2 1 1 1 OA 半側空間無視

著者
前田 真治
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.214-223, 2008-06-30 (Released:2009-07-01)
参考文献数
36
被引用文献数
1

半側空間無視は,右半球損傷に伴いやすく,損傷大脳半球と反対側の刺激を無視する症状である。臨床症状の特徴は,顔や視線が健側を向いている,患側にいる人に気づかない,患側の食事の食べ残しで気づくことが多い。また読字・書字障害や談話障害などもみられる。半側空間無視の検査にはBehavioural Inattention Test やCatherine Bergego Scale などがある。発現機序には,注意障害説,方向性運動低下説,表象障害説などがある。また左視野の刺激もプライミング刺激が認められ,ある程度まで脳内で処理されている。責任病巣は,中大脳動脈,後大脳動脈,前大脳動脈領域,視床などがある。リハビリテーションは,左側へ注意をうながす訓練や代償を用いた訓練などが報告されている。その要点は,左側にとらわれずに感情的交流を工夫すること,刺激方法に工夫を入れること,意欲を高めることなどである。これらの注意点を理解した上で,リハビリテーションチームで適切に対応すべきである。
著者
桑原 一良
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-10, 2000-12-25

元皇太子妃ダイアナがパパラッチの追跡によってあたかもキツネ狩りに遭遇したキツネのように死去した。このダイアナのあまりに悲惨な死を,神話学的,記号論的に解釈し,さらに同年英国で提案されたキツネ狩り禁止法案を重ね合わせると,ハンティングスポーツの終焉が見えてくることを考察した。

2 1 1 1 日本の女装

著者
吉川観方編著
出版者
じゅらく染織資料館
巻号頁・発行日
1970
著者
一鶯斎国周
出版者
具足屋
雑誌
双六
巻号頁・発行日
1868
著者
佐藤 圭
出版者
秋田大学史学会
雑誌
秋大史学 (ISSN:0386894X)
巻号頁・発行日
no.61, pp.12-30, 2015-03
著者
中野 敬一
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.47-67, 2014-03

本論では聖書において「売春女性」がどう扱われているかを確認した。まず旧約聖書では「神殿娼婦」と「遊女」が登場する。神殿娼婦は異教の習慣であり、イスラエルの聖所においては厳しく禁じられていた(例:申命記23:18)。しかし実際にはイスラエルにおいても神殿娼婦との淫行がみられ、預言者は神の審判を予言したのである。(例 : ホセア記4:14)。一方、遊女に対しては神殿娼婦ほどの避難はなされていない。新約聖書には、旧約聖書における「遊女」の同義語である「娼婦」が登場する。彼女たちの社会的地位は低く、特に律法学者やファリサイ派などのユダヤ教指導者層から差別されていた。しかしイエスは「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう」(マタイ福音書21:31)と述べた。また「罪深い女」(ルカ 7:36)と呼ばれていた娼婦を受け入れた。イエスは彼女たちを救いに招いたのである。しかし、後のキリスト者やキリスト教会はイエスの姿勢を継承しなかったと言える。例えば、パウロはコリント教会における淫行を禁じ、そのような行いをなす人々を排除するよう命じた。彼はキリスト者が娼婦と一体となることを戒めており、「みだらな者は神の国を受け継ぐことができない」と述べた(Ⅰコリント 6:10)。パウロらの思想は後のキリスト教会に受け継がれた。教父時代においては禁欲が重視され、売春女性は教会から排除された。しかし、同時に「必要悪」として認められた。さらにこのような傾向は中世ヨーロッパのキリスト教会にも継続され、社会や教会の純潔が守られるために、売春は是認されるのである。宗教改革者たちも売春女性を厳しく差別したが、カトリック教会と同様「必要悪」として彼女たちを容認したのである。 In this paper, I explored how prostitutes are treated in the Bible. "Shrine prostitute" and "harlot" appear in the Old Testament. The shrine prostitute was a custom of paganism and was forbidden in Israeli holy places (ex. Deuteronomy 23:18). In fact, however, immoral sexual acts with shrine prostitutes were observed in Israel, and the prophets foretold the judgement of God (ex. Hosea 4:14). On the other hand, Israelis did not criticize harlots as shrine prostitutes. "Prostitute", which is a synonym of "harlot", appears in the New Testament. Their social status was low; they were discriminated against by the class of Jewish leaders such as the scribes and the Pharisees. However, Jesus said to them, "the tax collectors and the prostitutes are going into the kingdom of God ahead of you" (Matthew 21:31 ). In addition, he accepted "a sinful woman" (Luke 7:36 ) who was a prostitute. Jesus invited her to salvation. However, it may be said that the later Christian church and heritage did not follow this position of Jesus. For example, the apostle Paul forbade sexual immorality in the Corinth church and commanded that it remove people who performed such an act. Paul banned a Christian and a prostitute from becoming one body and stated, "fornicators will not inherit the kingdom of God" (I Corinthians 6:10). The thoughts of Paul were inherited by the later Christian churches. Abstinence was made much of in the Church Father era, and prostitutes were removed from churches. However, it was recognized as "a necessary evil" at the same time. Furthermore, this tendency continued in the Catholic Church of the Middle Ages, and the church approved prostitution to protect the purity of society and the church. Religious reformers also discriminated harshly against prostitutes, but accepted them as "a necessary evil" in the same way as the Catholic Church.
著者
平松 隆円
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.34, pp.89-130, 2007-03-31

仏教では、女性は不浄な穢れた生き物と考えられてきた。そして、僧は女性と交接を行うことを「女犯」として戒律で禁じられ、そのため「女犯」の罪を避けるため、僧は男性、とりわけ稚児を交接の対象としてきたといわれている。
著者
藤野 英己 祢屋 俊昭 武田 功 菅 弘之
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.292-299, 1998-07-31
参考文献数
11
被引用文献数
1

健常成人, 高齢者および唖下障害者の喉頭運動と呼吸運動をストレインゲージ法で同時に記録して, 瞭下と呼吸の相互連関について検討した。唖下反射は3mlの飲水で誘発した。健常成人では喉頭挙上開始から238±32msec(平均士標準誤差)遅延して唖下呼吸の吸息が開始した。喉頭降下開始から165±29msec遅延して唖下呼吸は呼息相に移行した。この相互連関は高齢者においても同様であった。この相互連関が維持されているときには正常な唖下が観察された。したがって, その相互連関がスムーズな瞭下物の移送に必要不可欠であることが示唆された。一方, 唖下障害者では誤唖が誘発された。この時には唖下発生までに潜時が認められたり, 喉頭挙上に先行して唖下呼吸がみられた。これらの結果から, 相互連関の乱れが誤嘆に関与することが示唆され, 本研究に使用した測定法が唖下障害の定量的評価法として有用であると考えられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1475, pp.32-35, 2009-01-26

1月13日、2008年度第2次補正予算案が衆院本会議で、与党などの賛成多数で可決した。麻生太郎首相が昨年10月30日の記者会見で「生活対策」の目玉として打ち出した総額2兆円の定額給付金。2カ月半を経てようやく衆院は通過したが、参院で野党は審議拒否の構えで、実現のメドは立たない。 そんな遅々として進まない政治状況を横目に、同日の日経平均株価は422円安と4.8%の下落。
著者
中畑 邦夫
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.49-60, 2010

坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」を、我々はいわゆる「社会契約説」における「自然状態」から「社会状態」への移行を物語として表現したものとして解釈することができる。従来、社会契約説に特有のアポリアの一つとして、「自然状態に生きる無知なる自然人が、なぜ未知の社会状態へと進むことを選ぶのか」という「動機」の問題が指摘されてきた。それは無知な自然人を突き動かすほどの魅力をそなえたものでなければならないはずであり、安吾によればそれは「美」なのである。しかし美は、社会状態全体の一つの側面に過ぎないのであって、自然人は社会状態において文化や秩序の醜悪さに直面することになる。この物語は自然人である主人公が都という社会状態からやってきた一人の女の美しさによって自然状態を離脱し、社会状態の中で文化や秩序の醜悪さと退屈さに苦悩しつつ、結末においてそういったものの根源にある「虚空」に気付いてしまうというプロセスを悲劇的に描いたものである。物語の中で描かれる文化や秩序とは読者である我々が現にその中で生きているものであり、その根源にも虚空が横たわっている。したがってこの作品はたんに一つの物語であることを超えて、安吾独自の自然-社会状態論として解釈することも出来るのである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.490, pp.18-19, 2010-02-26

公共事業の個所ごとの2010年度予算配分額を記した「個所付け」資料が予算成立前の1月末に国土交通省から民主党を通じて自治体に流出した問題で、政府は2月10日、衆院予算委員会理事会にこの資料を提出した。概算要求をベースに国交省が11月末に公表した事業計画と比べると、予算配分額を「0〜1億円程度」とする凍結候補が大幅に減っていることが分かった。
著者
柏崎 秀子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.146, pp.34-48, 2010 (Released:2017-03-21)
参考文献数
37

より良い教育のためには,その対象たる学習者の心理を知ることが不可欠である。心理には情意的側面だけでなく認知的側面もあり,学習者の内部でどのようなことが起きているのか,その認知過程を踏まえることが大切である。本稿では,文を越えたまとまりである文章の理解・産出過程が,単語や文の理解に加え,知識による推論も含んだ,全体として結束した一貫性ある心的表象を形成する過程であることを示し,心理学諸研究を概観した。その上で,相手に伝える目的を持った読解と作文との融合実験から,伝達目的を持つことが想定相手の理解も推測した状況モデルの構築と産出を促進することを示し,かつ,実証的研究の取り組み方と日本語教育への示唆を述べた。さらに,第二言語としての日本語教育における最近の心理学的研究に触れ,認知過程を踏まえた教育の発展を希求した。
著者
和田 謙一郎
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.66, pp.75-89, 2018-09-25

本稿は、主に視覚障害者が65 歳に達した場合に介護保険制度・障害者総合支援制度がどのように適用されるのかを念頭に、高齢・障害双方の在宅サービスを担う「共生型サービス」の位置づけと、高齢障害者がそれをいかに適切に利用可能としていくのか、それらを検討するものである。65 歳問題と共生型サービスは、普遍化されたニーズとそれに応えるサービスに更に特化したサービスを加えるものとはいえない。長年、難病等の疾病や各種障害、そして高齢について個別に制度運用と適用されてきたものが、地域共生の名の下で、在宅サービスに限り社会保障費抑制策としてサービスを普遍化するものと言っても過言ではない。その普遍化とは、市場原理と所得再分配機能が混在するものになる。運営する側の自治体も、サービスの担い手となる事業者も、そしてサービス利用者も、この混乱ぶりを重く感じているのである。