著者
滝川 一
出版者
一般社団法人 日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.189-195, 2011 (Released:2011-08-12)
参考文献数
24
被引用文献数
2

要旨:胆汁酸は胆汁生成に重要であるとともに,ミセルを形成して胆汁中でのコレステロールの溶存や小腸内での脂質の消化,吸収にも重要な役割を果たしている.胆汁酸は肝でコレステロールから生合成され胆汁中に排泄され,その約95%が腸管上皮から吸収され門脈を経て肝に至り,肝で効率よく取込まれ再び胆汁中に排泄されるという腸肝循環を行っている.この腸肝循環には回腸末端および肝での効率の良い胆汁酸の輸送系が重要な役割を果たしている.肝細胞から毛細胆管へのコレステロールとリン脂質の排泄は各々,ABCG5/G7とMDR3により行われ,両者は単層の小胞を形成し,これにBSEPで排泄された胆汁酸が加わり物理化学的に安定なミセルを形成する.胆汁酸をリガンドとする核内レセプターであるFXRは,CYP7A1とNTCPを抑制しBSEPを活性化することにより,肝細胞内に蓄積した胆汁酸を低下させる.また,胆汁酸の細胞膜受容体TGR5も胆管胆汁の分泌を制御していると考えられている.

言及状況

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小腸FXRはASBTを上げる派の先生 “小腸細胞にもFXRが存在し、ASBTを増加させOSTα/βを低下させる” 胆道医が知っておくべき胆汁酸の基礎と臨床(2011) https://t.co/lkchzngIfL https://t.co/fElaiwTHYV
医学の専門分化はとめどもなくすすんでいるのね。文献をみていて「胆道医」という言葉があるのをしりました→「胆道医が知っておくべき“胆汁酸の基礎と臨床”」http://t.co/hvzRZ86j 冠動脈医や気管支医という言葉もあるのかしら?

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