著者
土井 賢治
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.971-973, 2018-10-15

深層学習の画像識別分野への適用事例として,ラーメン二郎の画像から提供店舗を識別するモデルを作成した際の具体的な作業項目や勘所を紹介する.学習データの収集および分類工程においては, クローラーで収集した画像に対するクレンジング処理について重点的に解説する.モデルの学習においては, モデルの識別精度向上につながる各種手法(ファインチューニング, データ拡張,モデルアンサンブル)について重点的に解説する.学習したモデルの評価においては, モデルの各種評価指標の解説および, 作成したモデルの具体的な識別精度を提示する.
著者
櫛引 美代子 工藤 優子
出版者
弘前学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01 (Released:2013-05-31)

乳房緊満に対するキャベツ葉湿布の冷却効果について検証することを目的に、キャベツ葉を用いて、同意を得られた20歳代非妊娠成人女性34名、褥婦3名を対象にキャベツ葉冷湿布実験を行い、湿布剤貼付部位の温度、血流測定を行った。非妊娠女性のキャベツ葉冷湿布では皮膚表面平均温度は5分後に1.3℃下降し、15分後まで有意に下降した。30分後から皮膚表面平均温度は上昇傾向が認められた。褥婦の場合、キャベツ葉冷湿布5分後にいずれも急速に皮膚表面温度が下降し、10~25分後より徐々に上昇した。乳房例では冷湿布開始時に血流が低値であったが、徐々に血流の増加が認められた。キャベツ葉冷湿布は緩徐な冷却効果が示唆された。
著者
谷村 省吾
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.1-89, 1992-04-20 (Released:2017-10-02)

量子力学系の断熱変化に伴う位相因子-Berryの位相というものがある.それは断熱変化ののちに量子系が元の状態に戻っても,元に戻らない余分な位相因子である.これに似た現象が古典力学にもある.自力で変形可能な,宙に浮いた物体-例えば猫,名前はTomとい-は,変形して元の形に戻っても,その向きは元通りにならない,つまり宙返りすることがある.これらの現象はともに接続の微分幾何の言葉で捉えられることを解説する.また,接続の微分幾何はゲージ理論の一側面を担っているが,この幾何学の観点から見るとき,量子系・古典系・ゲージ理論に多くの類似点・対応物があることがわかる.これらの点について一般的に考察する.最後に具体例を構成する.とくにその例の中で,複素射影空間P^2(C)上の新しい型のインスタントン的な接続を示す.
著者
上谷 香陽
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.1-15, 2015-01-01

This paper reconsiders Yumiko Ehara’s examination on a series of discussions in the Japanese women’s movement since 1970s, to explore sociological implication of the issue raised by her. Through critical investigation into these discussions, Ehara articulated certain kind of diffi culty that might be found out even today in our discussions of social problems about gender inequality. In rereading Ehara’s examination, this paper suggests that change of people’s lifestyle and change of society are related to change of discourses in and through which our everyday life has been organized. In order to produce new discourses, we have to unravel the interconnection of various concepts in our everyday language use activities and reorganize them in a new way. Ehara’s concept of “Kenryoku-sayo” means regulatory power of discourses that prevents us from unraveling and reorganizing such interconnection of concepts related to gender. Based on Ehara’s examination, this paper suggests that such discoursive power not only regulates our everyday life but also is activated in and through our own everyday language use activities.
著者
菅 文彦 古川 拓也 舟橋 弘晃 間野 義之
出版者
Japan Society of Sports Industry
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.4_321-4_335, 2018 (Released:2018-10-12)
参考文献数
30

Although a causal relationship has been suggested between Team Identification and Place Attachment, it may be necessary to verify the existence of the parameters between them. In this research, "The rise of Team Identification is accompanied by the rise in the evaluation of the social environment of the community, and leads to the rise of Place Attachment," was aimed at the hypothesis to be verified.    As a result of the two-way analysis of variance based on data from three longitudinal surveys, we determined that Team Identification ascending group significantly increased both Place Attachment and the bonds of the community as compared to the non-ascending group, and it was suggested that the evaluation of the social environment of the community rose in the ascending group. It can be said that the hypothesis was supported, considering the fact that "regional attachment influence structure" was confirmed in Imabari-City, the area of survey on this study.
著者
斎藤 幸雄 柴 光年 山川 久美 馬場 雅行 木村 秀樹 藤沢 武彦 山口 豊 大和田 英美
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.95-100, 1991-01-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
12
被引用文献数
2

症例は60歳男性, 主訴は乾性咳嗽, 胸部X線写真にて右上肺野に腫瘤影が認められ, 気管支鏡検査で気管浸潤を伴う右S1原発の肺癌と診断された. 化学療法 (CDDP+VDS) 1クール, 続いて放射線療法 (50Gy) が施行されたがいずれの療法も奏効せず腫瘍の増大による気管圧迫のため呼吸困難が出現し, また上肢および体幹部に皮膚転移巣が多発した. 救命的にNd-YAGレーザーで気道の開大を行い呼吸困難および全身状態の改善が得られたため, 皮膚転移巣に対してはエタノールの局所注入あるいは摘出を行い退院となった. 外来での経過観察中 (退院時より約2ヵ月間) に残存する全ての皮膚転移巣が消失し, 続いて原発巣も退縮を示した. 現在, 発見から5年経過したが臨床的には腫瘍の再増殖は認められず健在である. 退縮の機転に関しては明らかではないが, 本症例は極めて稀な肺癌の自然退縮例であると考え報告した.
著者
西丸 良一
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.111, pp.141-155, 2014-11

本稿は,X大学Y学部を対象に,入試選抜方法と学業成績・能力向上感の関連を検討した.分析の結果,基本的に各選抜方法のなかで,「一般・センター」で入学した学生のGPAにくらべ,「指定校・公募・AO」「内部推薦」「留学生・社会人・編入」で入学した学生のGPAが低いということはなかった.また,選抜方法によって能力向上感に大きな差もみられないようだ.ただし,GPAと能力向上感にほぼ関連がない.大学教育において,学生の勉学に対する評価がGPAなら,能力向上感と正の関連を示す方が望ましい.なぜGPAと能力向上感が関連しないのかに関しては,今後の大きな検討課題といえよう.
著者
野村 駿
出版者
東海社会学会
雑誌
東海社会学会年報 (ISSN:18839452)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.122-132, 2018-07

本稿の目的は,「音楽で成功する」といった夢を掲げ,その実現に向けて活動するロック系バンドのミュージシャン(以下,バンドマン)を事例に,夢を追う若者がフリーターを積極的に選択・維持するプロセスとその背景を,若者文化の側面に着目して明らかにすることである. 若者の学校から職業への移行を扱ったこれまでの研究が,フリーターを積極的に選択・維持する若者の移行過程を看過してきたという問題意識から,バンドマンを対象とした聞き取り調査のデータを分析し,次の3つの知見を導出した.第1に,バンドマンはバンド活動を「やりたいこと」だと見なしながら,それと同時にバンドメンバー同士の相互作用の中でフリーターを選択していた.第2に,バンドマンはライブ出演に向けてメンバー間で場所と時間を共有する必要があることからフリーターを選択・維持していた.第3に,フリーターであることによって生起する金銭的困難が,バンドという活動形態の集団性とバンド単位で支払いを求める音楽業界の料金システムによって緩和されていた. 以上の知見を踏まえ,バンドという活動形態の集団性と音楽業界の料金システムが若者文化の内部構造として存在するために,それに適応しなければ夢が追えないバンドマンは合理的な進路としてフリーターを積極的に選択・維持していると結論付けた.
著者
国際日本文化研究センター 資料課資料利用係
出版者
国際日本文化研究センター
巻号頁・発行日
2018-10-01

日本には27000以上の泉源と3000を超える温泉地があります。 古来より人々は温泉を求め旅をしました。 そのため、地図・旅行案内・絵葉書が多く作られてきました。 今回は有名な3つの温泉を取り上げました。豊臣秀吉に愛された有馬温泉(兵庫)。 『古事記』において、軽太子の流刑先として日本の文献で初めて記された道後温泉(愛媛)。 家康によって幕府直轄領となり、その後も文豪や著名人に愛される熱海温泉(静岡)。 普段はなかなか目に触れない資料なのでぜひご覧ください。
著者
浜田 信行 ロイ E. ショア ローレンス T. ダウアー
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.47-64, 2018 (Released:2018-09-13)
参考文献数
60

For over four decades, a linear nonthreshold (LNT) model has been used for radiation protection purposes. In the United States of America, the National Council on Radiation Protection and Measurements (NCRP) established Scientific Committee 1-25 in 2015 to prepare a commentary to review recent epidemiologic data from studies with low doses or low dose rates and from the Life Span Study of atomic-bomb survivors to determine whether these epidemiologic studies broadly support the LNT model. In May 2018, NCRP published Commentary No. 27 “Implications of recent epidemiologic studies for the linear nonthreshold model and radiation protection”, noting that the ongoing development of science requires a constant reassessment of prior and emerging evidence to assure that the approach to radiation protection is optimal, even if not necessarily perfect. Based on the current epidemiological data, NCRP concluded that the LNT model (perhaps with excess risk estimates reduced by a dose and dose rate effectiveness factor) should continue to be utilized for radiation protection purposes. The Commentary will be used to support the work of NCRP Council Committee 1 who are charged to develop current radiation protection guidance for the United States, ultimately updating and expanding the basic radiation protection recommendations of NCRP Report No. 116 published in 1993. This review provides an outline and summary of the key points of NCRP Commentary No. 27.

10 10 10 0 OA 無銭修学

著者
池田錦水 著
出版者
大学館
巻号頁・発行日
1902
著者
田代 聡 堀越 保則
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

放射線被ばくにより染色体異常がどのようなしくみで形成されるか、という本質的な疑問については、未だに未解明のままである。さらに、低線量被ばくでも、高線量被ばくと同じしくみによる染色体異常を形成するのか?などの疑問についても未だ明確な回答はない。我々は、紫外線レーザーを用いて放射線障害に特徴的なDNA二本鎖切断を誘導する紫外線マイクロ照射法を開発し、放射線誘発核内ドメインの形成制御機構の解明に取り組んできた。最近、従来の顕微鏡の数倍の解像度を持つ超解像顕微鏡が開発された。超解像顕微鏡に紫外線マイクロ照射法が可能な装備を備えた新しいシステムを用いることで、放射線誘発核内ドメインの超微細構造の解析が可能となる。また、次世代シーケンサーを用いることで、特定の染色体DNA領域の位置関係を分子細胞遺伝学的に解析することが可能となってきた。本研究では、超解像顕微鏡を用いた放射線誘発核内ドメインの動的構造解析を行ったところ、放射線照射細胞では代表的な放射線誘発核内ドメインとして知られているRAD51フォーカスの形が変わること、損傷ゲノムの一部はRAD51がもともと集積していた場所に移動すること、などを明らかにすることができた。また、生化学的アプローチでは、損傷シグナル因子ATMキナーゼによるクロマチン再構成因子複合体の活性制御により、損傷クロマチンへの適切なRAD51の結合を調節していることを明らかにした。さらに、RAD51タンパク質複合体に含まれる細胞核構造構築に関連する因子が、RAD51の機能制御を介して染色体異常形成の抑制に関与していることを明らかにし、論文発表している。さらに、本年度は染色体構造異常の形成に関与するクロマチン再構成因子複合体について、ATMキナーゼによる損傷依存的なリン酸化による活性制御を受ける構成因子を同定した。
著者
金子 周司
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.49-59, 2017 (Released:2017-07-27)
参考文献数
20

From 2012 to 2014 in Japan, a total of 214 cases of motor vehicle collisions were attributed to the use of illegal drugs by drivers. In 93 out of 96 investigated cases, the causative agents were 22 kinds of synthetic cannabinoids (SCs). Those SCs can be grouped into three groups according to the timeline of use and their chemical structures. The first generation SC naphtoyl indole derivatives, such as MAM-2201, were used in 2012 and disappeared by governmental overall regulations in Spring, 2013. Instead, quinolinyl ester indoles (second generation SC, such as 5F-PB-22) and indazole carboxamides (third generation SC, such as 5F-AB-PINACA) appeared thereafter with much stronger potencies. An outbreak of SC occurred in Summer, 2014 with one of the strongest SCs, 5F-ADB. The common signs observed in the SC-abused drivers are impaired consciousness, anterograde amnesia, catalepsy with muscle rigidity, tachycardia, and vomiting or drooling. Since the third generation SCs are extremely potent CB1 agonists (only a small amount is required) and instable in blood, it is very difficult to detect SCs in biological samples. Actually, only in one third of the cases, SC could be detected in blood or urine.

19 19 19 0 OA 洋式適用規矩術

著者
中谷 礼仁
出版者
建築史学会
雑誌
建築史学 (ISSN:02892839)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.38-82, 1998 (Released:2018-10-09)