著者
岩橋 清美 玉澤 春史
出版者
兵庫県立大学自然・環境科学研究所天文科学センター
雑誌
Stars and Galaxies (ISSN:2434270X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.51-65, 2018 (Released:2019-03-25)
参考文献数
33

市民が研究に関与する「市民科学」は、科学への市民の積極的な参加の一形態である。市民が研究に積極的に参加するためには、動機づけや参加しやすい環境など様々な要因を想定し、研究を設計する段階でこれらの点を考慮に入れなければならない。近年のオープンデータに関する動きは自然科学だけでなく人文社会科学にも亘っており、専門家以外のデータ利活用促進を目指している。その意味では分野横断的なテーマのワークショップは、市民に研究参加の場を提供すると同時にオープンデータの利用を促進する有効な方策である。国文学研究資料館では、一般市民に歴史史料の中に記述された天変地異に関する用語を探してもらうワークショップを 2016 年から 3回にわたって行った。事後のアンケート調査から、地域の史料への関心や歴史と天文学という組み合わせの意外性などが参加動機に繋がっていることが窺え、異分野連携研究が自然科学にそれほど興味のない層を取り込むために一定の効果があることが明らかになった。その一方で、今後、市民参加による研究データの基盤整備を進めるためには、データの精度と確度の高い情報を抽出することができるよう指導していくことが必要で、参加者の年齢層や能力を勘案してシステム設計をする必要がある。

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J-STAGE Articles - 異分野連携研究における研究基盤データ構築への市民参加の可能性:参加 型ワークショップ「古典オーロラハンター」を事例として https://t.co/y6LzVSuwsw

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