著者
降籏 孝
出版者
大学美術教育学会
雑誌
美術教育学研究 (ISSN:24332038)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.329-336, 2020 (Released:2021-03-31)
参考文献数
26

昭和初期に,自由画教育運動が下火になる中で,地方のいくつかの学校では臨画教育ではなく児童・生徒の身の周りに目を向け生活を描かせる想画教育が行われていた。三大想画実践校の1つ山形県長瀞校の想画教育についてあらためて再考し,その教育が継承され,現在の長瀞小学校において教育実践されている経緯を調べると共に,その教育的意義を明らかにした。長瀞校の想画教育は,子供らを取り巻く家庭や生活に目を向けさせることを教育理念として,1教科の枠を越えた教科横断的な教育実践の取組みであった。それが,現在の長瀞小学校の教育にも継承され,児童たちは自然や生活を見つめ複数の教科をとおして俳句・書写・想画として表現され,地域の人々に認められる充実した教育活動となっていた。

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大人にも言える。「子供たちは『日常の生活の中のこと』といっても何を描けばいいのか分からず,描けないという…そこで,担任と話し合い,まず生活についての作文を児童に書かせ,それを墨と絵の具で想画に描かせる」「これからの教育に求められている教科横断的な授業展開」https://t.co/Q1So3nZWO1
ユネスコ学習権宣言(1985年)のすぐれた実践では 「1 教科の枠を越えた教科横断的な教育実践の取組み…現在の長瀞小学校の教育にも継承され,児童たちは自然や生活を見つめ複数の教科をとおして俳句・書写・想画として表現され,地域の人々に認められる充実した教育活動」へ https://t.co/EilTXiMBjM
@h03LcLUfAadAiRL 山本鼎と山形の生活綴方・想画はつながっていた。 【山形県長瀞校における「想画教育」の再考―現在の長瀞小学校教育への継承―】 “「わが校に於いては法令を出発点とし山本氏の自由画の精神を新らしく見直して進みたく思ふ」…山本鼎の自由画教育運動の影響を受けていた” https://t.co/Q1So3nZWO1

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