1 0 0 0 OA [師守記] 64巻

著者
中原師守 [著]
巻号頁・発行日
vol.巻52 貞治三年八・九月, 1339
著者
後藤 昌弘 西村 公雄 中井 秀了
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.282-288, 2004-03-31 (Released:2011-01-31)
参考文献数
19
被引用文献数
2 1

真空調理による肉じゃがの最適減塩調理条件をランダム・セントロイド法 (RCO法) を用いて最少実験回数で決定することを試みた.肉じゃがは, プラスチック袋に一定量の野菜 (ジャガイモ, タマネギニンジン) と牛肉及び調味液を入れ, 真空包装し, スチームコンベクションオーブンを用いて100℃で加熱した. まず, 一般的配合の調味料を用いて20, 30, 40分加熱し, 官能検査 (順位法) で最も好まれる調理時間を調べた. その結果は40分であった.次に, 加熱時間40分, 加熱温度100℃, 風味調味料重量を一定 (1.2g) として醤油重量 (0~19.5g) 及び砂糖重量 (0~8.4g) の2つを要因としてRCOプログラムによって示された条件で調理を行い, 官能検査の総合評価が最も高くなる条件を求めた. この場合, 醤油重量16.6g, 砂糖重量4.2gが最適条件で, 普通調理品 (一般的配合の調味料で約20分間鍋で煮たもの) と比べ約33%の減塩効果があった. また, 官能検査の総合評価は, 普通調理品肉じゃがと比べほとんど差がなかったさらに, 醤油重量 (0~16.6g), 砂糖重量 (0~8.4g), 風味調味料重量 (0~3.0g) の3つを要因としてRCOプログラムで同様に調理条件を求めた. その結果, 醤油重量13.4g, 砂糖重量5.5g, 風味調味料重量1.7gが最適条件であった. この時は普通調理品と比べ38%の減塩効果があった. この場合の官能検査の総合評価も普通調理品肉じゃがと比べほとんど差がなかった.
著者
辻 大和
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.3-15, 2008-07-31 (Released:2009-05-20)
参考文献数
66
被引用文献数
3 4

I reviewed the studies on polyspecific associations between primates and non-primate animals to appreciate the present situation about this topic. I collected 104 case studies from 50 publications. The partner animals included 19 mammal species, 33-34 bird species, 1 reptile species, and 1-2 insect species, respectively. Among them, associations with non-primate mammals (n=43) and birds (n=59) occupied most of the reported cases. Many polyspecific associations between primates and other mammal species were reported from Asia and Africa, while those between primates and bird species were reported from Central and South America. 34 primate species worldwide formed associations with non-primate animals.Polyspecific associations between primates and other animals included 1) that primates (or other animals) provide food resources to their partner animals and 2) that primates (or other animals) provide anti-predator behavior (e.g., sentinel behavior, loud call, and alarm call). The former association increases foraging benefits to the partner animals, and the latter association decreases predation risk of the partner animals. Most studies, however, pointed out that benefit from given associations are commensalisic, (or even parasitism), i. e. biased to non-primate species.Most of these studies are anecdotal, and do not show quantitative data for the frequency of the association or the benefit of partner animals from participating in the associations. Thus, this interesting phenomenon has not been discussed from an ecological perspective. I recommend several approaches for how to overcome these present challenges.
著者
市村 櫻子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.24-32, 2013

<p>東京大学柏図書館は,開館当初からの一般市民への大学図書館開放に加えて,平成20年10月に「東京大学柏図書館友の会」を発足させた。以来,図書の貸出だけでなく,大学の教員・学生・図書館職員が協力して,ブックトーク,上映会,音楽会等,幅広い事業を展開している。また,柏市立図書館や柏市内の大学図書館と連携し,同一テーマによる資料の企画展示,ビブリオバトル柏市決勝大会,市民の図書館見学ツアー等,大学図書館の特色を活かした事業を連携して展開している。</p>
出版者
巻号頁・発行日
vol.第133冊,
著者
道場 親信 丸山 尚
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.175-242, 2013-03-19

本インタビューは、25年にわたって「住民図書館」の館長をつとめられた丸山尚氏のジャーナリストとしての半生を記録したものである。住民図書館とは1976年4月に設立され、日本各地の市民運動・住民運動や個人の発行するミニコミを収集・保存・公開してきた、市民の手弁当による自立的なアーカイヴであった。丸山氏のジャーナリストとしての人生は、1961年に『現代の眼』編集者となることから始まる。丸山氏は1971年に「日本ミニコミセンター」を設立するが、そこに至る10年の編集者時代の経験は、60年代出版ジャーナリズムの世界と深く関わり、広い人脈に連なっていた。同センターは3年の活動の後閉鎖されるが、76年に住民図書館館長となった丸山氏は、25年間この民間アーカイヴを守り続けた。本稿では、日本ミニコミセンター設立以前、ミニコミセンターの活動、それに住民図書館の活動を前期・後期に分け、丸山氏の活動に即して軌跡をたどっている。50年にわたる丸山氏のジャーナリストとしての軌跡を追うとき、市民・住民運動史とジャーナリズム史の交差する場所として氏と住民図書館の姿が見えてくる。
著者
坂本 大介 小野 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.109, pp.15-20, 2005-11-08
参考文献数
7

ロボット技術の発展に伴い,今後実際に社会に出て人と共に暮らすことのできるロボットが登場することが予想される.ロボットが実際に人とともに社会生活を行うためにはいまだ様々な問題が残されている.特に,ロボットが既存の人間関係や社会関係にどのような影響を与えるのかという問題に関する研究は多く行われていない.本稿では社会的なロボットが人間関係,社会関係にどのような影響を与えるかを扱う学問であるロボット社会心理学を提案し,この有効性を確かめるための実験を行った.これによりロボットが実際に人間関係に良い影響も悪い影響も与える可能性があることを確認した.つまり,ロボットは人間関係を壊すことが可能性であり,同時に人間と共に良い関係を築くことも可能であることを確認した.これについて報告する.With the developments in Robotics, Robots that live with us will appear on the daily life in near future. However, there are many problems on social robots. In particular, the effects of robots behaviors influence the human relations and societies have not clarified. In this paper, we conducted an experiment to verify the effect of robots behaviors influence the human relations using the 'Balance theory'. The result shows that a robot can affect a good or bad influence on the human relations. A Human's impression of another human, had undergone a change by a robot. In other words, robots can construct or collapse the human relations.
著者
岡部 裕美 冨田 久枝 七澤 朱音
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.191-198, 2017-12

[要約] 今の科目横断形になった「音楽表現」と「身体表現」の指導内容を2008年までさかのぼり,教師の指導内容や学生の学びを公演終了後の受講生の記述内容をもとに質的分析(Text Analytics)を行った。その結果,受講生達が試行錯誤や失敗,成功した実体験を元に多くを学び取り,保育者としての音楽的・身体的表現性を身に付けていく様子が明らかになった。また,過去4回にわたって実施した選修をまたぐ授業相互参観を通して,教員相互のコミュニケーションに質的,量的な変化が見られたことが見て取れた。量的な変化から言えば,明らかにコメント者からの記述量もリコメント者からの記述量も増加していた。さらに,回を重ねる中で参観者・授業者がそれぞれの視点からコメントが述べられるように質的にも変化していった。授業実践者もリコメントの内容に同じ目線と協働意識が芽生えている内容の記述が見られた。
著者
上﨑 哉
出版者
近畿大学法学会
雑誌
近畿大學法學 = Kinki daigaku hogaku : the law review of Kinki University (ISSN:09164537)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3/4, pp.57-99, 2006-03-01

[目次] 一.はじめに, 二.争点化過程, 三.政策内容の変容, 四.結びにかえて

1 0 0 0 OA 一般演題

出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.55-114, 1986-03-01 (Released:2010-06-08)

1 0 0 0 OA 町方書上

出版者
巻号頁・発行日
vol.[137] 深川町方書上 十八,
著者
渥美 雅保
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.51(1997-ICS-108), pp.13-18, 1997-05-26

近年のWorld Wide Web (WWW)の指数的な成長に対して,Web上の情報にインデクスを付け情報収集を支援するサービスが多く提供されているが,ユーザの興味にあった情報を効率的に見つけるという点からはほど遠い状態にある.ユーザの興味を情報収集に反映させるためには,ユーザの興味を表すユーザプロファイルを情報収集システムに蓄積し,それらを情報収集において活用する個人適応化機能を情報収集システムに持たせることが有用な方法と考えられる.本論文では,情報検索,情報フィルタリング,ブラウジングといったユーザの情報収集を個人適応化するために,ユーザの情報収集過程からプロファイルを遺伝的アルゴリズムに基づき抽出する方法を提案する.また,情報収集結果の評価尺度として,ランク正確度,ランク再現度という尺度を導入する.そして,WWWからの情報検索を対象とした実験により,本手法に基づくプロファイル抽出の有用性と限界を示す.
著者
北川 進
出版者
Japan Society of Coordination Chemistry
雑誌
Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry (ISSN:18826954)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.13-19, 2008-05-31 (Released:2008-10-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2 4

The chemistry of the coordination polymers has in recent years advanced extensively, affording various architectures, which are constructed from a variety of molecular building blocks with different interactions between them. The next challenge is the chemical and physical functionalization of these architectures, through the porous properties of the frameworks. The author first synthesized a novel porous material relevant to methane storage and developed the functions not only as gas storage but also separation with the capacity higher than conventional materials. He has attained (1)the first observation of detached oxygen molecule in solid, 1D ladder structure aligned to the host channel, which gives a better understanding of adsorption phenomena in nano-channel and then, lead to a novel nano-technology, (2) extremely high levels of selective sorption of acetylene molecules as compared to a very similar molecule, carbon dioxide, onto the functionalized surface of a porous coordination polymers, and (3) flexible crystalline porous frameworks having a specific gate-opening pressure for super critical gases at ambient temperature, which will find applications in gas separation and sensors. The hallmark of work accomplished by the author is innovation of porous materials for storage and separation, establishing its chemistry for in-depth understanding of sorption phenomena and introducing a new concept, flexible framework, which provide unique functions.
著者
坂井 昌人
出版者
医学書院
雑誌
臨床婦人科産科 (ISSN:03869865)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.370-371, 2003-04-10

1 診療の概説 リトドリン持続点滴静注の効果についてはいくつかの規模の大きい研究がなされ,少なくとも24時間から48時間の妊娠期間の延長は有意に認められているが1),それ以上の効果は証明されていない.そして,リトドリン使用により妊娠期間の延長がなされても,使用しなかった群に比べて児の予後を改善する結果とはなっていない1).ただし,これらは切迫早産の対象を子宮口が2~3 cm以上開大し,規則的に陣痛のある症例としていることを承知しておかなければならない.米国におけるリトドリンの使用法が進行した切迫早産を対象にしているためである. 日本でみられるように,子宮口の開大はなくとも,規則的な子宮収縮を認めればウテメリンを使用するという方法に有用性があるとの明らかな証明は得られていない.しかし,子宮口の開大がなくても,規則的な子宮収縮を認める場合のほうが,収縮のない場合より,早産のリスクが高いのは明らかである2).ただし,それらの多くは早産とはならないし,早産になるとしてもすぐにではない.米国でも3次医療機関や大学病院ではなく,地域の病院では,子宮口の開大がないか軽度であっても規則的な子宮収縮を認める場合に,実際にはかなり多くの例で子宮収縮抑制剤の投与が行われているという2). 内服によるリトドリンの血中濃度は60~120 mg(12~20錠)/日内服したとしても,持続静注の場合に比べて1/3~1/2以下にしかならない3).リトドリン錠の効果については,米国の切迫早産の基準を当てはめれば静注より低いのは明らかなので,米国では1995年以降,リトドリン内服錠の製造は中止となっている. しかし,内服の場合の血中濃度でも,ある程度子宮筋の収縮抑制効果はあるので,進行していない軽度の切迫早産に対するウテメリン錠内服の効果を,妊娠期間の延長のみに求めず,自覚症状の軽減も含めればまったく効果がないともいえず,有用性がまったく否定されるわけではないだろう.そして重要なのは,それらの症例を注意深く経過観察していくことにより,それらの中から進行した切迫早産となり,実際に早産を起こすような例を確実に見つけ出し,それらが早産となるのを防ぐことである.
著者
栗林 克匡 相川 充
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.49-56, 1995-07-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
16
被引用文献数
2

本研究では, 特性シャイネスが対人認知に及ぼす効果を検討した。被験者は, 特性シャイネス尺度の得点に基づいて選出され, 高シャイネス群は27名, 低シャイネス群は24名の計51名であった。被験者は未知の異性 (サクラ) との1対1の会話を行い, その後で相手の印象評定と「自分に対する相手の認知」の推測を行った。また各被験者は, 会話の相手であるサクラと, 第3者である評定者によって印象を評定された。その結果, シャイな被験者ほど, 社交性や積極性などを含む力本性の次元について相手の人物をネガティブに認知していた。また, シャイな被験者は全ての認知次元において相手からそれほどポジティブに認知されているとは思っていなかった。そして, 個人的親しみやすさおよび社会的望ましさの認知次元において, 被験者の推測と評定者の評定との問にはズレがあることが分かった。つまり, シャイな人は第3者の評定よりもネガティブに自分を捉えていた。これらのことから, シャイな人の行う対人認知にはネガティブな方向へのバイアスが存在している可能性が示唆された。