著者
Miyuki TAKASAKI Ryo MOMOSAKI Hidetaka WAKABAYASHI Shinta NISHIOKA
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.251-257, 2018 (Released:2018-08-31)
参考文献数
19

Nutritional complications frequently occur among patients undergoing rehabilitation, and the importance of nutrition in these patients has been emphasized. However, there is not enough evidence available on rehabilitation nutrition. The Japan Rehabilitation Nutrition Database was set up to reflect the real-world clinical practice of rehabilitation nutrition. This paper describes the construction and quality evaluation of the registry database. We constructed a large-scale database that can be used for the clinical research of nutrition for rehabilitation. To verify the data, a simple comparison of the numbers of cases, data loss, data duplication, data type errors, out of range values, and input errors in the option columns was performed. From March 2016 to June 2017, 797 cases were registered in the rehabilitation database from 18 facilities. The variable entry error frequency ranges from 0% to 0.4% and the frequency of a main item missing from 0.4% to 10.9%. Energy intake on hospitalization was missing in 10.9% of cases, and Mini Nutritional Assessment Short Form and Food Intake LEVEL Scale on hospitalization was missing in 9.7% of cases. Stroke accounted for 45.7% of the diseases registered, pneumonia for 36.5%, and proximal femoral fracture for 17.8%. Through the use of this database, research on rehabilitation nutrition can be conducted, and there is a possibility that useful results for future clinical practice may be obtained. Verification of the secondary use of the database is becoming the basis for evidence-based nutritional rehabilitation.
著者
曲亭主人 編
出版者
東京稗史出版社
巻号頁・発行日
vol.残編 巻之1,2, 1883
著者
宮内 哲
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.20-27, 2016-02-01 (Released:2017-03-01)
参考文献数
24

Hans Bergerがヒトの脳波の発見者であり, α波とβ波の名付け親であることはよく知られている。しかしそれ以上のことを知っている人は少ない。Bergerは脳と心の関連を解明するために脳血流を計測し, 脳温を計測し, そしてついに脳波を発見した。しかしそれは同時に, 脳波がアーチファクトかもしれないというBerger自身の, そして他の研究者からの疑念を晴らすための長くて困難な道への入口にすぎなかった。そして当時のドイツを席巻していたナチスとの関係に苦しみながら, ようやく栄光を掴んだにもかかわらず, 意に反して脳波研究をやめなくてはならなかった。Bergerの研究と生涯, 当時の社会や脳研究の実態を調べれば調べるほど, 単に脳波を発見した精神科医ではなく, まともな増幅器や記録装置がなかった時代に, 脳と心の関連を脳活動計測によって研究しようと苦闘した20世紀初頭の生理心理学者としての姿が浮かび上がってくる。その姿を三回に分けて紹介する。その1では, 脳波の研究を始める前にBergerが行った研究, それらの研究と脳波の研究との関連について述べる。その2では, Bergerが行った脳波の研究の詳細と, 脳波が当時の神経生理学に受け入れられなかった理由について考察する。その3では, 脳波が神経生理学や臨床医学に受け入れられていった過程と, その後のBerger, 特にナチスとの関係, 自殺の原因などについて述べる。
著者
池 俊介
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.359-366, 2018 (Released:2018-06-12)
参考文献数
4
著者
若山 仁久 池田 拓 中島 逸男 平林 秀樹 春名 眞一
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.19-23, 2011 (Released:2012-02-15)
参考文献数
13

鼻腔異物は小児を中心とし, 日常診療でしばしば遭遇する疾患である。2005年1月から2010年8月までの過去5年8ヵ月間に当科を受診した小児の鼻腔異物症例は281症例であった。今回我々は年齢, 性別, 受診年, 受診月, 異物の形状・性質・大きさ, 合併症の有無などを検討した。症例の平均年齢は3.6歳 (SD±1.5歳) であり, 性差は認めなかった。異物の直径は平均8.6mm (SD±2.3mm) であった。気管異物や鼻中隔穿孔などの重篤な合併症を認める例はなかった。学童期以前の幼児には直径が6~12mmのものは鼻腔異物となる可能性が高く, 注意を要すると考えた。
著者
加藤 将 渥美 達也 小池 隆夫
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.10, pp.2401-2406, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
9

全身性エリテマトーデスの治療は従来からステロイド薬による非特異的な治療が中心であったが,近年,免疫抑制薬や生物学的製剤を用い,効果的で副作用の少ない治療が試みられている.全身性エリテマトーデスの関節炎の特徴は「非破壊性関節炎」と表現され,関節リウマチの「破壊性関節炎」とは多くの点で対照的である.このような対照的な病態を理解することは関節炎全般の診療をより深いものにすると考えられる.
著者
小野 有五
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.71-91, 2016-06-01 (Released:2016-08-03)
参考文献数
114

1990年,日本のなかでもっとも生存が脅かされている絶滅危機種,シマフクロウとの出会いを契機に,第四紀学の純粋な科学者であった研究者が研究者=活動者に変化していった過程を述べ,政策決定など社会との関係において科学者を区分したPielkeの四類型に基づいてそれを分析した.その結果,政策決定には関わろうとしない“純粋な科学者”や“科学の仲介者”から,自らをステイクホルダーとして政策決定に参与しようとする“論点主張者”,さらには“複数の政策の誠実な周旋者”に筆者自身の立ち位置が変化していったことが,千歳川放水路問題,二酸化炭素濃度の増加問題,高レベル放射性廃棄物の地層処分問題,原発問題の4つの環境問題において明らかとなった.原発問題については,特にその安全性に直接関わる活断層研究との関連を調べた結果,日本第四紀学会の複数の会員が,原発を規制する政府の委員会において,原発周辺の活断層の評価だけでなく,活断層の定義にも決定的な役割を演じていたことが明らかになった.このような事実は,とりわけ,2011年3月11日の福島第一原発の過酷事故以来,現在の日本社会における日本第四紀学会の重要性と責任の大きさを強く示唆している.日本第四紀学会は,3.11以前からの長年にわたる学会員と活断層評価との関わりについても明らかにするとともに,原発の安全性に関わる活断層やそのほかの自然のハザードについて,広くまた掘り下げた議論を行い,社会に対して日本第四紀学会としての“意見の束”を届けるべきであろう.
著者
藤田 敏彦
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.4-15, 2018-08-31 (Released:2018-08-31)
参考文献数
47

The Echinodermata is, in terms of species, one of the largest of animal phyla. They are distributed exclusively and widely in the marine environment, where they occupy important biological and environmental roles. Despite their relevance, relatively few scientists have studied echinoderms in Japan. I have comprehensively surveyed the echinoderm fauna of Japan and adjacent regions, and have discovered diverse and intriguing taxa. My research on these species has utilized diverse approaches, including taxonomy, phylogeny, ecology, morphology and paleontology. I have also initiated educational and outreach activities intended to encourage the study of echinoderm biology and natural history, including an annual scientific meeting emphasizing echinoderm research in Japan. Thanks to collaboration with students in my laboratory, scientific colleagues and “citizen scientists” including fans of echinoderms, we have seen a significant increase in Japanese echinoderm research.
著者
西川 輝昭
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.33-47, 2018-08-31 (Released:2018-08-31)
参考文献数
49

The history of the nomenclatural type concept and the principle of typification are outlined following examination of articles, recommendations and appendices in editions (and Japanese versions) of the International Code of Zoological Nomenclature (ICZN), the Règles Internationales de la Nomenclature zoologique, and the antecedent Stricklandian and Blanchard Codes. For family-group names, typification first appeared as a recommendation of the Stricklandian Code in 1843, subsequently becoming a criterion for availability following publication of the Blanchard Code in 1889. Typification of genus-group names also followed publication of the Stricklandian Code, being considered a criterion for availability since 1930. In species-group names, however, the explicit fixation of name-bearing types (holotypes and syntypes) has been included in the appendices of the Règles since 1913, being a recommendation in the first to third editions of the ICZN, and now (fourth edition), a criterion of availability of names published after 1999. Reasons are considered why the principle of typification was applied as a criterion for availability for species-group names far later than for family- and genus-group ones. The institution and development of public specimen registration systems in the UK and USA are also discussed.
著者
田中 颯 生野 賢司
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.28-32, 2018-08-31 (Released:2018-08-31)
参考文献数
32

This paper summarizes the previous amendments of the 4th edition of the International Code of Zoological Nomenclature and presents the Japanese version of the latest provisional amendment and the explanatory note published by the International Commission on Zoological Nomenclature in March 2017. In the latest provisional amendment, four recommendations were added to Article 73 and one term, “specimen, preserved”, was added to the Glossary concerning the establishment of a new species-group taxon without a preserved name-bearing type. Additionally, we review the background of this provisional amendment. All zoologists should pay careful attention to this amendment in order to advance zoological sciences and their reproducibility.
著者
菅野 文夫 KANNO Fumio
出版者
岩手大学教育学部社会科教育科
雑誌
岩手大学文化論叢 (ISSN:09123571)
巻号頁・発行日
vol.7/8, pp.39-55, 2009-03-31

岩手県二戸市の川嶋氏所蔵文書のうち南部信直書状を含む14点は,現在巻子1巻に表装されている。これを表装順に列挙すると,以下の通りである。C 年欠 5月18日 南部信直書状D 年欠 5月29日 南部信直書状E 年欠 6月27日 南部信直書状F 年欠 7月12日 南部信直書状H 年欠 7月22日 南部信直書状 年欠 3月 1日 南部信直書状A 年欠 4月16日 南部信直書状B 年月日欠 南部信直書状断簡 年欠 6月 9日 南部利直黒印状 慶長 9年後 8月19日 南部利直黒印状 慶長14年10月11日 南部利直黒印状 元和 6年 5月 5日 南部利直一字書上 寛永 5年 3月 6日 南部利直黒印状G 天正19年 7月12日 親輔書状 上記のうち年代順にA~Hを付した8点は,天正19(1591)年9月に終熄した九戸一揆の最中に書かれたものである。宛先はすべて糠部郡九戸野田の領主野田政義であり,発給者はGが南部信直の腹心と思われる親輔なる人物で,他はすべて信直その人である。 九戸政実ら陸奥国糠部郡の領主たちによっておこされたこの一揆は,「郡中諸侍其外下々迄,京儀をきらい申内存候間」の文言によく表れているように,前年の奥羽仕置に対する百姓を含む広範な階層を巻きこんだ抵抗であり,葛西大崎一揆などと一連の,豊臣政権の全国統一に対する最後の抵抗であった。ただし糠部にあって豊臣政権を代表したのが三戸南部氏信直であり,一揆が九戸氏によって指導されたことが,この事件を一層複雑なものとしている。三戸と九戸の対立は,15世紀末以来一世紀にわたってこの地域で繰り広げられた領主間の戦国化の動きの,いわば到達点というべき性格をもっていたからである。 九戸一揆の過程で,信直は糖部郡内の多くの領主に自陣に加わるようあらゆる手だてを講じたはずである。次節で述べるように,少なく見積もっても数ヶ月間は一揆勢力が郡内を席巻したといってよい。その間諸領主に宛てられた信直書状は相当な量だったはずである。にもかかわらず,現在残されている郡内領主宛の三戸からの書状はA~Hの8点のみである。なぜこれ以外は残らなかったのか。さまざまな説明が可能だろう。三戸から九戸城へ,さらに盛岡城の建設という城下の移動も大きな要素かもしれない。近世盛岡藩過程でのある種の政治的な意図も十分考えられる。とはいえここでは,失われてしまった文書のことはさておいて,さしあたり,辛うじて残されたこの貴重な8点にこだわってみたい。 そもそもこれらは,1961年刊の『岩手県史』3巻に掲載されて以来周知の史料であり,その後刊行された中世陸奥北部をあつかう史料集にも繰り返し収録されてきたものである。しかし本稿ではあらためて原本調査に基づいて翻刻作業をおこない,そこから読みとれる九戸一揆の様相を検討してみたい。
著者
大久保 賢一 渡邉 健治
出版者
一般社団法人 アジアヒューマンサービス学会
雑誌
Journal of Inclusive Education (ISSN:21899185)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.34-52, 2018 (Released:2018-08-30)
参考文献数
11

本研究においては、公立小学校の知的障害特別支援学級と自閉症・情緒障害特別支援学級の担任教員を対象として、担任教員が認識している特別支援学級に関わる現状と推移、そして通常学級支援を目的とする弾力的対応の実態について質問紙法による調査を行った。その結果、対象教員の大部分が、在籍児童数、仕事量ともに増加していると認識していることが明らかとなった。また、通常学級に対する自らの支援の必要性は、大多数の特別支援学級担任教員によって認識されており、頻度の差はあるものの7割から8割の者が実際に弾力的対応を実施しており、通常学級担任教員への支援としては「担任教員に対する助言」や「児童の実態把握」が多く、通常学級在籍児童への支援としては「授業中における児童に対する学業面や行動面での個別的支援」が多かった。しかしながら、付加的な時間を必要とする対応、通常学級の児童集団から個別的に切り離して場を設定することを必要とする対応、そして実施の際に保護者や本人の同意を得ることが必要な対応については実施率が低かった。
著者
江草 由佳
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.225-234, 2007-12-08 (Released:2007-12-21)
被引用文献数
1

日本の教科書のうち,特に現行の検定教科書以前に使用された戦前教科書の電子化と応用の現状を述べ,ケーススタディとして国立教育政策研究所教育研究情報センター教育図書館が所蔵する戦前教科書の電子化,保存とその応用について述べる.