著者
大野 芳裕
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.138-145, 2022 (Released:2022-07-20)
参考文献数
8

慢性上咽頭炎154例に対して上咽頭擦過療法(EAT)を施行し,自覚症状および内視鏡所見の評価を行った.現在上咽頭擦過療法検討委員会による前向き研究(前向研)が行われており,内視鏡所見では色調,腫脹,粘液付着・後鼻漏,擦過時の出血を3段階で評価する方法となった.以前の検討(2020研)では発赤(色調),腫脹を4段階で評価したため,これを前向研の評価法に当てはめて比較検討した.前向研では色調,腫脹の改善率は54.6%,48.6%であった.合計スコアの改善率は2020研94.2%,前向研93.5%で,出血を除いた合計スコアの改善率はそれぞれ81.8%,75.3%となった.いずれの検討でも発赤・出血・合計スコアの改善と主訴の改善との間に有意な相関を認めた.今回は2020研から症例数を増やして治療効果の再検討も行った.

言及状況

外部データベース (DOI)

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@Rsider 小児科医です。医学生だった時に耳鼻科の授業で綿棒療法として習った記憶があります(30年くらい前)。当時はちょっと小馬鹿にされていて、時代もありエビデンスを求めるような空気ではなかったです。最近になって日本口腔・咽頭科学会で委員会ができて検証するようです。https://t.co/WTg8MDKVv0
2018年の田中亜矢樹先生の報告も見つけましたが、「白色光内視鏡で上咽頭炎の診断は困難」、「出血の程度により炎症を判断」というスタンスですね。 https://t.co/EZ1zY5OErK
EATに関してかなり重要な論文(報告?)見つけたので読んでみます。(日本語なので興味ある方は是非) 上咽頭炎の評価に関わる部分に触れられており、炎症スコアリングの基準が変わったことも書いてあります。 https://t.co/GyBvZW5uOG

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