著者
中村 獅童
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.2-3, 2023-12-15
著者
小松原 潤子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.37, 2023-12-15

高校情報科教員向けサイト「キミのミライ発見」の2022年度感謝状受賞に対する謝辞.
著者
當山 日出夫
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.18(1992-CH-017), pp.13-18, 1993-03-05

すでに原著者の著作権の消滅した古典文学作品の電子化テキストの作成・公開・流通における著作権上の問題として考えるべきは、1.文化遺産としての古典文学作品は広く社会的に享受されねばならないことを前提にすべきである。2.校訂者(研究者)学問的業績は保証されねばならないが、それが、作品それ自体の複製権にまで及ぶものではない。
著者
前山 和喜
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.709-710, 2019-02-28

日本におけるコンピューティング史に関する資料保存は,情報処理学会や国立科学博物館による認定に留まっている.この取り組みにより重要な資料が散逸しないようになっているが,組織的に大規模な資料収集や保存をするまでには至っていない.その理由に,コンピューティング史の資料の形態が多様であるという問題が挙げられる.計算機本体や,入出力装置をはじめとする周辺機器のようなハードウェアだけでなく,プログラムライブラリなどのソフトウェア,写真や映像などのメディア資料,マニュアルや教科書,研究ノートなどの当時の技術を示す資料なども含まれる.これらの資料を,歴史研究の観点から考察することで,保存のための枠組みを提案する.
著者
藤江 匠汰 渡辺 知恵美
雑誌
研究報告アクセシビリティ(AAC) (ISSN:24322431)
巻号頁・発行日
vol.2023-AAC-23, no.7, pp.1-8, 2023-11-27

本研究では,アジャイルなソフトウェア開発の普及に伴い,チームメンバー間およびユーザーとの直接対話の重要性を探求し,特にろう・難聴者がこれらの対話に平等に参加するためのストラテジーに焦点を当てている.小規模でフレキシブルなチームが推奨されるアジャイル開発において,即席で発生する対話の中で情報を得ることの困難さを克服するためのアプローチを提案する.予備実験を通じて「対話の常時可視化」と「ろう・難聴者による可視化の主導権の保持」という二つのコミュニケーションストラテジーの仮説を立て,実験を通じてこれらが対話の理解に与える影響を検証した.実験では,聴者二人とろう・難聴者一人の小規模グループを対象に,指定したコミュニケーションストラテジーを用いて対話を行った.その結果,対話内容の可視化が時には理解を妨げる要因となり得ることが明らかになった.また,音声認識技術も場合によってはグループ対話への参加を妨げる可能性があると示された.これらのことから,単にツールや手段を使うだけではなく,チームでのコミュニケーションストラテジーを経験に基づいて構築することが,ろう・難聴者がチームの対話に積極的に参加するためには不可欠であると示唆された.
著者
武富 有香 松田 智裕 須田 永遠 宇野 毅明
雑誌
じんもんこん2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.213-220, 2022-12-02

#metoo 運動以降,ソーシャルメディア上にあらわれるようになった誹謗中傷のメカニズムとオンライン上の言説空間の全体像を理解するために,性暴力のトピックについて語る人々の書きぶりや言い回しにそって語りを類型化し,コメントにラベルをつけて分析を試みる.まず,性暴力の告白やその暴力の被害者に関するYahoo!Japan ニュース上の記事に対するコメントを読み,類型を作成する.この類型にしたがってコメントにアノテーションを行い結果を観察すると,得られた結果と社会学および哲学の既存研究の知見との対応が見出せると同時に,その既存研究に新たな仮説を付け加えることができる.本研究では質的に読まれていたコーパスを量的に扱えるようにする情報学的なアプローチをとる一方で,類型化とアノテーションの作業,すなわち精緻にテクストを読む技術が必要な部分は人手で行う.この手法を用いることで類型に質的な深みを与えることができ,この明確な解釈性を持った類型によってコーパスを”測る”ことが可能となる.
著者
名倉 丈雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.174-178, 2008-02-15
著者
中村 功
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.319-320, 2020-02-20

本研究は、デルタニュートラル戦略で利益をあげる投資手法を実現することを目的としている。将来のボラティリティの転換点を精度よく予測できれば、デルタニュートラル戦略で確実に収益をあげることができる。 本研究は、日経ボラティリティインデックスおよび、日経225先物出来高に離散ウェーブレット変換を施し解像度変換した後、LSTM-RNNモデルにより、将来のボラティリティの予測を行う手法を取る。予測結果から将来のボラティリティ転換点を求めた後、投資期間を設定し、デルタニュートラル戦略をあてはめ、投資収益を狙う。得られた投資収益と勝率により、手法の精度評価を行う。
著者
安福 智明 茂木 祐紀 多田 将人
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.53-57, 2020-11-06

Numbers Game のゲームの長さは,アフィン・リー代数の理論を用いて,理論上計算可能であることが知られている.今回我々は,別のアプローチからこのゲームの長さについて考察し,頂点の個数が3つの場合のNumbers Game において,ゲームの長さの計算手法を考案した.
著者
角田 博保 赤池 英夫 赤澤 紀子 中山 泰一
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2023-CE-172, no.13, pp.1-6, 2023-11-25

高等学校の共通教科情報科は 2022 年度よりすべての高校生が必履修科目の「情報 I」を履修することとなり,2025 年度入試から「情報 I」が大学入学共通テストで出題されることとなった.また,各大学の個別入試においても入試科目に「情報」を設置した大学が増えている.大学入学試験として「情報」を出題するためには,出題する大学側と,受験する高等学校側で,出題内容や範囲,用語などの共通な知識体系が必要であるが,情報科は他の教科に比べて歴史が浅く知識体系は十分に確立されていない.そこで,本研究では,用語ベースで情報科の知識体系を明確化することを目指す.情報科の検定済教科書全冊を対象として,索引に現れる用語を元に,用語の集計,分類,用語間の関係の設定,用語の学習レベルの設定を行っている.また,得られた用語情報を管理するための知識体系管理システムを開発する計画である.発表では,現状での研究の進行状況を述べ,今後の方向性について検討する.
著者
浜元 信州 井田 寿朗 齋藤 貴英 小田切 貴志 綿貫 明広 横山 重俊
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2020-IOT-50, no.8, pp.1-8, 2020-07-03

群馬大学では,2020 年 4 月に全学無線 LAN システムの更新を行なった.本更新で無線 LAN アクセスポイントを全学的に増設したが,教室や会議室などの無線 LAN 導入の際には,アクセスポイント当たりの接続台数を算定することが必要となる.このため,本学の教育用端末を利用し,アクセスポイントに同時接続を行い評価試験を行なった.評価試験の結果,平均速度は,端末数 N の関数として,IEEE802.11n で 2.4GHz の場合には 60.261/N[Mbps],5GHz の場合には 148.26/N[Mbps],IEEE802.11ac の場合 181.64/N[Mbps] となった.また,1 アクセスポイントあたりの接続台数は,平均速度分布の歪度が正になることを条件とした結果,IEEE802.11n で 2.4GHz 接続で 12 台程度,5GHz の接続で端末数 30 台程度,IEEE802.11ac の場合は端末数 36 台程度と考えられることがわかった.
著者
佐藤 佑哉 松原 仁
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.519-520, 2022-02-17

近年,VTuber(Virtual-YouTuber)業界が急成長している.VTuberとは二次元の姿を用いた動画投稿者のことである.VTuberは事務所所属の企業Vと呼ばれるVTuberと,個人活動の個人Vと呼ばれるVTuberに大きく分けられる.各々のチャンネル登録者を見ると,企業Vが上位で個人Vが下位に多い傾向にある.そこで,個人Vと企業Vが平等にお勧めされるようなシステムを模索していく.その手法として,まずVTuberの動画等のコメント欄からコメントを抽出し,形態素解析して単語に分解する.その後,その割合の類似などをもとにお勧めする手法を考えた.本研究では,この手法が同じ事務所内の企業Vに縛られないかの検証として,複数の事務所の企業Vを対象に試行し,検証した.
著者
英 繁雄 高月 裕二 東 大介
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.252-259, 2016-07-15

日本では,エンタープライズ型のシステム開発は,ITサービス企業へ委託する場合が多い.欧米で多く適用されている迅速な開発手法であるアジャイルプロセスは,委託開発が主流の日本では普及しづらいのが現状である.本稿では,エンタープライズ型のシステム開発にハイブリッドアジャイルを適用し,アジャイルプロセスで採用されるいくつかのプラクティスから適用効果を評価する.適用したプラクティスは,反復,イテレーション計画,テスト駆動開発,継続的インテグレーション,コードレビュー,イテレーションレビュー,バーンダウンチャートである.
著者
菅野 翔平 片寄 晴弘
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.1463-1473, 2023-11-15

近年,男性ボーカルのポップス楽曲が歌いにくいと指摘する声をよく耳にするようになった.主要因の1つとして単純なメロディ音高の上昇が考えられるが,これまでに精緻な調査は実施されていない.また,ミックスボイスと呼ばれる発声法が多用されるようになったとの指摘もあるが,こちらも精緻な調査に基づく主張ではない.この状況に際し,我々は50年規模の調査を実施することとした.発声法の分類については,メインボーカル(非コーラス),コーラスの分類,さらに,メインボーカルについてはチェスト,ファルセット,ミックスボイス,プルの4種類のタイプ分類を目指すが,大量データに対してのラベリングはきわめて煩雑な処理となる.そこで,深層学習による発声法の自動分類処理を実装したうえ,メロディの基本周波数推定をあわせて,過去52年間合計1,560曲に対して分析を実施した.この結果,約一音半分の平均ピッチの上昇と,地声から高音域に用いられる発声法へと徐々に変化している状況を確認した.また,メロディピッチの上昇とミックスボイス,プルによる歌唱の推移に強い正の相関を確認した.
著者
松村 幸輝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.457-475, 2008-01-15

本論文は,株式取引において適切な投資判断を行うトレーダモデルの構築を目指して,投資判断のための戦略木をテクニカル分析に基づいて設計し,進化計算手法で最適化する方法を提案した.そして,トレーダモデルが自律システムとして進化する過程を詳細に調べるとともにその有用性について検討した.その効果的な実現方法として,クラスタリングによる分類手法を用いて指標を系統的に整理し,そのセグメント化した指標の階層構造にヒューリスティックな手法である進化計算を適用した新しい戦略木生成方法を考案した.クラスタリングとしてはエントロピーおよび利得比基準によって指標を分類する2 種類の方法を用い,進化計算には遺伝的アルゴリズム(GA)と遺伝的プログラミング(GP)を用いた.これにより,本手法は,クラスタリングで指標を統計処理的に分類することによって戦略決定木を秩序立てて整然と構成することができ,また進化計算によって膨大な組合せの中から最適な終端子の組合せを見出すことを可能にするというハイブリッド型の性質を有することを特徴とする.これを用いて取引シミュレーションを実行した結果,GA 個体の次元数が多いにもかかわらず,比較的良好な運用成績を収めることができるなどの結果を得た.このことから,本提案手法は,クラスタリング手法によって探索空間を限定しロスを少なくしてシステマティックに,しかも進化計算手法による学習機能の高い生成過程を実現するという,両方の利点をあわせ持った優れた戦略木作成方法であると期待できた.また,戦略木の有効性を考察した結果,学習過程の株価トレンドなどの市場動向に敏感に影響を受けつつも,市場環境に応じた取引戦略を自律的に獲得する学習メカニズムを有することが分かった.
著者
田中 英輝 美野 秀弥 越智 慎司 柴田 元也
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2012-NL-209, no.9, pp.1-9, 2012-11-15

著者らは 「やさしい日本語」 でニュース提供するための研究を行っている. 2012 年 4 月より,やさしい日本語のニュースを web で試験的にサービスする公開実験 「NEWS WEB EASY」 のサイトの運用を開始した.本稿ではまず,この公開実験のサイト,および,そこで使っているやさしい日本語の特徴について述べる.次に,提供しているニュースが,外国人 (漢字圏・非漢字圏) と子ども (小学生・中学生) にどのような効果を持つかを確認するために行った実験について報告する.具体的にはやさしい記事と元記事に対する,理解度テストを実施し,その,正解率,あきらめ率,回答時間を測定した.この結果,すべての集団で正解率が向上することがわかり,やさしい記事の基本的な効果を確認した.また,外国人用に作ったやさしい日本語が子どもにも効果的であることが確認できた.さらに詳細な分析を行った結果,漢字圏外国人には実質的に理解度が上昇する効果を,非漢字圏外国人には,記事を最後まで読み通す部分に効果があることを確認した.また,子どもでは,中学生は元記事の理解度がかなり高いことから,小学生に対する実質的な理解度向上の効果が高いことを確認した.
著者
川島 拓也 渡邊 恵太
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.1483-1492, 2023-11-15

エンタテインメント性の評価は難しく,評価基準や実験手法が模索されている.エンタテインメントの本質を「心の動き」とすると,評価には体験中のリアルタイムな感情を観測する必要がある.そこで本研究では,リアルタイムな思考を観測する思考発話法を応用した,「あ」だけ発声する「あアラウド法」を提案する.あアラウド法は,実験参加者がタスク中に「あ」の大きさやトーンを変化させて感情を表現し,実験者が実験参加者の感情の強弱や種類を観測する手法である.「あ」は日常的に感動詞として使われているため,自然に感情を表現するのに適していると考察する.実験では「あ」が表現する感情の分析と,他の発声方法との比較を行い,リアルタイムな感情の観測手法としての有用性を調査する.実験結果からエンタテインメント性の評価への利用可能性を示す.
著者
平野 剛 木下 博
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2015-MUS-107, no.46, pp.1, 2015-05-16

12 名のプロ奏者を対象に,フレンチホルン演奏時のマウスピースを唇に押し付ける力を計測した.演奏する音が高いほど,マウスピースを唇に押し付ける力は強くなった.特に高い音を演奏した時のマウスピースを唇に押し付ける力は,個人間で 20N 以上の差が生じていた.これらの結果からマウスピースを唇に押し付ける力は,音の高さの制御に重要であることが示唆された.
著者
末永 高志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.672-673, 2023-11-15

深層学習自体は,非常に単純な原理をもとにした多くのアイディアを組み合わせて実現したものであり,本書ではそれらを一つひとつ丁寧に解説したものである.機械学習を体系的に学べる良書は多数あるが,パーセプトロン,多層パーセプトロン,深層学習と,単純なものからより複雑なものへと積み重ねるように解説がなされるため,この1冊を通読することで流れるように理解できる内容になっている.