著者
Kamada Akira Duan Zhengnan Masui Ryuji Kutomi Nozomu Sogabe Maina Ohzeki Masayuki
出版者
京都大学学際融合教育研究推進センター高大接続科学教育ユニット
雑誌
ELCAS Journal
巻号頁・発行日
vol.2, pp.75-77, 2017-03

今まで日本で発生した地震データから,地震が発生する特徴を表すパターンを抽出し,地震予測に用いることができないかを考えた.そのため,2004 年2 月から2016 年の5 月に日本で発生した地震のデータを「YAHOO! 天気・災害」から取得し,行列として表現し,非負値行列制約因子分解を用いて解析を行った.その結果,地震発生の典型的なパターンと,突発性に伴う困難を示唆する結果を得た.この研究結果は,未来の技術として繋がることを考えている. Using data collected from past earthquakes in Japan, we extracted patterns representing earthquake occurrence characteristics and explored the possibility of using these for earthquake prediction. We obtained data from "Yahoo! Weather and Disaster" concerning earthquakes that occurred from 2004 February to 2016 May, and expressed them in the form of a matrix. We analyzed the resulting matrix using non-negative matrix factorization. Our results suggest some typical patterns of earthquake occurrence as well as difficulties accompanying sudden outbreaks. We expect that this method will lead to the development of future technologies.
著者
プロダン スラズ 栗生 明 積田 洋 鈴木 弘樹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.589, pp.63-70, 2005
参考文献数
12
被引用文献数
3 2

The purpose of this study is to clarify the spatial composition of open spaces of Nepal. In Nepal, there still exist open spaces since the medieval period in as it is form. 16 squares are taken into consideration and investigated by indication method. Indicated elements are classified into 5 categories. A cluster analysis, considering a number of indicated elements, noting indication rate and depreciation tendency, is carried out and characterized by matrix analysis. In conclusion, the composition and features of 5 generic types of squares,"Buddhist","Hindu","Commercial","Old Royal Palace" and "Life-Relaxation" are clarified quantitatively.
著者
堀 久美 木下 みゆき
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01 (Released:2017-04-28)

研究代表者による情報発信活動を行う女性の側からの調査・検討に、研究分担者が計画した情報学の側からの調査・検討を加えることで、多面的かつ包括的な研究を実施することができた。初年度は、大きく以下の4項目を実施した。①研究代表者・分担者のそれぞれの専門領域における先行研究から明らかとなった知見について整理・共有したうえで、本研究の対象となる震災記録等について、資料収集・分析を行い、女性たちが残したかった経験、ジェンダーの視点がどのようなものであったかを検討した。②本研究の対象となる震災記録活動に携わる女性団体から研究協力者を得て、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の被災地での女性の記録活動についてプレ調査を行った。プレ調査に基づき、調査方法や調査項目の妥当性等を検討し、次年度の本調査実施に向け、調査計画を具体化した。③震災記録の収集・発信が期待される被災地の専門図書館である男女共同参画センター情報ライブラリー/図書室として、兵庫県、仙台市、熊本県、熊本市の関連施設においてプレ調査を行い、調査方法や調査項目の妥当性等を検討し、精査した。これを踏まえ、次年度の本調査実施に向け、調査計画を具体化した。④上記の3項目の研究実践の途上で、災害に関する男女共同参画センターの情報機能について、長期的な観点からその成果を明らかにすることが、本研究にとって有効であることが分かり、新たに、阪神淡路大震災後から現在までの、兵庫県立女性センターの情報ライブラリー担当者を対象とする調査計画を立案・実施し、考察を行った。

1 1 0 0 OA [源氏小鏡] 3巻

巻号頁・発行日
vol.[2], 1600
著者
熊谷 公男
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.179, pp.229-268, 2013-11-15

最北の城柵秋田城は,古代城柵のなかでも特異な存在であり,また歴史的にも大きく性格が変化する点で興味深い存在である。本稿は,秋田の歴史への登場から元慶の乱まで秋田城の歴史をたどり,秋田城の歴史的特質を明らかにしようとするものである。秋田城の起源は天平五年(733)に出羽郡から秋田村に移転した出羽柵である。この秋田出羽柵は,律令国家の版図のなかで北に突出した場所に位置し,北方交流の拠点であったが,通常の城柵とちがい領域支配は著しく未熟であった。その後,仲麻呂政権の城柵再編策によって桃生城・雄勝城が造営されると,出羽柵は秋田城と改称され,陸奥国と駅路で結ばれて,孤立した立地はある程度改善されるが,領域支配の強化が蝦夷との対立をまねいて防備が困難となり,宝亀初年には出羽国から秋田城の停廃が要請される。中央政府もそれを承認するが,まもなく三十八年戦争が勃発し,城下住民が南の河辺郡への移住を拒んだために廃城は先送りされる。山道蝦夷の制圧を前提とした桓武朝の城柵再編が秋田城の歴史の大きな転機となる。胆沢城・志波城の造営によって陸奥国の疆域がようやく秋田城と同じラインまで北進し,また払田柵(第二次雄勝城)が造営されたことで,秋田城の孤立した立地が解消される。さらに秋田郡が建置されて,通常の城柵のように城司―郡司の二段階の城柵支配が行われるようになる。その後,城司の支配がおよぶ「城下」が米代川流域にまで拡大され,秋田城の支配体制が飛躍的に強化される。その結果,百姓の「奥地」への逃亡や,城下の蝦夷村の収奪強化などの新たな矛盾が生まれる。これは一方で「奥地」(米代川流域・津軽地方)の社会の発展を生み出すが,もう一方で城下の蝦夷村の俘囚たちの反発をまねき,やがて元慶の乱が勃発する。
著者
松浦 和代
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.93-107, 2009-12-21

新人看護師の職業性ストレス反応が,自己決定型学習の準備性によって受ける影響度を,他変数との比較から明らかにすることを目的とした。対象は新人看護師233名,調査方法は無記名自記式質問紙法であった。調査内容は,個人要因,職業性ストレス,および自己決定型学習の準備性を測定する尺度(日本語版SDLRS)から構成した。その結果,心理的ストレス反応要チェック群は24.5%,身体的ストレス反応要チェック群は18.0%であった。両ストレス反応要チェック群は全体の9.9%を占めており,これは新人看護職員の入職後1年以内の離職率9.3%に近似する値であった。また,自己決定型学習の準備性の高さは,(1)心理的ストレス反応の抑制要因であり,(2)心理的ストレス反応要チェック群を判別するうえで指標となる5要因のひとつであった。さらに,先行研究との比較から,新人看護師は看護学生よりも自己決定型学習の準備性を低下させており,入職後1~2年間はこの能力が上昇に転ずることはなく,特に学習への愛着・エネルギッシュな自己イメージ・将来に対する前向きな姿勢の3因子が低いことが特性であった。これらの点を根拠とした新人看護師の入職後早期離職防止対策が重要である。
著者
竹内 弘和
出版者
木簡学会
雑誌
木簡研究 (ISSN:09122060)
巻号頁・発行日
no.27, pp.151-155,図巻頭2p, 2005
著者
津田 誠
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.129, no.5, pp.349-353, 2007 (Released:2007-05-14)
参考文献数
62

神経因性疼痛は,神経系の損傷や機能不全による難治性疼痛で,触覚刺激で激烈な痛みを誘発するアロディニア(異痛症とも呼ぶ)が特徴的である.この病的な痛みには,今現在も有効な治療法は確立されていない.近年,痛み情報の受容や伝達に関わる分子が次々と明らかにされてきている.その中の一つがATP受容体である.神経を損傷した神経因性疼痛モデルにおいて出現するアロディニアは,イオンチャネル型ATP受容体(P2X)の拮抗薬およびP2X4受容体アンチセンスオリゴの脊髄内投与で抑制される.脊髄内におけるP2X4受容体の発現は,ミクログリア細胞特異的に著しく増加する.ミクログリアにおけるP2X4受容体の過剰発現には,フィブロネクチンのβ1インテグリンを介したシグナルが関与している.P2X4受容体が刺激されたミクログリアは,脳由来栄養因子BDNFを放出する.BDNFは,脊髄後角ニューロンの陰イオンに対する逆転電位を脱分極側へ移行させ,抑制性伝達物質のGABAにより脱分極が誘発される.従来までは,神経因性疼痛の原因として,痛覚伝導系路における神経細胞での変化のみに注目が集まっていたが,以上のようにP2X4受容体の役割から得られた知見は,脊髄ミクログリアを介在するシグナリングの重要性を示し,新しい神経因性疼痛メカニズムを明らかにした.この新しいメカニズムは,難治性疼痛発症機序の解明と今後の治療薬開発に大きく貢献する可能性がある.

1 1 0 0 OA 群書類従

出版者
巻号頁・発行日
vol.第215-216,
著者
矢部 三雄
出版者
一般財団法人 林業経済研究所
雑誌
林業経済 (ISSN:03888614)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.1-16, 2018 (Released:2018-10-01)
参考文献数
106

御料林における森林鉄道は、伐木作業員向けの物資輸送を目的として敷設されていた阿寺軽便軌道を明治40(1907)年に木材輸送用として改良したことに始まる。その後、順次、森林鉄道が開設されるが、その多くは大正期後半以降の竣工であり山林局所管国有林に比べ後発であった。その要因は、御料林が主要河川流域にまとまって編入され、木材の河川流送が確保されたことにより陸送への転換圧力が大きくなかったことによる。なお、大正期に入ると主要河川は電源開発の対象となり、木材輸送手段の陸送への転換が不可欠とされたが、御料林では木材を大都市部に輸送する方式を採用していたことから普通鉄道との接続が森林鉄道導入の前提となった。本論では、御料林において開設された森林鉄道の概要を把握した上で、その開設の状況から、森林鉄道導入の要因及び普通鉄道との接続状況について明らかにする。なお、森林鉄道の開設経費に影響を与えた昭和天皇の御下問問題にも触れる。