著者
荒川 歩 村上 幸史
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.85-97, 2006-08-25 (Released:2017-02-08)

We investigated why people own lucky charms. One hundred ninety-eight students answered our questionnaire. The results showed that ownership of lucky charms is not entirely related to the desire to connect to a transcendental power; people have lucky charms because they have received them as gifts from family and friends; family and friends give lucky charms when they cannot provide other forms of support directly; the gift of a charm is usually from an older person to a younger person; the relationship between the donor and the recipient affects the type of charm given. These results suggest that donors may give lucky charms to allay their anxiety, and that lucky charms act as a reminder of the donor's support of the recipient in times of trouble.
著者
根本 泰行
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, 2015

故・江本勝博士は、水に含まれている情報を可視化する可能性のある方法として、1994年に水の氷結結晶写真撮影法を開発し、その後の5年にわたる実験結果をまとめて、1999年に水の氷結結晶写真集『水からの伝言』を出版した。『水からの伝言』は様々な言語に翻訳されて、世界各国に伝わって行ったが、『伝言』の要点は、「水の構造は人間の感情や想念のエネルギーによって変化する可能性がある」「水は情報を記憶する可能性がある」というところにある。しかしながら、従来の科学においては、「水の情報記憶」について、なかなか認められず、結果として「『水からの伝言』は非科学的である」との批判を受けてきた。ところが過去6~7年の間に、世界のトップレベルの科学者たちから、「水は情報を記憶する」ということを示唆する―もしくは完全に証明する―証拠が提示されてきている。ジェラルド・ポラック博士は、博士自身が発見した「第四の水の相」を考慮すると、「人間の感情などの働きによって、水の構造が変化する可能性が十分に考えられる」という趣旨の発言をしている。また、リュック・モンタニエ博士により、「水は遺伝物質DNAの情報を記憶する」ということが、遺伝子工学的手法を用いて、疑問の余地のない形で、科学的に証明されてきている。本講演においては、『水からの伝言』について簡単に説明した後に、ポラック博士とモンタニエ博士の研究内容について、専門外の人にも分かりやすく紹介し、それらの関連について議論する。
著者
東 知宏 荒川 満枝 池原 弘展 森本 美智子 鵜飼 和浩
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.183-188, 2012 (Released:2012-08-05)
参考文献数
14

医療施設では擦式アルコール製剤を用いた手指消毒が推奨されているが,実際には製剤の使用量が規定より少なく,指先を擦り込んでいないと報告されている.そこで手指消毒時の指先擦り込みの有無,製剤使用量の違いが除菌効果に影響を与えるか検証した.   研究協力者は指先擦り込み実施群と指先擦り込み非実施群に分け,それぞれ製剤を規定の3 mLと半量の1.5 mL使用し手指消毒を行った,手指消毒前後の細菌をスタンプ法により指先,指中央,手掌から採取し除菌効果の差を検証した.   指先擦り込み非実施群では,指先の除菌率が指中央,手掌と比較して有意に低かった(製剤使用量3 mL, 1.5 mLともにp<0.001).また,指先擦り込み非実施群は,実施群と比較して指先の指数減少値が有意に低かった(製剤3 mL使用時p<0.01, 1.5 mL使用時p<0.001).指先擦り込み非実施群では,製剤使用量が1.5 mLの場合,3 mL使用した場合と比較して指先の指数減少値が有意に低かった(p<0.01).指中央,手掌では製剤使用量の違い,指先擦り込みの有無による除菌効果の差はなかった.これらより,手指消毒時に指先を擦り込まなければ除菌効果が低下することを認識し,指先擦り込みを意識して手指消毒を行う必要があるといえる.さらに,製剤使用量を規定の半量以下とすると,除菌効果がより低下することを認識しておく必要がある.
著者
米田 英嗣 間野 陽子 板倉 昭二
出版者
JAPANESE PSYCHOLOGICAL REVIEW
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.39-50, 2019 (Released:2019-11-22)
参考文献数
85
被引用文献数
1

This paper reviews the role of empathy in autism spectrum disorders and psychopathy. Empathy can be subdivided into two categories: cognitive empathy (i.e., the ability to identify the emotions of others) and affective empathy (i.e., the ability to share or match the emotions of the self with those of others). Individuals with autism spectrum disorders lack cognitive empathy, whereas individuals with psychopathy lack emotional empathy. The similarity hypothesis states that people empathize with other people who are similar to themselves in personality and in conditions such as developmental disorders or typical development. The similarity hypothesis predicts that individuals with autism spectrum disorders would emotionally empathize with other people with autism spectrum disorders, and individuals with psychopathy would cognitively empathize with other people with psychopathy. Finally, we attempted to interpret autism spectrum disorders and psychopathy as resulting from the neurodiversity of empathy.
著者
霜田 光一
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.929-933, 2000-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
8

電波分光学とエレクトロニクスの組み合わせから, 1954年にメーザーが生まれ, 1960年にはレーザーが現れた.それによって非線形光学をはじめとして,量子エレクトロニクスと光エレクトロニクスが急速に発展した.その結果,光通信などの光技術の躍進と,レーザー分光やレーザー冷却などから基礎物理学や分子生物学の革新がもたらされた.これから21世紀に向かって,高度情報化社会における光・量子エレクトロニクスの意義と,それがもたらす科学技術の新しい流れについて考察する.
著者
林 良純
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.P_412-P_421, 2009-11-10 (Released:2009-12-10)
被引用文献数
1 3
著者
大辻 弘貴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.78, 2019-12-15

画像をはじめとする大容量のデータを取り扱う際,クラウドストレージだけではアクセス性能要件を満たせない場合がある.そこで,大容量かつ高速アクセスが可能なストレージシステムの構築作業を低予算で一から行った.記憶装置は安価なHDDを採用しながらも,ZFSによるソフトウェアRAIDを用いることで十分な性能と信頼性を確保することができた.また,アクセス用ネットワークにはスパコンで用いられるInfiniBandを採用し,56 Gbpsのスループットを確保した.このような装置を個人で構築・運用した事例について紹介する.
著者
MACFARLANE Bruce マクファーレン ブルース
出版者
名古屋大学高等研究教育センター
雑誌
名古屋高等教育研究 (ISSN:13482459)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.221-238, 2009

The importance of trust to ‘good’ teaching in higher education is comparatively neglected compared to work focused on the use of techniques to develop active learning and reflective processes. This paper applies concepts from the management and marketing literature to identify why students entering higher education must do so largely on the basis of trust or a ‘leap of faith’. It also presents a set of 25 actions that can result in the erosion of student trust in university teachers based on McKnight and Chervany’s (2001) meta- categories . benevolence, integrity, competence and predictability. While the paper rejects an over-simplified analogy between higher education and other service industries, it is contended that identifying and closing expectation ‘gaps’ between students and tutors is an important means of retaining or regaining trust. It is concluded that trust is critical in understanding the meaning of ‘good’ teaching and that loss of trust has negative economic as well as social and ethical implications for the university.高等教育機関が良質なティーチングを提供することの信頼性は、アクティブ・ラーニングや振り返りのプロセスを精緻化させる技法の開発ほどには注目されてこなかった。本稿では、大学新入生の教員に対する信頼度が学習活動にどのような影響を及ぼしているかを文献調査によって明らかにする。その際に、McKnight and Chervany (2001)によるメタ分類(思いやり、知的誠実さ、専門能力、予見能力)に基づいて、大学教員が学生の信頼を失うに至った25 の事例を観察する。考察の結果、学生と指導教員の間に存在する「期待値のずれ」を少なくすることが、学生との信頼関係を維持あるいは学生からの信頼を取り戻す上で重要であることがわかった。良質のティーチングとは何かを理解する上で、学生との信頼関係は決定的に重要である。学生からの信頼を失うことは大学にとって社会的および倫理的な影響が大きいだけでなく、経済的にも損失となる。
著者
大隅 典子
巻号頁・発行日
pp.1-24, 2019-12-03

会議名: 第42回日本分子生物学会年会研究倫理フォーラム
著者
清水 晶平 望月 翔太 山本 麻希
出版者
日本景観生態学会
雑誌
景観生態学 (ISSN:18800092)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.173-182, 2013-12-25 (Released:2014-12-25)
参考文献数
37
被引用文献数
4 3

イノシシ(Sus scrofa)による農業被害が近年深刻な社会問題となっている.被害の地理的発生要因を解き明かすことは,被害対策を効率的に実施するうえで重要である.本研究の調査地である新潟県上越市柿崎地区では,被害地域が大きく拡大した後,電気柵を設置したことにより,被害地域の縮小に成功している.そこで本研究では,新潟県上越市柿崎地区におけるイノシシ由来の農業被害に対し,被害の拡大前期(2004年~2007年),拡大期(2008年),そして,減少期(2009年~2010年)の3期に分け,3つの期間における被害地点とその周辺の地理的要因との関係を明らかにすることを目的とした.本研究では,「水稲共済損害評価に係る獣害(イノシシ)申告データ」と,現地踏査により作成した土地利用図を使用して分析した.被害地点と被害のない地点について,林縁や河川からの距離など,被害地点の景観構造を示す変数を説明変数としたロジスティック回帰分析を行った.また,電気柵を張る前と後の被害地点についても,同様にロジスティック回帰分析を行った.この結果,林縁,沢,耕作放棄地に近いほど被害が増加する傾向が認められた.河川,道路,都市部に関しては距離が遠いほど被害が増加する傾向が認められた.また,電気柵を設置したことにより,被害の分布が都市部に近づいていることが判明した.イノシシによる被害は見通しの悪い林縁や耕作放棄地の周辺で発生していることが明らかになり,イノシシによる被害対策には,林縁の刈払いや耕作放棄地の管理と個体数調整を同時に考慮した対策を見出す必要性があることを示した.電気柵を設置する場合は,十分な捕獲計画と併用するか,被害がまだ起きていないエリアも全体的に電気柵で一気に囲ってしまうなどの配慮が必要であろう.
著者
山本 志乃
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.155, pp.1-19[含 英語文要旨], 2010-03

旅の大衆化が進んだ江戸時代の後期、主体的に旅を楽しむ女性が多く存在したことは、近年とくに旅日記や絵画資料などの分析から明らかになってきた。しかしながら、講の代参記録のような普遍化した史料には女性の旅の実態が反映されないことから、江戸時代の女性の旅を体系的に理解することは難しいのが現状である。本稿では、個人的な旅日記を題材に、そこに記された女性の旅の実態を通して、旅を支えたしくみを考える。題材とした旅日記は、❶清河八郎著『西遊草』、❷中村いと著「伊勢詣の日記」、❸松尾多勢子著「旅のなくさ、都のつと」の3点である。❶は幕末の尊攘派志士として知られる清河八郎が、母を伴って無手形の伊勢参宮をした記録である。そこには、非合法な関所抜けがあからさまに行われ、それが一種の街道稼ぎにもなっていた事実が記されており、伊勢参宮を契機とした周遊の旅の普及にともない、女性の抜け参りが慣例化していた実態が示されている。❷は江戸の裕福な商家の妻が知人一家とともに伊勢参宮をした際の日記で、とくに古市遊廓での伊勢音頭見物の記録からは、旅における女性の遊興と、その背景にある確かな経済力を確認することができる。❸は、幕末期に平田国学の門下となった信州伊那の豪農松尾家の妻多勢子が、動乱の最中にあった京都へ旅をし、約半年にわたって滞在した記録である。特異な例ではあるが、身につけた教養をひとつの道具として、旅先の見知らぬ土地で自ら人脈を築き、その人脈を故郷の人々の利用に供したことは注目に値する。女性の旅人の存在は、街道や宿場のあり方にさまざまな影響を及ぼしたと思われる。とくに、後年イギリスの女性旅行家イザベラ・バードが明記した日本の街道の安全性は、女性の旅とは不可分の関係にあり、江戸時代後期の日本の旅文化を再評価するうえで、今後さらに女性の旅の検証を重ねていくことが必要である。
著者
米島 万有子
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.16, 2014 (Released:2014-10-01)

1.研究背景と目的 終戦後まもなく蚊の発生原因としてみなされていた彦根城堀の一部の埋め立ては,マラリア防疫の偉業として知られている(小林1960).しかし,その埋め立てが実際に蚊の発生を抑制した程度は不確かである.さらに,彦根城堀の埋め立てをめぐり衛生土木事業による歴史的景観を問題視する一部の住民組織と行政が対立した経緯も明らかになっている(米島2011).このような歴史的景観としての堀の環境衛生問題は,過去の出来事に限定されない.京都新聞の記事(2010年5月3日付 二条城が蚊の「大量発生源」?住民指摘、京都市が生息調査)によれば,2009年の秋に二条城北側周辺の住民から「蚊が多い」こと,さらに堀を蚊の発生源と指摘する意見が寄せられ,堀に環境衛生上の問題を懸念する意見が表明された.京都市は蚊の発生調査を実施し,記事が掲載された5月の時点において幼虫は確認できなかったとされている.しかし,住民の蚊の被害実態や堀についての歴史的景観としての評価ならびに環境衛生問題への懸念について明らかにされていない点が多い.そこで,本研究は郵送質問紙調査により,二条城周辺の住民の蚊による被害実態および蚊の発生をめぐって堀に対する意識を明らかにし,堀の景観保全と健康・公衆衛生との関係を検討する.2.研究方法 調査は,二条城北側の住宅地から蚊の発生に対する苦情が寄せられたことから,二条城の北側に位置し,堀川通,千本通,竹屋町通,丸太町通の範囲内にある,京都市上京区の12町を対象とした.調査票の配布対象は,これらの町内にある全住宅および事業所2,853軒である.調査票は,指定した地域のポストが設置されている住宅,事業所全て(郵便の受取拒否をしている場合を除く)に配布できる日本郵便のタウンプラスを用いて,2013年1月下旬に上記の町内全戸に郵送配布し,郵送で回収した.調査票の回収数は882通(30.9%)であり,そのうち自宅752通(85.3%),事業所70通(7.9%),自宅兼事業所47通(5.3%),その他7通(0.8%),無回答6通(0.7%)だった.3.結果 アンケート調査の結果,蚊による吸血被害に「毎日」あるいは「2,3日に1回」の高頻度で遭っている回答者が全体の48.2%を占めた.特に高頻度の吸血被害は,二条城の堀に隣接しない町(42.6%)よりも,堀に隣接する町(54.5%)の居住・勤務者の方が多い.また,自宅ないし事業所敷地内で蚊に刺されることについて,気になるという回答率は71.1%にのぼった.すなわち二条城北側の住宅地,とりわけ堀と隣接する町では,蚊に悩まされていることが明らかになった.京都市が二条城堀において蚊の発生調査を行った結果,蚊の発生は認められなかったことを伝えた上で,堀が蚊の発生源になっていると思うかについて問うたところ,高頻度で蚊の吸血被害を受けている人ほど堀が蚊の発生源と認識している傾向があった. 次に,二条城の堀から蚊が発生する疑いを受け,堀に対してどのような対策をとった方がよいのかについて質問した.ここでは,A:現段階で,堀から蚊が発生する可能性に備える場合,B:将来,堀から蚊の発生が確認された場合,C:将来,堀から発生した蚊からウエストナイル熱ウイルスが確認された場合の3つの状況を設定し,それぞれの好ましいと思う対策について回答を求めた.その結果,Aの蚊の発生がない段階では,将来の蚊の発生を未然に防止する対策には消極的であった.しかし,C堀から発生した蚊からウイルスが検出される状況では,「堀を埋め立てる」べきとの回答数が著しく増加した.他の質問項目と照らしてみると,地域住民は,城(建造物)と堀をひとまとまりとして,歴史的価値ないし観光資源としての価値を認めてはいるものの,感染症という脅威にさらされた場合には,彦根市のマラリア対策と同様に,健康・身の安全を守るためには堀を埋め立てる選択肢もやむを得ないと考える意見も多く示された.4.おわりに 蚊による被害を受けている人ほど堀を蚊の発生源としてみなしている傾向があり,堀の水の衛生環境が悪い印象を与えていることが考えられる.また,堀の景観上の価値を認めつつも,仮に堀が原因で健康に支障が生じる場合には,保全よりも堀の埋め立てを推進する意見がみられることから,彦根の事例と同様に堀の保全と衛生的と思われる環境の形成との間には,潜在的に対立しうる関係が認められる.歴史的景観としての堀の保全には,その景観が「衛生的である」ことにも配慮する必要がある.
著者
片岡 栄美
出版者
日本スポーツとジェンダー学会
雑誌
スポーツとジェンダー研究 (ISSN:13482157)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.49-63, 2019

本研究は,ブルデューの男性支配と象徴権力の理論を用いて,日本の大学生におけるスポーツ嗜好のアイデンティティをもつ学生の価値,態度,文化資本を,量的な調査データに基づき明らかにした.体育会系アイデンティティの保持者は男女ともに,ジェンダー役割意識に関する非民主的価値と男性支配的価値を示した.彼らのコミュニケーション能力は高く,かつ男子体育会系の大半が権力志向でもある.とくに男性の体育会系は権威主義的価値観や伝統重視の価値観をより強く持っている.かれらは政治的な無関心を示す傾向が強く,マスメディアの情報を信頼しており,また一般的他者への信頼も高い.それゆえ,かれらは現在の社会体制を疑うことはあまりなく,社会の問題や社会の矛盾に気がつきにくいナイーブな存在でもある.また体育会系学生の文化資本は,他の学生よりも相対的に低かった.これらの価値態度,いいかえれば,ハビトゥスは近い将来の日本の保守的・非民主的な階層フラクションを体現するものである.
著者
高橋 靖以
出版者
新潟大学人文学部
雑誌
北方言語研究 (ISSN:21857121)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.107-114, 2018-03-10

This paper analyzes evidential nominalizer in the Horobetsu dialect of Ainu. In the dialect, evidential nominalizer may function as a marker of complement clause and adverbial clause. This versatile nommahzat10n may be interpreted as the grammaticalization of evidential nominalizer.
著者
松田 洋和
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.44-48, 2013 (Released:2013-08-28)
参考文献数
5

A forensic examination is a top-to-toe examination looking for injuries and taking samples that may be used as evidence in a police investigation and any subsequent prosecution. The type of forensic examination most people know about revolves around violent crimes. Forensics used in these investigations can uncover scientific evidence that may provide enough proof or evidence to convict a violent criminal. A forensic examination can be very time-consuming but is vitally important. Histories from caregivers should be obtained separately and as soon as possible; careful documentation is essential. In this paper, important points of the causal relationship between the cause of death and characteristic autopsy findings are discussed in the three cases.
著者
高木 鉦作
出版者
日本行政学会
雑誌
年報行政研究 (ISSN:05481570)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.23, pp.1-39, 1989-05-01 (Released:2012-09-24)