著者
松永 佳世子 冨高 晶子 秋田 浩孝
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.311-317, 2001-06-01 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12

ラテックスに交叉反応するフルーツにより, 咽に痒みを生じたり口唇腫脹や蕁麻疹, 喘息, 重症例ではアナフィラキシーとなる即時型反応をラテックスフルーツ症候群と呼ぶ.これはバナナ, 栗などが, その抗原であるclass I chitinaseのN末端にラテックスの主要抗原であるheveinドメインを持つことによる.当科のラテックスアレルギー54例中28例 (52%) が食物アレルギーを合併しており, うち口腔アレルギー症状を16例 (30%) に認めた.重症例は栗, そば, アボカドで, また, 口腔アレルギー症状はメロン, キウイ, トマトなどで発症していた.ラテックスフルーツ症候群の診断と治療および対策について述べた.

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