著者
嘉数 朝子 井上 厚 田場 あゆみ Kakazu Tomoko Inoue Atushi Taba Ayumi
出版者
琉球大学教育学部
雑誌
琉球大学教育学部紀要 (ISSN:13453319)
巻号頁・発行日
no.55, pp.221-232, 1999-10

本研究の目的は、(1)生活習慣と学習習慣、ストレス反応、および体温との関連を検討すること、(2)被験者を低体温群と普通体温群の2群に分け、生活・学習習慣、ストレス反応の両群間の違いを検討すること、であった。主な結果は次の通りであった。生活習慣とその他の要因との間には関連があった。一方、学習習慣は、ストレス反応や体温との間には関連はみられなかった。このことから、小学生においては、学習習慣、ストレス反応、体温は生活習慣の影響を受けることが示唆された。また、生活習慣尺度の中の「遅刻」の項目に関して、学習習慣の3下位因子の全てと関連がみられたことから、「遅刻」は学習習慣の形成に最も影響を与えることが示唆された。また、低体温群と普通体温群の間で、生活・学習習慣とストレス反応には違いはみられなかった。
著者
坂下 晃祥 田中 秀和 サカシタ アキヨシ タカナ ヒデカズ Akiyoshi SAKASHITA Hidekazu TANAKA
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要
巻号頁・発行日
vol.19, pp.79-94, 2011-03

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。
著者
谷口 哲司 小野 哲也 大友 功一 安田 裕隆
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.203-210, 1983-11-30

一般産業用エンジンに採用され発達したターボチャージャは,わが国においても一部の農業用トラクタに使用されている。同型で同一排気量でターボ過給されたトラクタ(TCトラクタ)と,されないトラクタ(NAトラクタ)の2台を供試して性能試験をおこない,農業用トラクタに対するターボ過給の適応性を検討し,次の結果を得た。1)PTO軸性能試験において,ターボ過給されたトラクタは最大軸出力が19.6%増大し,その最大値は低回転域にずれた。最大軸トルクは定格回転より急激な上昇を示し,その最大値はNAトラクタに較べて27.6%増大し,エンジンにねばりをもたせている。燃料消費率は全回転域にわたり約4%の改善を成した。2)けん引性能試験において,ターボ過給されたトラクタは滑り率20%時のけん引出力が14.2%の増大を示し,より高速作業のできることを示した。さらに消費燃料を考慮したけん引仕事効率では2.4%の向上を示し,このときけん引力が29.5%大きく,けん引出力が19.8%増大していた。以上のことを総合して,ターボ過給されたトラクタは同型同排気量のトラクタと比較して,機関出力に余裕があり,燃料消費率が低減され,高いけん引仕事効率が得られる結果となった。したがってより重作業・高速作業に適応できると考察された。
著者
坂下 卓弥 小形 真平 海谷 治彦 海尻 賢二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.475, pp.85-90, 2014-02-27

我々はこれまで,Androidアプリケーションによる利用者情報の流出をユーザが理解しやすいように,外部送信される利用者情報を可視化する静的解析法を提案してきた.しかし,Androidのパーミッションのみに着目した静的解析では,粗粒度の利用者情報(例:連絡先データ)は識別できたが,細粒度の利用者情報(例:連絡先データ中の電話番号や住所)は識別できなかった.そのため,ユーザが利用者情報の過剰な取得に気づかない問題があった.そこで,本論文では,細粒度の利用者情報の解析できるように従来の我々の解析法を拡張する.既存のマルウェアを解析した結果,提案手法が有用であるとの見込みを得た.
著者
坂下 卓弥 小形 真平 海谷 治彦 海尻 賢二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.391-400, 2015-01-15

Androidには利用者情報漏えい等を防ぐためのパーミッションシステムがある.このシステムは,アプリケーションが「連絡先データの読み取り」や「完全なインターネットアクセス」等のパーミッションを利用することの許可をインストール時にユーザに求める.しかし,マルウェアによる利用者情報漏えいが生じていることから,当該システムは十分に機能していない.我々はこの主原因を当該システムがパーミッションの利用目的をユーザに通知しない点にあると仮定した.利用目的とは,アプリケーションが「端末の電話番号」や「電話帳のメールアドレス」等の情報をどこのURL等に送信しているかを指す.そこで,本研究ではユーザがパーミッションの利用目的を理解しやすいように,アプリケーションを静的解析し,利用目的を可視化する方法を提案する.本論文では,提案手法はパーミッションシステムよりも既存のマルウェアを判別容易にするかを評価する.Android has a permission system to prevent identity theft and so on. The system makes an android user grant the permissions such as "Full internet access" and/or "Read your contacts" to an application. However,this system is not enough to prevent identity theft because a lot of the identity theft has occurred. We assumed that the main problem of the theft is caused by the system which does not notify the user the purpose of the application. Here, the purpose implies that the sensitive data such as "Phone number," "e-mail address," etc. are sent to a URL. We therefore propose a static analysis method for highlighting what the application does with permission so that the user can understand the purpose of the application. In this paper, we evaluate our method whether it can provide us more sufficient information for determining malware correctly than the existing permission system.
著者
長谷川 晶子
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.365-381, 2014-03

本論の目的は,フランスの美術批評家アンドレ・ブルトンが,1938 年にメキシコに滞在した折に出会ったメキシコの有名な写真家マヌエル・アルバレス・ブラーボから受けた影響を明らかにすることにある。ブルトンのテクスト「マヌエル・アルバレス・ブラーボ」(1938 年)と「メキシコの思い出」(1939 年)を手掛かりとして,そこで言及されているアルバレス・ブラーボの写真を詳細に分析しながら,ブルトンがメキシコという土地の特異性をどのように捉えようとしたかを解明する。ブルトンは,西洋中心主義の立場で非西洋の文化を解釈する安易なエグゾティスムに対して批判的だった。ブルトンはアルバレス・ブラーボの写真を,ステレオタイプ化されたメキシコではなく,「土地の魂」をつかんでいるものだと評価している。フランス人である自分もまたエグゾティスムの眼差しから逃れ難いことを承知していたブルトンは,メキシコ滞在の経験を記す上で,解釈を一旦括弧に入れて事物の描写に固執する。あたかもアルバレス・ブラーボの写真の中に光と影の対立から生と死の循環の原理を見出したように,個別の事物の具体的描写を通して,メキシコの土地に潜む普遍的性質を垣間見ようとするのだ。見えるものを通して見えないものを表現するアルバレス・ブラーボの寓意的な写真と重なりあうようなこのブルトンの姿勢は,芸術批評が写真をモデルとして執筆されたことを強く示唆している。
著者
徳富猪一郎 著
出版者
明治書院
巻号頁・発行日
vol.〔第63冊〕, 1946
著者
河野善弥 馬場 健 山崎安挙 大森 麻理
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.59, pp.17-24, 1993-07-08
被引用文献数
5

人の設計から設計技術を抽出し,エキスパートシステムで再利用するソフトウエア自動設計方式の報告である.ソフトウエアの増殖性の為に所謂保守コストは開発コストより大きくなる.そこで,初期の人による開発から技術を抽出して再利用し自動化する.まず,人の開発工程をモデル化すると,ハンモック状の網に単位設計ノードを配置した分散形式と見做せる.次に,開発工程を階層的に展開して単位設計ノードの特性を系統的に抽出する.このようにして出来る網状の分散システムを漸進的に研究し,エキスパートシステムで実現する.第1次として,電話交換ソフトウエアについて,概要設計フロー図からの自動生成の例を述べている.This paper reports an automatic software design by simulating human design. Accumulated cost of software maintenance is larger than the initial development cost. It is intended to extract design knowledge from the initial human design and reuse it to automate following design. Human development process is modeled to be a hammock-like network with unit design processing nodes. By hierarchically decomposing a development process, it becomes possible to extract design knowledge. Thus gained distributed system is realized by cooperative expert systems in an evolutional way. The first stage results on telephone switching software are reported.

1 0 0 0 数学解析

出版者
内田老鶴圃
巻号頁・発行日
vol.第1編 [2], 1939

1 0 0 0 西洋数学史

著者
藤原松三郎 著
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
1956
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.第1編, 1930

1 0 0 0 数学解析

著者
藤原松三郎 著
出版者
内田老鶴圃
巻号頁・発行日
vol.第1編 第1巻 (微分積分学 第1巻), 1949