著者
Ken Maeda Toshifumi Saeki
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
Species Diversity (ISSN:13421670)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.253-262, 2018-11-25 (Released:2018-11-25)
参考文献数
37

Amphidromous gobies of Sicyopterus (Gobiidae: Sicydiinae) are distributed in tropical, subtropical, and temperate streams in the Indo-Pacific region. Two species, Sicyopterus japonicus (Tanaka, 1909) and Sicyopterus lagocephalus (Pallas, 1770), are known from Japan. In the present study, two specimens of an additional species were collected in Okinawa Island, in southern Japan. We compared morphologies of the type series of Sicyopterus longifilis de Beaufort, 1912 and Sicyopterus brevis de Beaufort, 1912 collected in Indonesia, with the specimens from Okinawa Island to revise the taxonomy of these species and to identify the Okinawan specimens. Syntypes of S. longifilis and S. brevis share many characters, including a unique mouth morphology. Although fin morphologies, tooth number, and the shape of the urogenital papilla differ between S. longifilis and S. brevis syntypes, these amount to normal sexual dimorphism of sicydiine gobies. De Beaufort collected his specimens at the same locality on the same date. We conclude that the syntypes of S. longifilis and S. brevis are actually males and females of same species. Therefore, they are subjective synonyms, and we give precedence to the name S. longifilis as the first reviser under Article 24.2 of the International Code of Zoological Nomenclature (International Commission on Zoological Nomenclature 1999). The two specimens from Okinawa Island were identified as S. longifilis and this is the first record of this species from Japan.
著者
向田 昌志
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011 (Released:2011-08-05)

人工ピン材料を超電導膜に入れ、磁場中超電導特性を向上させた膜のTcを人工ピンのない膜と同等のTcまで戻すため、さらに物質本来の「強い超電導特性」が発現し、対破壊電流密度の25%以上という高いJcを実現するため、人工ピンの成長機構解明として、微傾斜基板を用い、1次元人工ピンの曲がりを調べた。その結果、ある角度以上で、人工ピンは超電導膜のステップフロー方向に成長し、超電導膜の一番弱いc-軸方向の磁場中臨界電流密度を高める効果が無くなることが分かった。また、テープ線材に不可欠なプロセスの低温化、高速化も行った。さらに、鉄系超電導膜の上部臨界磁場を詳しく調べる研究も行った。
著者
篠原 慶邦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.695-700, 1986-08-30 (Released:2009-07-09)
参考文献数
11

ソ連独特のチャンネル型ウラン黒鉛炉RBMK-1000は,減速材の黒鉛ブロック,圧力管型の約1,700本の燃料チャンネル,約180本の制御棒チャンネル等で炉心が構成され,冷却材は沸騰軽水である。炉心が大型で,反応度の気泡係数や減速材温度係数が正となるため,出力分布制御等の問題が重要である。燃料は原子炉運転中に交換できる。本稿では,この型の原子炉の開発の流れ,主要構造,制御安全保護系および工学的安全系の概要について述べる。
著者
Yasuyuki Okumura Nobuo Sakata Hisateru Tachimori Tadashi Takeshima
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20180066, (Released:2018-09-22)
参考文献数
35

Background: Understanding the area-specific resource use of inpatient psychiatric care is essential for the efficient use of the public assistance system. This study aimed to assess the geographical variation in psychiatric admissions and to identify the prefecture-level determinants of psychiatric admissions among recipients of public assistance in Japan.Methods: We identified all recipients of public assistance who were hospitalized in a psychiatric ward in May 2014, 2015, or 2016 using the Fact-finding Survey on Medical Assistance. The age- and sex-standardized number of psychiatric admissions was calculated for each of the 47 prefectures, using direct and indirect standardization methods.Results: A total of 46,559 psychiatric inpatients were identified in May 2016. The number of psychiatric admissions per 100,000 population was 36.6. We found a 7.1-fold difference between the prefectures with the highest (Nagasaki) and lowest (Nagano) numbers of admissions. The method of decomposing explained variance in the multiple regression model showed that the number of psychiatric beds per 100,000 population and the number of recipients of public assistance per 1,000 population were the most important determinants of the number of psychiatric admissions (R2 = 28% and R2 = 23%, respectively). The sensitivity analyses, using medical cost as the outcome and data from different survey years and subgroups, showed similar findings.Conclusions: We identified a large geographical variation in the number and total medical cost of psychiatric admissions among recipients of public assistance. Our findings should encourage policy makers to assess the rationale for this variation and consider strategies for reducing it.
著者
廣畑 輔雄
出版者
東京教育大学漢文学会
雑誌
漢文學會々報
巻号頁・発行日
vol.24, pp.24-38, 1965-06-25
著者
櫻岡 卓哉 宮田 一乘
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.139-142, 2013-03-08
参考文献数
9

複雑な動きのアニメーションは,アニメーターの手作業により制作されており手間や時間がかかる.これらの問題は,技術が必要とされる複雑な動作表現を自動生成することにより解決できると考える.本研究では,複雑な動きをするアクロバティックなミサイルアニメーションの制作を支援するシステムを開発する.システムの目的は,制作者の表現したい複雑なミサイルアニメーションの映像が簡単に制作できることである.そのため,始めに"板野サーカス"の複雑なミサイルアニメーションの観察を行い,カメラワークやミサイル軌道が自動生成できるシステムの作成を行った.次に本システムを使用することで複雑なミサイルアニメーションが簡単に制作できるか実験を行い評価した.また,制作したアニメーションが複雑なミサイルアニメーションを表現できているか評価した.
著者
鈴木 利保
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.92-107, 2006 (Released:2006-01-24)
参考文献数
30

日常臨床で麻酔科医が頻繁に使用する種々の針について, その歴史, 構造, 使いやすさについて解説し, 理想的な針について考察した. 多くの針はメーカーが設計・製造を行い, 使用者である医師の主観的評価のみがあり, その特性が客観的に評価されていない. これらの針を用いた手技は, 生体にとって侵襲的であり, ときに多様な合併症を引き起こし, 死に至る例の報告もある. われわれ医師は, 用いる針の特性を十分に理解し, 合併症を起こしにくい器材を世に出す必要がある. その際には, 使いやすさをわれわれ自身が客観的に評価する必要がある. こうすることにより, 患者と医療従事者の安全が守られると考える.

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著者
真継雲山 著
出版者
大陸出版社
巻号頁・発行日
1920
著者
大谷 周平 坂東 慶太
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.10, pp.513-519, 2018-10-01 (Released:2018-10-01)

Sci-Hubとは,6,450万件以上もの学術論文のフルテキスト(全文)を誰もが無料でダウンロードできる論文海賊サイトである。Sci-Hubからダウンロードできる論文には,学術雑誌に掲載された有料論文の約85%が含まれており,Sci-Hubは学術出版社の著作権を侵害する違法サイトである。大学図書館の契約する電子ジャーナル,OAジャーナル,機関リポジトリ,プレプリントサーバーなど法的に問題ない論文サイトが在る中で,世界中から1日に35万件以上の論文がSci-Hubを通じてダウンロードされている。本稿では先ずSci-Hubの概要・仕組み・世界的な動向について述べる。次いで2017年にSci-Hubからダウンロードされた論文のログデータを分析し,国内におけるSci-Hub利用実態の調査結果を報告する。栗山による2016年調査と比較すると,Sci-Hubの利用数やSci-Hubの利用が確認された都市数は増加していた。また,Sci-Hubでダウンロードされているのは有料論文だけではなくOA論文が約20%を占めていること,クッキーの情報から約80%のユーザーは1回のみSci-Hubを利用している状況も明らかになった。
著者
中島 貴子
出版者
Sociotechnology Research Network
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.90-101, 2005

乳児用粉ミルクに工業廃棄物由来のヒ素化合物が混入して大規模な被害が発生した森永ヒ素ミルク中毒事件は,今年2005年8月24日,公式発表から50年目を迎える.しかし,事件の全体像は今なお把握されていない.被害者に対する恒久救済機関の運営実態への疑問の声もある.被害者の現在を正視すると同時に,事件史の教訓を徹底的に整理する必要がある.病因物質が市場に流通してから恒久救済機関が発足するまでの約20年を振り返ると,食中毒事件における疫学と事故調査の独立性の必要が指摘できる.また,事後対応における行政と専門家の関係についての課題も指摘できる.本格的な歴史研究のためには本事件に関連する一次資料の収集・保存が必要である.