著者
石筒 覚
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.18-34, 1998-03-31
被引用文献数
2

本稿は, マレーシアの工業団地に立地する企業に対し, インフラストラクチャー整備に関する評価を探るために実施したアンケート調査をもとに, インフラ整備および工業団地開発と企業進出とのかかわりを考察したものである. マレーシアでは1969年に発生した人種暴動の後, 新経済政策が実施された. 当時の課題として地域間格差の是正が掲げられ, その手段の1つとして, 工業団地を全州に建設するという工業分散戦略がとられた. それまで工業団地をはじめ, 各種のインフラストラクチャーは半島マレーシア西岸部に偏在していたため, この戦略により偏った地域構造は改善するかに見られていたが, 主要な高速道路, 港湾, FTZなどは既存のインフラ体系に沿って整備が進められた. 同国では1994年に南北高速道路が全通し, これによりマレーシア国内はもとより, シンガポールを含んだ形で, 地域間, 企業間ネットワークの形成が可能になった. 1986年以降, 外国資本に対する出資規制が緩和され, 外資系企業がマレーシアに進出した. その多くは半島西岸の高速道路周辺に位置する工業団地に立地している. これらの企業はこうしたインフラの整備を, 低賃金労働力, 政治的安定, 投資インセンティブと並んで重要な進出要因の1つとして評価している. そして, この外資系企業がマレーシア工業化の牽引的役割を果たしている.
著者
福井 裕行
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

条件給餌ラットの給餌中止に伴うnose pokingに対して抗ヒスタミン薬の前処置は顕著な効果を示さなかった。一方我々は、弓状核尾側のc-Fos発現におけるPKCδの関与を示唆するデータを得た。以前、視床下部のPKCδを介する肝臓のglucose産生抑制が報告されていることから、我々は条件給餌ラットにおけるヒスタミン神経系を介する肝臓のglycogen代謝調節について検討した。条件給餌ラットにおいて給餌中止直後に対する、給餌中止4時間後の肝臓におけるグリコーゲン量を測定ところ、リン酸緩衝液を投与した対照群においてはあまり変化が見られなかったのに対し、抗ヒスタミン薬投与群においてはグリコーゲン量の有意な減少が見られた。このことから、ヒスタミンH1受容体(HIR)を介する肝臓のグリコーゲン分解抑制が示唆された。肝臓におけるHIRの発現は弱く、この変化は中枢のヒスタミン神経機能を反映していると考えられた。これまでに中枢ヒスタミン神経系による末梢エネルギー代謝調節機構はほとんど研究されておらず、本研究により弓状核尾側部位を介する中枢-末梢シグナル連関が初めて明らかとなることが期待される。さらに我々は、給餌中止により興奮するヒスタミン神経細胞群の同定を行った。ヒスタミン神経の細胞体が局在する結節乳頭核(TM)におけるc-Fosとヒスタミン合成酵素であるヒスチジンデカルボキシレース(HDC)との共発現について検討したところE3 subgroupのヒスタミン神経のみに顕著な興奮が見られた。本研究から、TMには各部位へと投射しその部位を介する特異な機能に関与する機能的にヘテロなヒスタミン神経細胞群が存在することが示唆された。
著者
市川 武 柿崎 暁 堀口 昇男
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

横紋筋肉腫の発癌機序を調べるために、肝細胞増殖因子トランスジェニクマウス(HGF/SFtgマウス)と癌抑制遺伝子であるp53、Arf、Ink4aそれぞれのノックアウトマウス(p53-/-マウス、Arf-/-マウス、Ink4a-/-マウス、)を交配して作成されたHGF/SFtg+p53+/-マウス、HGF/SFtg+Arf-/-マウス、HGF/SFtg+Arf+/-マウス、HGF/SFtg+Ink4a-/-マウス、HGF/SFtg+Ink4a+/-マウスに発生した横紋筋肉腫を解析した。HGF/SFtg+p53+/-マウスに発生した横紋筋肉腫のウエスタンブロッティングによる解析では、Ink4a、Cdk4、Cdk6の発現は維持されていたものの、Rb発現の消失を認めた。またHGF/SFtg+p53-/-マウスの骨格筋に比較してc-myc発現の増強を示した。同様にリアルタイムPCRでもHGF/SFtg+p53+/-マウスに発生した横紋筋肉腫においてc-myc DNAコピー数の増加(extracopyあるいはhalf copy)を確認した。筋原性分化に関与するMyogeninはHGF/SFtg+p53-/-マウスの骨格筋には発現を認めなかったのに対して、横紋筋肉腫では発現が確認された。一方、HGF/SFtg+Arf-/-マウス、HGF/SFtg+Arf+/-マウス、HGF/SFtg+Ink4a-/-マウス、HGF/SFtg+Ink4a+/-マウスに発生した横紋筋肉腫の同様の解析ではRb、p53の発現は維持されていることを確認した。c-mycはHGF/SFtg+Arf-/-マウス、HGF/SFtg+Arf+/-マウスに発生した横紋筋肉腫においてはHGF/SFtg+p53-/-マウスと同様に骨格筋に比較して発現の増強を示したが、HGF/SFtg+Ink4a-/-マウス、HGF/SFtg+Ink4a+/-マウスではc-myc発現の増強は明らかでなかった。これらの結果より(1)横紋筋肉腫発癌にp53/Arf径路の不活性化が重要であるが、p53とArfは必ずしも同様の機序で横紋筋肉腫発癌抑制に関与しているわけではなく、Rb不活性化が関与する可能性が認められた。(2)横紋筋肉腫発癌にはp53/Arf径路の不活性化に加え、c-mycの関与が示唆された。
著者
静間 徹 長谷川 潔 橋本 悦子 唐澤 英偉 山内 克巳 林 直諒 高崎 健
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.125-131, 2000-02-25
参考文献数
30
被引用文献数
10 2

症例はC型慢性肝炎の62歳女性. 超音波検査にて, 肝S4に15×10mm大の低エコー腫瘤を指摘され当科入院. 造影CT検査では, 動脈優位相で辺縁が濃染し, 後期相では腫瘤の内部に造影効果が認められた. MRI検査では, T1強調画像で低信号, T2強調画像で高信号であり, 血管造影検査では腫瘍濃染像は認められなかった. 血清学的所見や画像所見からは, 肝腫瘤の診断が確定できず, 手術後に肝原発non-Hodgkin lymphoma (diffuse large B cell type) と診断された. 近年, C型慢性肝疾患に合併した肝原発悪性リンパ腫の報告例が増えているが, 径20mm以下の単発性の肝腫瘤として発見されることは稀であるため, 文献的考察を加えて報告した.
著者
丸谷 永一 鈴木 馨
出版者
獣医麻酔外科学会
雑誌
獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:09165908)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.11-17, 2005 (Released:2005-09-30)
参考文献数
17

野鳥における骨折の治療成績を向上させることを目的に,ニホンウズラの上腕骨骨折に3種類の手術法を適用し,リハビリテーションを行いながら,回復過程を評価した。太さに比べて軽量な注射針を用いた内軸固定では,手術の成功率が40%と低かったが,成功したときの回復は,形態・機能ともにきわめて優れていた。ペーパークリップを利用した簡易な外部固定では,確実に骨の癒合が得られたが,変形が著しく,機能回復も不十分であった。内軸固定と外部固定を併用した場合は,全例で骨折の治癒を認めたが,個体により回復の程度に差が大きく,良好に推移したときもリハビリテーション期間が延長した。これらのことから,実際の臨床応用にあたっては,対象となる鳥種や動物の気質,収容可能な期間,その他治療施設の事情などにより,方法を使い分けることが望ましいと結論づけられた。
著者
丸谷 永一 鈴木 馨
出版者
獣医麻酔外科学会
雑誌
獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:09165908)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.63-70, 2004 (Released:2004-12-28)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

日本産野鳥111種2,189点の保護記録から, 骨折の発生状況を明らかにし, 予後因子を検討した。骨折は16%の個体に認められ, 骨折個体の保護治療後の放野率は28%であった。骨折部位は, 部位不明を除くと翼が全体の37%を占めており, 翼以外 (22%) を上回っていた。骨折の予後因子として最も重要なのは体格であり, 大型鳥では放野率30~40%であるのに対し, 特に小型鳥の翼部開放骨折の放野率は8%であった。また、放野までの保護収容期間は, 翼骨折で明らかに長期化しやすく, 3ヵ月近くに及ぶものも少なくなかった。これらのことから, 小型鳥の翼骨折に焦点をあて, 保護から放野に至るまでの一貫した治療プログラムの構築が, 重要な研究課題であると考えられた。
著者
吉開 範章 栗野 俊一 飯塚 信夫 神田 大彰 高橋 俊雄
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.7, pp.1-6, 2011-03-10
被引用文献数
6 1

ウイルスに感染した状況は、緊急 (パニック) 状態の一種と考えられ、心理学の対象となる領域であるが、これまでに報告された例はない。また、情報セキュリティ分野において、個人が対策する意思があっても、対策行動はとらない等の現象が知られており、個人の振る舞いや意思決定などに関する研究が始まっている。今回、感染 PC を有するユーザーの情報セキュリティに関する意識を、集合知をベースとする集団仮想ゲームを使って実験的に調査し、ウイルス対策への協調行動を誘発させる方策についてにアンケート結果も交えて検討したので、報告する。The situation under virus attack can be considered to be a kind of Panic. However, there have been no report about such a circumstance in the psychology. In the field of the information security, it is well known that some people do not take action for protection even if they would have the will for carrying on the protection. For investigating the thinking mechanism, the research of individual behavior and the decision making has been started. This paper mentions the experimental research results about the consciousness of Information security protection by using the wisdom of crowd game, and the analytical results for how to incubate the cooperative action based on the experimental data and some questions.
著者
的場 輝佳 北尾 悟 安藤 真美 高村 仁知
出版者
関西福祉科学大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01 (Released:2011-04-06)

環境に優しい食生活を実現するため、機能性および嗜好性を維持できる、正しい「エコロジー調理」を提言することを目的として研究を遂行した。水系において、加熱調理が機能性および嗜好性に与える影響について検討するため、物性を同じ状態にした調理品を試作し、調理法の違いによるCO2排出量を算出するとともに、調理操作の違いによる機能性の差異を解析した。電子レンジを用いた場合、ガスコンロを用いた場合よりもCO2排出量が少なくなる傾向が見られ、さらに蒸らし操作を加えるとより効果的であることが認められた。調味料を加えた調理では、食塩や醤油を加えた調理で、電子レンジの使用がCO2排出量を増大させる傾向にあった。
著者
的場 直人 吉田 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.93-101, 1995-03-25
参考文献数
7
被引用文献数
21

移動通信のマルチメディア化に伴い,今後フェージング通信路における画像伝送がますます重要となる.本論文では,画像符号化と通信路符号化の両者を統合した,より高能率の符号化に関して考察を行う.具体的には画像符号化にJPEGプログレッシブ方式を用い,通信路誤りが画質に与える影響の大小に応じて,DCT変換係数やそのビットプレーンをグループ分割し,不均等な通信路符号化レート割当てを行う,階層的画像伝送を提案する.そしてこの方式について計算機シミュレーションにより評価,検討を行う.その結果,均等に通信路符号化レートを割り当てる方式に比べ再生画像の劣化を抑えることが可能であることを明らかにする.
著者
名取 一好
出版者
国立教育政策研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010 (Released:2010-08-23)

本研究の結果、「日本版デュアルシステム」の指定を受けた多くの地域・学校において、生徒のキャリア形成や職業・進路選択に本 事業の成果が認められた。しかし、やむなく縮小や休止・中止せざるを得ない状況も多くの地域・学校において認められた。事業を担当した特定の教員の多大な負担、生徒の保険費用や移動のための予算確保の難しさ、本事業を就職先確保の手段として考えている学校もあることから、実習先の事業所等の確保の難しさ、事業を担当した教員や校長の移動等に伴う校内体制の整備等の難しさなどがそれらの理由として明らかとなった。 一方、指定地域や学校の中には、本事業を縮小したものの、中核事業として高大連携、地域産業の担い手育成などを組み入れたカリキュラム改革を行い、単に生徒の専門技術の向上のみならず、高等教育機関への進路意識の醸成など伴った総合的な職業・キャリア教育を実施して大きな成果を上げている学校等もあることが認められた。また、本事業の推進は、地方自治体による単独事業としてのデュアルシステム導入を促すなど、一定の役割を果たしたと評価できるが、専門高校における職業・キャリア教育のさらなる発展を図る上で、「日本版デュアルシステム」を教育課程上に位置づけるなどの施策も今後の課題であろう。
著者
Natori Kenji
出版者
American Institute of Physics
雑誌
Journal of applied physics (ISSN:00218979)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.4879-4890, 1994-10
被引用文献数
28 446

Experiments on ultra-small metal-oxide-semiconductor field effect transistors (MOSFETs) less than 100 nm have been widely reported recently. The frequency of carrier scattering events in these ultra-small devices is diminished, so that further suppression of carrier scattering may bring these devices close to the regime of ballistic transport. Carrier scattering is suppressed by constructing their channel regions with intrinsic Si and also by low temperature operation. This article proposes the ballistic transport of carriers in MOSFETs, and presents the current-voltage characteristics of the ballistic n-channel MOSFET. The current is expressed with the elementary parameters without depending on the carrier mobility. It is independent of the channel length and is proportional to the channel width. The current value saturates as the drain voltage is increased and the triode and the pentode operation are specified as in the conventional MOSFET. Similar current-voltage characteristics in the ballistic transport regime are also investigated for the p-channel MOSFET, the dual gate ultra-thin silicon on insulator MOSFET, and the high electron mobility transistor device. The obtained current gives the maximum current limitation of each field effect transistor geometry. The current control mechanism of ballistic MOSFETs is discussed. The current value is governed by the product of the carrier density near the source edge in the channel, and the velocity with which carriers are injected from the source into the channel.Influence of optical phonon emission to the transport is discussed. It is suggested that if the device is operated with relatively low carrier density at low temperatures, and if the scattering processes other than the optical phonon emission are suppressed so as to attain the ballistic transport, the optical phonon emission is also suppressed and ballistic transport is sustained. A convenient figure of merit to show the ballisticity of carrier transport in an experimental MOSFET is proposed. Its value is estimated for some examples of the recent ultra-small MOSFET experiment. The proposed current voltage characteristics are evaluated for a dual gate silicon on insulator MOSFET geometry. The result is compared with the recently reported elaborate Monte Carlo simulation with satisfactory agreement.
著者
夏目 敦至 千賀 威 宇理須 恒雄
出版者
名古屋大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01 (Released:2011-08-01)

ストレス顆粒はRNAと多くのタンパク質からなる凝集体であり、熱や活性酸素などのストレスにより形成される。その形成メカニズムは不明であり、RNAの翻訳停止やタンパク質の修飾が関与していると考えられている。また、ストレス顆粒の構成タンパク質の異常は神経疾患の発症と関連している。我々は分子生物学的手法とイメージングの手法を用いてストレス顆粒形成のメカニズムを解析した。ストレス顆粒の新たな構成因子を同定し、そのダイナミックな細胞内局在と複合体形成を解析し、関連する病態の解明をした。
著者
宇田 正
出版者
近畿大学経済学会
雑誌
生駒経済論叢 (ISSN:13488686)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.15-40, 2009-07

現在のJR桜ノ宮駅は明治中期に私設大阪鉄道が当初春季の観桜客輸送需要に対応するために開設した。その後私設関西鉄道が大阪市内進入の前進拠点として自社の桜ノ宮駅を併設し, 網島からの進入線路も建設した。しかし間もなく大阪鉄道を買収合併した関西鉄道の経営方針の転換によって同社の桜ノ宮駅と進入線路のメリットが減少し, 明治40年に関西鉄道が国有化され国鉄城東線となり, さらに大正2年に元関西鉄道の桜ノ宮駅と進入線路が廃止された。国鉄編入後の城東線改築により旧私鉄時代の駅舎もなくなり, 同じ場所にあらたに設置された国鉄桜ノ宮駅も, 昭和戦前・戦後を通して長らく駅周辺が開発途上のまま, 旧態依然で現在に至っている。 近年ようやく駅周辺の再開発が進展しつつあるが, それでもこの駅がもっとも賑わいを見せるのは, 春の観桜期と夏の大川端花火イヴェントであるのは興味深い。 (英文) The Kansei Railway Co. Ltd., having promoted its influence in railway business world in Osaka in the mid-Meiji period, extended its route to Sakuranomiya station, which was constructed by its rival, the Osaka Railway Co. Ltd., for cherry blossom viewers at a riverside of the Yodogawa, and adjacently built its own new facility as a terminal station. Shortly after, however, the Kansei Railway bought out the Osaka Railway. It consequently acquired the more advantageous terminal station of Minatomachi, then transferred its administrative emphasis into there. Before long in the late Meiji period, the Kansei Railway was nationalised. Moreover, the abolishion of the extended line towards Sakuranomiya station of the former Ksnsei Railway in the early Taisho resulted in survival of Sakuranomiya station of Joto line in Japan National Railway (a railline originally constructed by the Osaka Railway), as an intermediate station. Thereafter the development of area around the station has been made little progress. The station building seems to be of simplicity, despite its location in a large city-it remains the unchanged condition. Although in the recent years a redevelopment project around the station has been gradually proceeding, it is still only in the cherry blossom season when this area extraordinarily livens up. The scene has unchanged for a century.
出版者
小学館
雑誌
週刊ポスト
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.241-243, 1999-03-05
著者
山本 宏樹 Hiroki YAMAMOTO 一橋大学大学院 Graduate School Hitotsubashi University
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 = The journal of educational sociology (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.83, pp.129-148, 2008-12-15

Researchers seem to agree unanimously on the unreliability of official statistics on futoko children (school refusers), making it difficult to uncover the social factors behind the phenomenon. Though many researchers have questioned whether the official statistics can explain the reality of futoko, there has been no verification of the reliability and validity of the statistics. The aim of this study is to examine this issue and formulate an alternative plan for statistics. To achieve this aim, the author used the "School Basic Survey" from 1966 to 2006 and examined futoko rates within the "Long absentee" data from 47 prefectures, which is divided into subclasses by the following reasons: "Illness," "Economic reason," "Futoko" and "Others." The actual differences between areas were then analyzed using a five-number summary. As a result, the two following facts were clarified. Firstly, it is impossible to compare the data on "Futoko," "Illness" and "Others" between prefectures because of differences in the investigation methods. From the beginning, the classification standards differ from prefecture to prefecture, and this leads to local differences. Secondly, the method for sorting data was changed in 1998, comparisons across time periods invalid. In conclusion, the author recommends using data on "Long absentees" as a measure for the futoko phenomenon because the official statistics on futoko have already lost validity. Statistics on long absentees are much better than those on futoko to show the reality of the phenomenon. Finally, the author discusses both the advantages and disadvantages of using data on "Long absentees," confirms the existence of differences among regions at the prefectural level for long absentees, and considers future prospects and tasks.
著者
飯倉 道雄 吉岡 亨 樺澤 康夫
出版者
日本工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

昨今、携帯電話などのモバイル機器が広く普及している。携帯電話にはメールの機能があり、携帯電話型の文字入力装置で文章を書くのが巧みな携帯電話ユーザも多い。そこで、コンピュータへの文字入力装置として、携帯電話型文字入力装置の利用の可能性について調査し、携帯電話型文字入力装置の文字入力練習システムを開発した。コンピュータへの携帯電話型文字入力装置の適用性について検討したので報告する。
著者
富澤 弥生 塩飽 仁
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.16-23, 2005-03-20
参考文献数
14

本研究の目的は、小児白血病の中で頻度が高く再発のリスクが最も低い子どもの低リスク群白血病を母親が認識する過程を明らかにすることである。本研究は、低リスク群白血病患児の母親7名を対象に調査を行い、研究方法は、グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた。その結果、母親が子どもの低リスク群白血病を認識する過程において,【発病理由の追究】,【仲間がいる感覚】,【見通しの実感】,【死と遠い距離感の保持】,【生活上の目標設定】の5つのカテゴリーが生成され,その中で最終過程にあるカテゴリーは【生活上の目標設定】であり,中核カテゴリーは【まともな生活】であった。本研究において、他の子どもが亡くなった時、再発した時、また、退院後などに、各カテゴリーに対応した母親に対する適切な看護介入の必要性が示唆された。