著者
亀谷 富夫
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.683-686, 2001-08-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
16

耐糖能異常, 肥満, 高トリグリセリド血症は独立した高血圧の危険因子かどうかを検討した. 1990年より1999年まで当院検診センターを受診し初診時に高血圧を認めず経過観察できた6305名を対象とし高血圧発症頻度を検討した. 肥満, 耐糖能異常, 高TG血症の高血圧発症ハザード比はそれぞれ1.414 (9596信頼区間1. 248-1.600), 1.570 (1.131-2.179), 1.245 (1.085-1.430) であった. 年齢空腹時血糖値BMI値はそれぞれ補正を行っても高血圧発症ハザード比はそれぞれ1.044 (1.038-1.050), 1.005 (1.001-1.008), 1.059 (1.038-1.080) と有意であった. しかし血清TG値は有意ではなかった. 年齢, 耐糖能異常, 肥満は独立した高血圧の危険因子と考えられたが, 高トリグリセリド血症は独立した高血圧の危険因子ではなく肥満による二次的な因子と考えられた.

言及状況

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回答リクエストありがとうございます。また、講演を依頼されていたため回答が遅くなり申し訳ありません。 この問題、前の回答者が言われるように「疫学調査ですから、他の要因の影響が出ていないかどうかです」というのはその通りだと思います。ただ、指摘されていることは特殊過ぎます。“疫学調査”ですから、もう少し一般的な要因との関連を考えるべきです。 以下の論文には、「年齢、耐糖能異常、肥満は独立した高血圧の ...

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