著者
北村 修
出版者
The Society of Agricultural Meteorology of Japan
雑誌
農業気象 (ISSN:00218588)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.33-41, 1994-06-10 (Released:2010-02-25)
被引用文献数
1 1
著者
國土 将平 中野 貴博 佐川 哲也 笠井 直美 小磯 透 鈴木 和弘 下田 敦子 大澤 清二
出版者
日本発育発達学会
雑誌
発育発達研究 (ISSN:13408682)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.46, pp.46_11-46_26, 2010 (Released:2011-02-20)
参考文献数
36
被引用文献数
1

The purpose of this study was to investigate the standardization of height growth curves of 8 ethnic groups in Thailand and Union of Myanmar. The height of 16,000 children from 5 to 18 years old of 8 ethnic groups, i. e., Thai, Karen, Hmong, Lisu, Akha, and Lahu in Thailand, Burmese and Mon in Myanmar, was measured from 1994 to 2004 in Thailand, from 2005 to 2008 in the Myanmar. Modified BTT model was applied to height growth curve, and the fluctuation of standard deviation was smoothed using weighted moving variation and smoothing function developed by the authors. Finally growth charts were obtained using z-score of normal distribution. Resultant growth charts were generally satisfactory and were seemed to be useful from the perspective of data utilization. Though there are a few problems on the growth charts such as variance was decreased for more than 15 years old, or height growth has continued till 18 years old in some ethnic groups. Representing heights were different more than 10 cm among ethnic groups at 18 years of age. It was confirmed that it is important to create a growth chart by ethnic group respectively and utilize it in order to evaluate properly the growth status and the nutritional condition of the children.
著者
西山 豊
出版者
岩波書店
雑誌
科学 (ISSN:00227625)
巻号頁・発行日
vol.71, no.12, pp.1577-1579, 2001-12
著者
田中 信行
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.97-105, 2016-05-31 (Released:2016-07-04)
参考文献数
22

私の温泉,入浴の研究は昭和48年,鹿児島大学霧島分院(現霧島リハセンター)で始まった.  1.まず単純泉または人工塩類泉の41℃,10分の入浴により,有意の末梢血管抵抗の低化による血圧下降と心拍出量増加,静脈血ガスの浄化(pO2上昇,pCO2低下)をはじめて報告した.それは温熱性の末梢血管拡張と心拍出量増加による「組織への十分なO2供給とCO2排出」という,入浴効果の基本的機序を示している.  2.田中式自律神経機能検査法を用いて,心拍増加は血圧降下に対する反射性の迷走神経抑制,血管拡張は非自律神経性(多分温熱性のNO産生)のものであることも示した.  3.また入浴によりPAHを用いた腎血漿流量は著明に上昇し,また内服したアセトアミノフェンの血中濃度上昇速度から,入浴による消化管吸収の著明な促進も示した.  4.鄭,堀切らと従来の「入浴は心不全に禁忌」の定説に,温熱性血管拡張(Afetrload低下)の有用性への信念からSwan-Ganzカテーテル下の入浴に挑戦した.更にサウナ浴で入浴時の静水圧による心内圧上昇を防止し,重症心不全で心拍出量の増加,NYHAの改善をCirculation誌91:1995に発表し,鄭らの心不全の「和温療法」の基盤となった.  5.また大学退官後は民間の病院で,指宿砂むし温泉の腰痛や筋肉痛等への効果が,砂の圧力による静脈還流増加に基づく著明な心拍出量増加と組織の好気的代謝の促進にあることを,乳酸,ピルビン酸濃度の低下から明らかにした.  6.その他,ほぼ同一レベルの心拍を示す41℃10分の入浴と200m/1.2分走行の血液ガス,組織代謝の比較,またブドウ糖静注後の血糖低下がOne Compartment Theoryで説明できることから,簡便な入浴,運動時の糖処理速度の算出法も示した.  7.昭和63年,霧島分院を国立大初のリハ医学講座と霧島リハセンターに改組し,温泉医学は物理療法としてリハ医学の一部門に位置づけた.
著者
城生 伯太郎
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.87-98, 2010-03

言語学の1領域に社会言語学があるのと同様に、音声学の1領域に社会音声学(socio-phonetics)の有用性を訴える。定義は、「音声学の一分野で、音声の産出、伝播、受容・認知の3大側面に影響を及ぼす社会的・文化的な諸要因を探求することを、主たる研究目的とする」とする。方法論は、原則的に記述研究によるが、面接調査による資料収集の際に調音音声学的記述にとどまらず、高品位の録音(場合によっては録画)をも並行して実行し、後日それらのデータをことごとく音響解析して定量化することが不可欠である。さらに、場合によっては実験室まで被験者にご足労をお願いして、事象関連電位を用いた脳波実験を行うこともあり得る。理論的枠組みとしては、一般言語学が強い関心を寄せるラングと、音声学が強い関心を寄せるパロルとの中間に位置する「norma」や「音芯論的レベル」を、基本的単位とする。
著者
尾形 優 金子 健太郎 後藤 慶太 河野 かおり 山本 真千子
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.227-234, 2017-01-20 (Released:2017-02-07)
参考文献数
26

冷え症において, 冷え症群と非冷え症群とを循環動態指標および自律神経活動指標を用いて比較し, 冷え症の生理学的メカニズムを明らかにすることを目的とした. 対象は若年健常女性20名 (冷え症群12名, 非冷え症群8名) とし, 晩秋 ・ 冬季に測定を実施した. 生理学的指標として, 心拍数 ・ 血圧 ・ 末梢皮膚温 ・ 末梢血流量 ・ 鼓膜温 ・ サーモグラフィ ・ 四肢血圧脈波を用いた. 自律神経活動指標は, 心拍変動を用いて周波数解析を行い, 副交感神経活動指標と交感神経活動指標を求めた. データの分析は両群間を指標ごとに比較 ・ 検討し, 加えて各群における鼓膜温と各末梢皮膚温との差を両群間で比較した. その結果, 冷え症群は非冷え症群にくらべて副交感神経活動指標が低値で, 交感神経活動指標が高値であった. 末梢循環においては, 冷え症群の血流量低下と皮膚温低下も明らかであった. よって, 冷え症者は安静時の副交感神経活動が小さく, 交感神経活動の緊張により安静時すでに末梢の循環機能低下が起きていることを明らかにした.
著者
蛸井 潔
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.108, no.2, pp.88-97, 2013 (Released:2017-12-28)
参考文献数
27
被引用文献数
1

近年,アメリカやドイツでは古典的なアロマホップ,ビターホップという区分の品種だけではなく,フムロン(苦味物質)を高濃度で含みながら,極めて特徴的な強い香りをビールに付与できる「フレーバーホップ」と呼ばれる品種が開発され,クラフトビールなどで注目されるようになった。著者らの研究は,フレーバーホップの特徴香に寄与する成分を,ビール中のホップの香気成分として代表的なモノテルペンアルコール(ゲラニオール,リナロール,シトロネロール)の含有量,相互作用,酵母の代謝による変換という観点から考察したものである。
著者
亀田 秀子 相良 順子
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.277-287, 2011 (Released:2016-03-12)
参考文献数
22
被引用文献数
3

本研究の目的は,過去のいじめられた体験の体験者の語りから,自己成長感をもたらす要因を検討することである。専門学校生,短大生,大学生の男女17名を対象に半構造化面接を実施した。結果は,次の通りである。自己成長感をもたらす要因として,1)学校・家庭での話しやすい関係の構築と自己開示があったこと,2)いじめられた辛さをわかってくれる人の存在,信頼のおける大人の存在,3)家族関係と友人関係の良好さ,4)ソーシャル・サポートが得られたこと,5)積極的な対処法を取ったことが示唆された。また,いじめられた体験から自己成長感に至るプロセスにおいて,自己開示,ソーシャル・サポート,重要な他者の存在,肯定的意味づけ,そしてポジティブ思考などが,自己成長感に至る重要な促進要因であることが示唆された。
著者
齊藤 美雪
出版者
一般社団法人 日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3+, pp.63, 2019-05-01 (Released:2019-07-06)
参考文献数
8

幼児教育から企業での人材教育までの教育において,AIによって刻々と変わる社会の仕組みが変わり,文部科学省でも2014年から教育改革が遂行されているが,大人はこれまで受けてきた教育方法しかわからないため,今の固定概念や常識を一旦クリアにし,柔軟性を持つ必要性があると考える.一方的に教える教育から,自らが考えて創り出していける柔軟な人材の教育へと移行していくことがこれかの教育者には必須だ.しかし,企業においても教育現場においても新しい人材の育成や教育にどう対応していったらいいのかを模索しているのが現状.人間の行動は,意識的な行動は2-4%であり,無意識による行動は96-98%であるため,無意識下に働きかけることが必須である.無意識の知覚や行動は,背骨にある自律神経系が司っているため,自律神経に働きかけるには振動(周波数)を活用するしか手段はない.そこで,幼児教育や企業研修に関わる教育者対象に,色・音・光を使った教材によってどのような変化が起こるかを実験した.
著者
蜂須 貢 貝谷 久宜
出版者
昭和大学薬学雑誌編集委員会
雑誌
昭和大学薬学雑誌 (ISSN:18847854)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.17-28, 2010-03

不安障害の治療において、従来のベンゾジアゼピン系抗不安薬に加え、セロトニン1A(5-HT1A)部分作動薬や選択的セロトニン再取り込み阻害剤が使用されている。更に、最近臨床応用された抗鬱薬ミルタザピンも5-HT2A/5-HT2C受容体拮抗作用を持つことから、重症な不安障害に対する効果が期待される。これらの薬剤の特性をよく理解し治療を行うことにより、高い治療効果が得られる。