著者
今中 忠行 森川 正章
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993 (Released:1993-04-01)

【1】HD-1株宿主-ベクター系の開発HD-1株を宿主とした形質転換系を構築することを目的としてまず、各種抗生物質に対する耐性をしらべた。その結果、カナマイシン(Km)、テトラサイクリン(Tc)、アンピシリン(Ap)、クロラムフェニコール(Cm)、カルベニシリン(Cd)に対する耐性は全くなく(5μg/ml以下)、ストレプトマイシン(Sm)に対しては10μg/mlが生育限界濃度であった。続いてこれまでに開発されたPseudomonas属を含むグラム陰性細菌に広く利用されている広宿主域ベクターや大腸菌用のベクターなどを中心にエレクトロポレーション法によるHD-1株の形質転換実験を行った。それぞれのベクターにコードされている各種薬剤耐性を獲得した細胞を形質転換体として選択した。その結果、グラム陰性用広宿主域ベクターRSF1010によってHD-1株の形質転換が可能であることが判った。細胞を懸濁する溶液としては10%グリセロールが適していると思われた。実際に、Sm耐性株(形質転換体)からプラスミドを抽出してアガロースゲル電気泳動で調べた結果、RSF1010の存在が確認できた。この結果は、RSF1010はHD-1株細胞内で独立複製可能であることも示している。種々の条件を検討した結果、HD-1株の形質転換最適条件は以下の通りである。宿主(HD-1株),定常期前期菌体:ベクター,RSF1010(Sm^r):選択圧,Sm20μg/ml:電気パルス(方形波):電界強度,5kV/cm:パルス幅,1ms:遺伝子発現までの培養時間,3時間。以上の条件で得られる最大形質転換頻度は3.3×10^<-5>transformants/viable cell、最大形質転換効率は1.1×10^5transformants/μgDNAであった。【2】アルカン/アルケン生合成経路の解明まず、生物学的にCO_2からアルカン/アルケンを合成する経路のなかで最も研究が遅れており、実際反応律速になっている可能性が高いと思われる脂肪酸からアルカン/アルケンへの変換反応について検討した。緑藻類などを用いた研究成果からは脂肪酸から直接アルカン/アルケンを合成しているのではなく、脂肪酸からアルデヒドになった後アルカン/アルケンに変換される可能性が示唆されている。そこでHD-1株が最も多く蓄積していたヘキサデカン(C16)の前駆物質であると予想されるパルミチン酸あるいはヘキサデカナ-ルを使ってアルカン/アルケンの生成が実際に起こるかを調べた。^<14>C-パルミチン酸は市販のものを利用した。^<14>C-MEKISAデカナ-ルは入手不可能であったため^<14>C-パルミチン酸から化学合成した。アルカン/アルケンの生成反応は以下のようにして行った。基質である^<14>-パルミチン酸あるいは^<14>C-ヘキサデカナ-ルを含むリン酸緩衝液(pH7.0)/1%Triton X-100をナスフラスコ内でArガス通気により脱酸素処理する。同様に脱酸素処理した細胞抽出液を嫌気性ボックス内で添加後密栓する。これを遮光した湯浴中で37℃24時間保温した。反応産物を含む疎水性画分をクロロホルム抽出し、基質のみで保温したコントロールと共にシリカゲル60TLC(ヘキサンおよびヘキサン,ジエチルエーテル,ギ酸)で展開し、脂肪酸あるいはアルデヒド画分(Rf=0.5-0.7)をアルカン/アルケン画分(Rf=0.9以上)を厳密に分けて回収した。液体シンチレーションカウンターによりそれぞれの放射活性を測定した。この結果から、微量であるが細胞抽出液を加えた場合にのみアルカン/アルケの生成が確認できた。さらに脂肪酸にくらべてアルデヒドの方がアルカン/アルケンの生成率が良いことから、細菌においても脂肪酸はアルデヒドを経由してアルカン/アルケンに変換されることが強く示唆された。現在細胞抽出液をカラムクロマトグラフィーなどにより分画して、本酵素活性(アルデヒトデカルボニラーゼ)の精製を目指している。
著者
坂田 雅正 亀島 雅史 中村 幸生 古味 一洋 山本 由徳
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.446-454, 2002-12-05
被引用文献数
4

要旨 : 高知県で育成された早期栽培用・極早生水稲品種とさぴかの栽培圃場において,1998年に異常(不時)出穂が発生した.現地(県中央部)での聞き取り調査では,乾籾を100〜160g稚苗用育苗箱に播種し,硬化期はいずれも無加温育苗ハウス内で管理した22〜34日苗を3月30日から4月16日にかけて機械移植したところ,5月上旬に異常(不時)出穂の発生が確認され,その発生程度も圃場により異なった.1998年は春先から異常高温で,移植後も高温で経過し,生育が促進されたことから,温度が異常(不時)出穂の発生要因の一つと考えられた.発生時の特徴としては,通常の生育時より最終主稈葉数が4葉程度少なく,いずれも稈長,穂長が短かった.収量については現地圃場間で206〜541gm^<-2>の差がみられ,異常(不時)出穂の発生程度との因果関係が認められた.異常(不時)出穂は2001年においても確認され,その形態として穂首節間が十分に伸長せず葉鞘から穎花が抽出した個体があり,この穂首には伸長した苞葉が着生していた.また止葉が展開し,幼穂の発育・伸長が停止した出穂不能個体も観察された.発生区では播種からの有効積算温度(基準温度:10℃)が469〜543℃日で異常(不時)出穂が確認され,この時の移植まで温度は253〜351℃日で,移植苗の葉齢は3.4〜4.4であった.また発生区では未発生区に比べ正常な穂の出穂期間が長くなった.一方,未発生区については,年次,苗の種類,移植時期を違えても播種後の有効積算温度が800℃日以上に達すれば到穂することが判明した.
著者
前田 昌弘 中川 雄輔 山田 協太 布野 修司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.614, pp.183-190, 2007
参考文献数
20
被引用文献数
1 4

As a result of the case study on two cities in the south west coast, it was clarified that the way of restoration of settlements was quite different. (1) In Moratuwa, victims have restored their settlement for themselves although there is few support by aid groups due to the coastal regulation. (2) In Hikkaduwa, restoration has been advanced initially with support of external people such as international organizations and NGO. However, residents in the buffer zone have been confused by the revival policy and coast construction regulation. Especially, through the reconstruction process of the settlement in Moratuwa, it was understood that people can reconstruct their settlement for themselves, if the settlement has enough physical basements such as common infrastructure and houses suitable for their life style and social relationship for mutual aid based on closeness to job or blood relationship.
出版者
日本農林規格協会
雑誌
JAS情報
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.28-30, 2006-11
著者
加藤 裕康
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
no.67, pp.106-122, 2005-07-31

This paper attempts to analyze communication space created by Japanese youth who flocks to video game arcades. I myself joined them for direct observation and checked their comments written in the notebooks at the arcades. This approach led to reveal the unique existence of communication space created through the fusion of two communication patterns : face-to-face and machine-mediated. The negative image of young people, for example juvenile delinquency and self-isolation, is contrary to the reality. This kind of prejudice among the older generations is not reflecting their behaviors and interaction patterns.
著者
瀬戸 瑠夏
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.174-187, 2006-06-30

2001年度以降,公立中学校へのスクールカウンセラー(以下,SC)全校配置が決定された。これに対応して,学校コミュニティに根ざした活動のあり方について,より詳細に検討していく必要がある。本研究では,学校組織全体を援助する方略の一つであるオープンルームに焦点を当て,その活動の場としての面接室(スクールカウンセリングルーム;以下,ルーム)が,どのような機能構造を有しているのかを検討した。方法として公立中学校でのフィールドワークを行い,質問紙調査(研究1)・観察調査(研究2)・面接調査(研究3)を通して,生徒の視点からルームの機能構造を探った。その結果,「開かれた異空間」「私的な異空間」から成る重層的二空間構造を見出した。さらに,研究1〜3によって深めた仮説的知見に基づき,11の機能カテゴリーを重層的二空間モデルとして再構成した。これにより,オープンルーム活動を通して問題解決が可能であることが示唆され,「スクールカウンセリングにおいて特徴的な,個人面接とも日常生活とも異なる中間領域」としての意義が明らかになった。
著者
河野 孝央
出版者
核融合科学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010 (Released:2010-08-23)

自然の放射性同位元素を含む材料をもとに製作した自然放射能線源を用いて「30 分測定実 習」法を開発した。この方法を円滑に進めるため、線源スタンドやデータシートを作成し、放 射線業務従事者の新規教育や、家庭教育に適用して、有効性を確認した。さらに高校生を対象 にした放射線教育では、分担測定法を併用して「30 分測定実習」法を適用した結果、分担測定 法には受講生の積極的な参加を促すなど、有用な教育効果のあることが分かった。
著者
矢澤 信雄 平澤 〓
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.214-226, 2003-08-06

本研究の目的は,LC(life cycle)全コスト指標を新たに定義し,それを客観的判断指標とした政策形成のあり方について検討をおこなうことにある。事例として各種発電技術をとりあげ,LC全コスト指標の推計をおこなった。推計結果から政策形成のあり方にかかわる次の示唆が得られた。太陽光発電と風力発電のLC全コストは,他の発電技術のLC全コストより極めて大きい。また,太陽光発電および風力発電のLC全コストは,その約8割以上が政策コストによって占められている。発電設備の普及ないし,公的支出による研究開発投資の削減をめぐる政策のあり方の検討が重要である。また,火力のレベルにまでこれらを下げるには,さらに建設費の低減ないし発電効率の一層の向上も必要である。原子力と水力は最も低コストの発電技術であり,火力の約半分程度以下である。原子力発電のLC全コストにおいては,廃棄コストが約1割と,他の発電技術に比べて廃棄コストが大きな割合を占めている。これを,安全性を低下させずに削減することが,これからの研究開発政策課題として重要である。火力発電のLC全コストにおいては,環境コスト,特に二酸化炭素処理コストが占める部分が5割以上を占めている。これを低減させることが,今後の研究開発課題として重要である。
著者
越智 勇一 勝部 泰次
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.171-177, 1958-08-30

The authors previously rerorted on the bacterial flora of the udders ofhealthy" and mastitis cows," as well as on the bacteriological classification of theisolated organisms."I. Comparison of the bacterial flora of the udders of healthy and mastitis cows.As for the normal flora of the udders, (3 herds, 53 cows, 201 quarters)Staphylococcus was the most predominant and Bacillus, Corynebacterium, Stre-ptococcus, Gafkya, Sarcina, Gram-negative bacilli and Fungi were usolated witha lessening frequency in the order listed. Staphylococcus, Streptococcus, Bacillus,Gafkya, Corynebacterium and Gram-negative bacilli were isolated in the stateof either pure culture or predominant to the other organisms at the rate of 42,9, 6, 5, 4 and 1%, respectively. Two or more kinds of organisms were isolatedin an almost equal quantity in 29% and no viable organisms were isolated in2,96.As for the bacterial flora of mastitis cows, (100) Streptococcus was isolatedmost frequently and Bacillus, Gram-negative bacilli, Staphylococcus, (:oryne-bacterium, Sarcina, and Gafkya were isolated less frequently in the order listed.Streptococcus, Corynebacterium, Staphylococcus, and Gram-negative bacilli wereisolated in the state of either pure culture or predominant to the other organismsin 51, 11, 9 and 9%, respectively. Two or more kinds of organisms weremsolated in an almost equal amount in I7g and bacterial isolation was negativein 3%.IT. Relation between our classification of the organisms isolated frorn norrnaludders and bovine mastitis.I) StreptococcusLactococcus group was predominant in both the healthy or the diseasedudders next in frequency was Enterococcus group and the least frequent wasSlre ptococcus group.2) StaphylococcusAs for the normal flora of udders, Staphylococcus type II was observedrnost frequently (89%), Staphylococcus type I came next (9,961), Staphylococcustype III was least in frequency (1%).In the case of rrnastitis, Staphylococcus type I comprised 40% of the organisnxsisolated and Staphylcccccus type II, 60%. Out ofwas Staphylococcus type II and this moreover, was isolated with a considerableamount of Escherichiae.3 ) CorynebacteriumAll the organisms isolated from normal udders were Corynebacteriumpseudodiphthericum, while the organisms isolated from cases of of mastitis, 70%were identified as Corxnebacterium pxoxenes and 30% as Corxnebacterium pseudo-diphthericuwt.In the case of mastitis out of the 11 cases from which ()orynebaeterittmwas isolated in the state of either pure culture or predominant to otherorzanisms, 9 cases were Corxnebacterium pxozenes and 2 cases were Cortne-bacterium pseudodiphthericum, one being mixed with Streptococcus and the otherwith Escherichiae and Streptococcus.4) Gram-negative bacilliA few strains isolated from normal udders were identified as Enterobacter-iaceae, while many strains isolated from the cases of mastitis were identified asEschet"ichiae.In the case of mastitis, out of the 9 cases from which Gram-negative bacilliwere isolated in the state of either pure culture or predominant to the otherorganisms, 8 cases were Escherichiae and 1 case was Protetts, mixed withStreptococcus.Isolation of Gafkya and Sarcina was low in frequency and Bacillus wasrather high from both normal and mastitis udders. In the case of mastitis,however, these organisms were not isolated in the predominant state.On the basis of the above mentioned results, Streptococcns, especiallyLactococcus nrouv, StaPh;lococcus tvr>e I, Corxnebacterittm P?ozenes and Escheri-chiae are regarded as the most important causative agents of bovine mastitis.Since all the causative agents of bovine mastitis are the organisms found111 the normal flora, the authors consider that bovine mastitis is a disease causednot merely by the organisms themselves but requires some predisposing factorsplaced on the udders which allow active multiplication of these organisms andsuggest that it is a poly-bacterial non-specific disease which can be included inthe 0CHIS theory of autogenous infectious diseases. The authors have already reported a survey on the incidence of Iarval lung-flukes,Paragonimus ohirai, in Sesarma dehaani collected from the Xlaruyama River, in HyogoPrefecture.In the present study, immature P. ohirai obtained from the abdominal cavity ofwhite rats 15 to 24 days after their infection by metacercariae, were transplanted intothe peritoneal cavity of uninfected rats. It was the purpose of this work to producerats harboring a known number of these lung-flukes, as well as to gain a better under-standing of the biological natures of these implanted flukes and the course of the infec-tion in the experimental hosts.The experiment was made on a total of 15 adult white rats exposed, individually,to from l to 4 young adult worms : of these, five received 1 worm each, five received 2worms each, three received 3 worms each and two received 4 worms each. These ani-mats were killed between the 21st and 97th days after the infection, and the distributionof the adult worms and worm cysts in the host was examined macroscopically andmicroscopically.The results obtained are as follows(l) The number of young adult worms recovered from the lungs and pleural cavityof the hosts as adult worms, namely, the rate of infection by these implanted flukes,was 100% with the exception of rat 14 as shown in Table I.(2) In the rats individually exposed to only one young adult worm, all of theimplanted flukes remained free in the pleural cavity of the host without invading intothe lung tissue, throughout the entire period of the investigation. Therefore, in theseaninnals no clear evidence of elimination of the eggs in the feces, or their entry intothe cavity formation in the lungs, were observed. On the other hand, in the rats indi-vidually exposed to from 2 to 4 young adult worms, all of the implanted flukes enteredinto the lung tissue of the host, where they formed the typical worm cysts. These ratsalso began to pass the eggs in their feces between the 18th and 37th days after the in-fection by immature P. ohirai.(3) The implant once or twice, the peak egg count throuughout the entire period of the investigation, asshown in Fig. 2 to 4. The first peak egg count (2,850 to II,250EPG) occurred betweenthe 4th and 16th days, and the second one (3,816 to TO,TOO F,PG) between the 19th and31st days after the beginning of patency. As soon as the fecal egg production reacheda peak, it rapidly fell to a low level of between O and 183 eggs per gram of feces.(5) It is suggested, therefore, that the transitory decrease in the egg count to nega-tive or near negative may be connected with a removal of the dwelling place of theimplanted flukes in the lungs of their hosts.EXPLANATION or PLATESPlate I1=3. Showing the morphology of the young adult worms of P. ohirai used in the experiment.1. Young adtnlt worm from the alcdominal cavity of a rat 15 days after infection by meta-cercariae, mounted specimen. 0.225 by 0.118 rum.2. Young adult worm from the abdominal cavity of a rat 20 days after infection by meta-cercariae, mounted specimen. 0.338 by 0.170mm.3. Young adult worm from the abdominal cavity of a rat 24 days after infection by meta-cercariae, mounted specimen. 0.388 by 0.195 mm.4?13. Showing the distribution of the worm cysts in the lungs of rats which had received a youngadult worm of P. ohirai, respectixxely. (No cavity formation was observed in the lungs of any ofthese rats as shown in the photographs.)4. Cross section of the left lung of rat 1.5. Cross section of the right lung of rat 1.6. Cross section of the left lung of rat 3.7. Cross section of the right lung of rat 3.8. Cross section of the left lung of rat 6.9. Cross section of the right lung of rat 6.10. Cross section of the left lung of rat 7.11. Longitudinal section of the right lung of rat 7.12. Cross section of the left lung of rat 8.13. Cross section of the right lung of rat 8.14?23. Showing the distribution of the worm cysts in the lungs of rats which had received twoadult worms of P. ohirai, respectively.14. Cross section of the left lung of rat 5.15. Cross section of the right lun cyst, containing no worm. It forms a cavity due to softening the lung tissue.23. Cross section of the left and right lungs of rat 19. In the right lung a cut surface of ayounger worm cyst which contains two adult worms is seen. It forms a cavity due tosoftening of the lung tissue.Plate II24?31. Showing the distribution of the worm cysts in the lungs of rats which had received threeyoung adult worms of P. ohirai, respectively.24. Cross section of the left lung of rat 10. There are seen the cut surfaces of a younger wormcyst (A) from which a living adult worm (B) had been recovered, and an older one (C). Theformer forms a cavity due to softening of the lung tissue, while the latter, a cavity due to thedilation of the bronchtus.25. Another cross section of the left lung of rat 10. There are seen the cut surfaces of a youngerworm cyst (A) which contains two adult worms, and two older ones (B, C). The oneforms a cavity due to softening of the lung tissue, while the others, the cavities due to thedilations of the bronchi.26. Cross section of the right lung of rat 10. There are seen the two older worm cysts (A, B).Each of them forms a cavity due to the dilation of the bronchus.27. Cross sections of the left lung and the intermediate Robe of the right lttng of rat 15.28. Cross section of the right lung of rat 15. There are seen the cut surfaces of a younger wormcyst (A) which contains two adult worms, and an older one (B) which contains a deadadult worm. Each of them forms a cavity due to the dilation of the bronchus.29. Cross sections of the left lung and the intermediate Robe of the right lung of rat 18.30. Cross section of the right lung of rat 18. There is seen a cut surface of a younger wormcyst (A) from which two living adult worms (B) had been recovered. It forrms a cavitydue to softening the lung tissue.31.
著者
岩田和雄
雑誌
日眼会誌
巻号頁・発行日
vol.96, pp.1501-1531, 1992
被引用文献数
69
著者
木下 泉 青海 忠久 田中 克
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994 (Released:1994-04-01)

四万十川河口内で浅所と流心部の仔稚魚と魚卵の出現状況から,アユ,ハゼ科等の河川内で孵化し,成長した後,河口内浅所に接岸するグループ,カサゴ,ネズッポ科等の河口付近で孵化するが,その後他の水域へ移動するグループ,ボラ科,ヘダイ亜科等の沖合で孵化し,成長した後,河口内浅所に接岸するグループの3つに分けることができる.河口内浅所のアマモ場,非アマモ域と河口周辺の砕波帯を比べると,アマモ場と砕波帯には各々特徴的な種がみられた.本河口内には海産魚類の仔稚魚が多く出現し,砕波帯にも共通している.しかし主分布域は種独特の塩分選好性により河口内浅所と砕波帯に分かれ,河口内浅所はプロラクチン産生等で低塩分適応を獲得した特定の仔稚魚が成育場としていると考えられる.河口内浅所と砕波帯との共通種の加入サイズは一致し,これら仔魚は砕波帯を経由せず沖合から直接河口内に移入し,浅所に接岸すると考えられる.本河口内と沖合との間には著しい塩分勾配がみられ,河口内への仔稚魚の移入に塩分の水平的傾斜が関与している可能性が高い.成育場での仔稚魚郡集は滞在の長短によりresidentグループとmigrantグループに大別されるが,本河口内浅所の仔稚魚の多くは前者に属する.この点で殆どがmigrantグループである砕波帯の仔稚魚相とは大きく異なる.しかし河口内浅所におけるresidentグループには成長に伴ってアマモ場に移住する種が多い.一方,アマモ場は本河口内浅所が仔魚から若魚期に至る成育場として重要な環境要素となっている.本河口内で生活する仔稚魚は枝角類・橈脚類に加え,流心部に多く分布するハゼ科・アユ仔魚を多く摂餌している.浮遊期仔魚は浮遊甲殻類に比べて,はるかに質的に重要な餌生物であろう.以上のように,本河口域浅所は豊富で独特な餌料環境を形成するとともに,逃避場所や定着場所として利用されるアマモ場が周年存在することにより,低塩分環境に適応した特定の魚類にとって,初期生活の大部分を過ごすことができる重要な成育場となっていることが分かった.
著者
三枝 麻由美
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003 (Released:2003-04-01)

本年度はまずワーカーズ・コレクティブを事例として取り上げ、日本においてオルタナティブ組織が体制の中で既存組織と競争する道を選択した場合に、どのような影響を受けるかという点について事例をもとに考察し、論文にまとめた(『年報社会学論集』16号参照)。考察の結果、オルタナティブ組織は外的圧力を受けて官僚制的側面が高まることが考察された。このことから、Weberの鉄檻の呪縛に現代社会は依然として囚われ続けていると結論づけざるをえない。しかしながらオルタナティブ組織の既存組織への挑戦は決して失敗ではなく、むしろその挑戦を高く評価すべきである。本研究で取り上げた二つのワーカーズは、外的圧力から運動体的側面が薄れたがどちらの組織も設立から10年間以上存在し続け、その間、共同体や平等のイデオロギーを色濃く保ちながら一定期間活動を続けた。運動面と事業面のジレンマについて、二つのワーカーズは運動面から事業面重視の組織体へと変容を遂げたが、組織運営において運動面と事業面は両立し得ないのであろうか。NPOやワーカーズを含めた社会運動組織において、この命題はとりわけ重要である。しかしながら、両立の仕方は組織の掲げる運動面の内容により異なる。ワーカーズのようにメンバー間の平等を運動理念とする組織に対する一つの答えとして、意志決定への直接参加を確保するために組織を小規模に押さえ、技術の専門化による分業化や差異化がおこらないように技術の高度化を防ぐことにより、事業面と運動面のジレンマを防いだり、また組織が拡大した場合には、スピン・オフ(分離独立)をすることにより、組織規模を小規模に保つことができるだけでなく、同様の組織を増やすことにより、運動全体の影響力を高めることにつながるであろう。また、本年度は日本における非営利組織研究の一例として、現在新たに創設されつつある法科大学院にも注目し、いくつかの大学へ聞き取り調査を行った。
著者
小木曽 洋一
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.221-226, 1994-09-20 (Released:2010-08-27)
参考文献数
27
被引用文献数
1
著者
山本 政儀 星 正治 遠藤 暁 今中 哲二
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

旧ソ連核実験場周辺住民の長期低線量率・低線量放射線被曝の健康・リスク評価を行うための基礎研究として、被曝を受けた周辺集落住民の出来るだけ正確な被曝線量を評価することを目的とした。この目的達成のために、最も大きな被害を被ったドロン村を中心に、南の集落、サルジャール村、カラウル村できめ細かな土壌サンプリングを行い、放射性雲の通過したセンター軸の位置,幅、さらに降下量を明らかにし,被曝線量を推定した。