するまでの期間が非常に大切なことがわかります。視覚や聴覚に強い刺激を与えるIT機器の使用は、幼い子どもに対しては慎重にしたいです。未就学児にはアンプラグドの方がいい。→感覚器の成長・発達 https://t.co/dGJhcXiGMF
1 1 https://t.co/nBqoM4Ik09
視覚メモ→感覚器の成長・発達 常石秀市 医療福祉センターきずな バイオメカニズム学会誌,Vol. 32, No. 2 (2008) https://t.co/9tIOXqkmqH

収集済み URL リスト