著者
遠西 昭寿
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.1-4, 2007
参考文献数
11

科学リテラシーを育成する理科学習においては、科学の方法や技法、科学的能力や態度の育成ではなく、科学の「ことば」である科学知識の習得とその使用の方法を教えるべきである。観察や実験は、それ自体が目標なのではなく、科学の「ことば」としての科学知識の意味を確証し正当化するために行われるべきである。

1 1 0 0 OA 会員氏名録

出版者
学士会
巻号頁・発行日
vol.昭和15~16年用, 1940
著者
天田 明男 千田 哲生
出版者
Japanese Society of Equine Science
雑誌
日本中央競馬会競走馬保健研究所報告 (ISSN:03685543)
巻号頁・発行日
vol.1964, no.2, pp.9-27, 1964

競走馬において屡々遭遇する不整脈の実態を知る目的で,育成馬・競走馬および乗馬合わせて約200頭の心電図を記録したところ,48例の異常心電図に遭遇した。これらの心電図所見は次の通りであった。 (1)異常心電図48例の内訳は,洞性不整脈2例,期外収縮5例,心房細動2例,第1度房室ブロック11例,第2度房室ブロック19例,洞房ブロック3例,心房内ブロック4例,心室内プロック1例,WPW症候群1例であつた。 (2)洞性不整脈(2例):P-QRS-Tの各波に異常なく,P-P間隔に不規則な不整を認めた。 (3)期外収縮(5例):心房性期外収縮3例,心室性期外収縮2例であった。いづれも,一源性かつ固定連結性の期外収縮であった。 (4)心房細動(2例):RR間隔は絶対不整であり,f波は著明で連続的に出現し,その頻度は300~600/min.であった。 (5)第1度房室プロック(11例):PQ間隔の異常延長を見るもので,floating PQを示したものが5例あった。 (6):第2度房室プロック(19例):floating PQを伴ったプロック13例,Wenckebach型のプロック6例であった。心室脱落の頻度は育成馬では散発的であったが,競走馬では規則的で,4:1または5:1プロックであった。また,プロック時のPP間隔はいづれも延長し,ブロック後のQT間隔は,ブロック前のそれに比しいづれも短縮していた。 (7)洞房ブロック(3例):P-SRS-Tの各波に異常なく,PP間隔にWenckebach周期を認めた。 (8)心房内ブロック(4例):異常波形のP波が出現した。 (9)心室内ブロック(1例):異常波形のQRSが出現し,その持続時間も若干延長した。 (10)WPW症候群(1例):WPW型心電図には,PQ間隔の異常短縮QRSの変形,QRSおよびQT時間の延長が認められた。WPW型心電図と短期間に交互に出現したり,また連続的に出現したりした。なお,本例では発作性心臓頻拍は認められなかった。 終りに臨み,種々御指導を戴き,かつ本稿の校閲を賜った東大農学部野村晋一助教授に深謝する。1また本実験の実施には,宇都宮育成牧場長金子忠三氏ならびに廐舎係員各位,東京競馬場および中山競馬場診療所員位,馬事公苑教育課員各位の御協力に負う所が多かった。茲にその御厚意に謝意を述べる。
著者
木谷 忍
出版者
東北大学農学部農業経営学研究室
雑誌
農業経済研究報告 (ISSN:02886855)
巻号頁・発行日
no.40, pp.65-74, 2009-02

近年の地球環境への意識の高まりが、地域づくりといったところにも強く表れるようになった。循環型地域づくり、低炭素型社会づくりなど、文理融合を謳い文句とする様々な取り組みに政府も支援を惜しまない。さらに、地域の生活者の視点からの地域づくりも強調される。筆者もこういった動向を否定するわけでは毛頭ない。ただ、いたるところで生活者を重視するという繰り返し発言には、どうしてももどかしさを感じてしまう。それは、最近注目されている概念、「複雑系」における内部観測の理論にも通じていて、観察者として外部から地域の生活者を観た記録(エビデンス)の利用と、地域づくりにいだく私たち研究者の目的思考的価値観にそれは起因しているようだ。外部観察を通して研究者が共通に抱く生活者は依然として他者であり、他者としての生活者を基点に地域づくりを考えていこうというのは、科学的な説得力はあっても、地域の生活が見えてこない。生活者第一、生活者の目線で、といった多くの政治家の発言にみるように、地域社会で生活する人々を外部からみてその理想像を打ちたて、そこからの乖離の度合いによって社会を評価しようとする。生活者重視という言葉には、私たち研究者も避けることの難しい大きな誤謬が含まれている思いがする。文理融合の「文」は、外部観測に根を張る社会科学のことに留まっているのであろう。本稿では、地域づくりの議論での役割体験に注目し、内部観測の理論をベースに地域づくりの自由性についての評価の枠組みを構築する。すなわち、市民は当該地域づくりに関係のない役割演技者の議論を観察しながら、このシミュレーションに参加し役割演技することで、自らの地域づくり観を創発できるかどうか、そういった点を評価しようとする枠組みを提案するものである。

1 1 0 0 刀工大鑑

著者
得能一男著
出版者
光芸出版
巻号頁・発行日
2004
著者
今川 浩 安藤 泰正 秋山 綽
出版者
Japanese Society of Equine Science
雑誌
日本中央競馬会競走馬総合研究所報告 (ISSN:03864634)
巻号頁・発行日
vol.1979, no.16, pp.23-29, 1979

1976年から1978年にかけて採集された北海道の生産地, 東京, 中山両競馬場ならびに栗東トレーニングセンター所属の軽種馬の血清計1873例について, ウシロタウイルスのCF抗体保有状況を調べた. その結果, 以下の成績を得た.<br>1. 全検査例 (1873例) の60.9%にウシロタウイルスに対するCF抗体が検出された.<br>2. 北海道の生産地において, 当歳馬の15.1% (8/53), 2歳馬の56.3% (99/176) ならびに4歳以上の馬の43.3% (91/210) がそれぞれウシロタウイルスに対するCF抗体を保持していた.<br>3. 東京, 中山両競馬場および栗東トレーニングセンターの3歳馬から採集されたそれぞれの200例についてのウシロタウイルスに対するCF抗体の保有率は, 東京競馬場では43.0%, 中山競馬場では57.0%および栗東トレーニングセンターでは36.5%であった.<br>4. 中山競馬場の2歳馬の46.3% (31/67), 3歳馬の75.2% (324/431), 4歳馬の84.6% (176/208) ならびに5歳馬から7歳馬の92.2% (118/128) にウシロタウイルスに対するCF抗体が検出された.<br>以上の結果, ロタウイルスは日本の軽種馬において, 広範囲にわたって高率に感染していることが明らかになった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1664, pp.92-95, 2012-10-29

2012年3月、大統領に就任する直前のプーチン氏は外国人記者との会見で、柔道用語を使って、興味深いことを語り始めた。 「外交は引き分けがいい。お互い負けないことが肝心だ」と。日本の新聞社が食い下がった。「引き分けでは、北方領土は2島対2島だ。それでは日本国民は納得しない」。すると、柔道家でもある氏はこう付け加えた。
著者
土居 浩 西 訓寿
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.P04-P04, 2008

ライトノベルは《どこを》描写しているのか,ライトノベルは《どこに》存在しているのか.文化現象に対してむしろ「場所・空間フェティシズム」(参照:森正人『大衆音楽史』中公新書,2008)をより徹底化させることで,場所・空間研究の立場から,ライトノベル研究ひいてはポピュラーカルチャー研究に寄与することができないか.この目論見を素描することが,本発表の目的である. ライトノベルは《どこを》描写しているのか,との問いで注目するのは,安藤哲郎(「説話文学における舞台と内容の関連性」人文地理60-1,2008)が「舞台」と呼ぶ対象とほぼ同義である.安藤は「舞台」を「登場人物などに何らかの行動がある場所,由緒や出身地としての説明がある場所」として,院政期に編纂された説話集からその「舞台」を抽出した上でさらに分析軸を加える.本発表も安藤と同様に,登場人物の行動を追いかけることで作品の「舞台」を抽出するが,分析軸については安藤の方法をとらない.それは対象とする作品群の違いに拠る.つまり安藤における説話集と異なり,本発表におけるライトノベルが文学研究の対象としてようやくみなされつつある現状を前提としている. 文学作品を対象とする地理学研究に対して小田匡保は,「地理学研究者が文学を扱う際に,文学研究者の研究史を踏まえ,それに(地理学的観点から)何か新しいことを付け加えるのでなければ,文学の人には相手にされないだろう」(「文学地理学のゆくえ」『駒澤地理』33,1997)と指摘している.すでに10年以上経過した現在においてもなお有効な指摘であることを認め,本発表ではライトノベル研究を踏まえつつ,まずは「文学の人」に相手にされる研究を試みた. ライトノベル研究の現状については,大島丈志(「ライトノベル研究会の現在」日本近代文学78,2008)の整理が参考になる.大島は「ライトノベル市場が拡大し影響力を増す一方で,ライトノベルに関する研究は文学研究の落とし穴のような状況になっている」と指摘した上で,ライトノベル研究会で蓄積された知見を紹介する.そのひとつとして,ライトノベルの成立期におけるTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の影響がある.この点に関連し発表者はライトノベル研究会に参加し,ライトノベルが描写する「舞台」について直接に研究会参加者たちと意見交換する中で,「舞台」の時期的変遷が参加者たちにある程度共有されつつも,いまだ実証的検討が試みられていないことに気がついた. ライトノベル研究に場所・空間研究の立場から寄与すべく,本発表ではアスキー・メディアワークス(旧メディアワークス)主宰の小説賞である電撃小説大賞を対象とし,その大賞・金賞受賞作品は《どこを》描写しているのか,作品の「舞台」を抽出し整理を試みた.その結果,90年代の受賞作品と,00年代の受賞作品とでは,その「舞台」の明確な差異が指摘できた.ライトノベルはより《学校を》描写するようになってきており,端的に述べればライトノベルの「舞台」は《学校化》しているのである. 以上は作品内部の分析である.では作品外部はどうか.これに対応する問いが,ライトノベルは《どこに》存在しているのか,である.森前掲書の「重要なキーワード」である「聴衆,音楽産業,商品化,物質化,アイデンティティ,政治,歴史,地理(移動,場所,空間)」は,冒頭の二語を「読者,出版産業」等に置換すればそのままライトノベルの語り口としても適用可能かつ重要なキーワードとなる.とはいえこれらキーワードが示すメタ次元の問いを発する前に,本発表ではベタな実地踏査を試みた結果を報告する.その意味では断片的報告であり,トポグラフィならぬトポグラフィティを名乗る所以でもある.

1 1 0 0 OA 諸宗作事図帳

出版者
巻号頁・発行日
vol.[141] (百八十三) (古義真言宗),
著者
中安 直子
出版者
日本地理教育学会
雑誌
新地理 (ISSN:05598362)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.1-10, 1997-06-25 (Released:2010-04-30)
参考文献数
20

Most of Japan's grasslands are thought to be the result of the human interruption of vegetational succession. In the Akiyoshidai National Park, a karstic plateau located in Yamaguchi pref., an artificial firing has long been set on every February to maintain its grassland landscape. The firing was one of the agricultural works done by the cattle breeders in old days. But recently, its agricultural importance has diminished as the decline of breeding, the firing is now carried out as the largest sightseeing event. About 1, 000 residents from 31 settlements take part in making firebreaks and firing itself.The motivation of this paper is what emotional change has occurred to the residents in the stream of history. The history of Akiyoshidai is divided into following three stages:1) Pre-modernization stageAgricultural use was active. Residents who were mostly farmers used grasses as green mature and to feed cattle. They cultivated at dolines on the plateau.2) Modernization stageThe post war rapid growth of economy caused the decline of agricultural importance of the grassland. On the other hand, the U. S. Army's maneuvers were planned to be done on the Akiyoshidai in 1956, and the opposition movement took place. This movement brought out the national interest on Akiyoshidai's landscape and its preservation.3) Tourism prevailing stageAs Akiyoshidai became a famous sightseeing place, the number of tourists has much increased after new traffic methods like Shinkansen were available. Thus the firing became important sightseeing event.From the interviews with residents, the author noticed several features as follows:1) Although the importance of tourism has increased, they are not very interested in it. For some residents the Akiyoshidai is recognized not as a nature-preserved area, but still as the open field to gather some plants.2) Although the firing work faces the excessive aging of residents and the lack of successors, they conservatively have no idea but that work must be done by them as long as possible.3) They seem to be unconscious of the purpose of the firing. It is concluded that the firing is to no more than their custom kept from days when they were cattle breeders, and is now what reminds them what they were.
著者
明石 達生
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.525-530, 2013-10-25 (Released:2013-10-25)
参考文献数
8

本稿は、通勤鉄道の混雑緩和という現象を題材に、東京大都市圏の1990年代から2010年に至る都市構造の大局的な変化を明らかにしたものである。通勤鉄道の最混雑区間の混雑率は、近年大部分の路線で200%を十分に下回っている。東京大都市圏の従業者の分布は、この20年間において、0-20km圏で約80万人減少し、20-40km圏で約100万人増加するという量で、都心部から郊外部へシフトした。この結果、周辺地域から特別区部への流入通勤人口が約30万人減少したが、通勤混雑の緩和にはそれ以上に鉄道輸送力の増強が寄与している。一方、東京都心部では、再開発により膨大な面積の事務所床供給が行われたが、事務所で働く従業者の人数は逆に減少した。従来、事務所床の増大は通勤交通の負荷を増大させると解釈されてきたが、この事実から、近年の事務所床の大量供給は、通勤ラッシュの悪化にはつながらず、大局的には従業者1人当たり床面積の大幅な拡大を意味している。

1 1 0 0 OA 本草記聞 15巻

著者
小野蘭山 著
出版者
巻号頁・発行日
vol.[6],
著者
福間 良明
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.37-54, 2001

This paper examines the process of the construction of the 'Peripheries' and Nationality through the text of Misao Tojyo and Motoki Tokieda.<br> Misao Tojyo was the scholar whose major was dialectology. Motoki Tokieda was the scholar of Japanese linguistics and the professor of Keijyo Imperial University in Korea before the end of the occupation of the peninsula by Japan. In their thought, it was not necessary that dialects and Korean language were definitely the Other of Japanese language. Such languages were something that made the definition or boundary of Japan/Japanese ambiguous and were going to break them. But, for that reason, Japan/Japanese was reconstructed as something that could govern the Peripheries such as dialects/the regional or Korean and the Peripheries had to be both included and excluded by Japan/Japanese.<br> On the other hand, 'the Occident (language) ' was represented as the Other - what was definitely different from Japan/Japanese - by Tojyo and Tokieda. Though Japan was threatened by the Occident in a political sense, the definition of Japan might be made more and more clear and natural in a cultural sense.<br> In the argument of Japanese linguistics before the end of the World War II (and also after it), especially in those of Misao Tojyo and Motoki Tokieda, Japan was recognized on the one hand as what was approved and made particular by the Occident that was recognized as something universal and general, and the other, it was recognized as what was universal and general by the Peripheries, so the nationalism of Japan could go across the boundary of it and be applied to the Peripheries.
著者
東条 操
出版者
国語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-12, 1950-10
著者
早川 文代
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.311-322, 2013-07-15 (Released:2013-08-31)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

Texture terms play an important role in food texture studies, especially in sensory evaluation. A well-organized texture lexicon assists researchers with sensory evaluation of texture. In this study, Japanese texture terms were collected, characterized, and classified in order to develop a texture lexicon. First, 445 texture terms in Japanese were collected from questionnaires to food scientists/technologists, literature searches, and interviews with experts. Next, foods associated with the 445 Japanese texture terms were collected and analyzed. The spatial configuration of the terms showed the structure of the Japanese texture vocabulary. The terms were then classified hierarchically by questionnaires and multivariate analyses. The classification in this study revealed some characteristics unique to the Japanese texture vocabulary, such as a wide variety of terms concerned with stickiness and elasticity. Additionally, the food texture vocabularies of Japanese consumers were investigated through questionnaires. The data showed that the recognition of some terms differed according to the gender, age and/or region of consumers. Some factors, such as eating experiences and dialect usage, could explain the reason behind these differences. The data obtained in this study can be applied to preliminary lexicon sources of descriptive sensory evaluation, and can provide useful clues to the understanding of Japanese texture terms.