著者
平野 勉
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.348-352, 2023-05-30 (Released:2023-05-30)
参考文献数
15

Prader-Willi症候群(PWS)は視床下部に先天異常があり過食から高度肥満をきたし高率に2型糖尿病を発症する.本症例は高度肥満(BMI 43.8 kg/m2)による拡張不全型心不全で入院を繰り返す血糖コントロール不良のPWSであった.今回セマグルチド0.25 mgの週1回皮下注射を開始したところ,早期から著明な体重減少とHbA1c低下を示した.投与前,投与後4か月では体重が108 kgから89 kgへ19 kg減少,HbA1cは8.2 %から5.7 %に2.5 %低下した.心不全の再発も認められなくなった.Glucagon-like peptide(GLP)-1receptor agonist(RA)は体重減少作用を有することからPWSに使用した報告は存在するが,少量のセマグルチドで著効を示した報告はなく,GLP-1RAによる心不全改善効果に関しても示唆を与える.

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■少量セマグルチドが著効したPrader-Willi症候群(雑誌糖尿病) 北見赤十字病院、37歳男性、PWS、2型DM、高度肥満(BMI 43.8)。セマグルチド0.25 mg週1回皮下注射で4か月後体重108→89 kgへ-19 kg,A1c 8.2→5.7 %に-2.5 %。 遺伝性肥満の方の選択肢に。 https://t.co/aWhSP1nxgs https://t.co/QOUUJTAU2K

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