著者
松葉 豪 辺見 幸大 辻 秀人 河井 貴彦 金谷 利治 豊原 清綱 遠藤 浩平
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
pp.2014-0039, (Released:2015-03-19)
参考文献数
29
被引用文献数
3 2

溶融混練でブレンドさせたポリ(L-乳酸)(PLLA)とポリ(D-乳酸)(PDLA)試料のガラス状態から昇温時および溶融状態からの降温時の結晶化(ガラス結晶化・メルト結晶化)でのモルフォロジーの変化を追跡した.ガラス結晶化では,PLLA(PDLA)の単体からなるHomo晶とステレオコンプレックス結晶(Sc晶)が観測された.昇温に伴い,長周期は約20 nmから約63 nmとなり,コンホメーションが変化していた.Homo晶の融解後は, Sc晶の間にHomo晶の融解物が存在するため広がった密度ゆらぎ(63 nm)と,Sc晶の長周期(23 nm)の二つの相関が観測された.ミクロンよりも小さい微結晶は粗い界面をもつクラスターを形成した.一方,メルト結晶化では,降温に従ってSc晶のみが成長し,長周期の長さは, 70 nmから40 nmと減少していた.また,非常に界面のなめらかな微結晶が成長していた.
著者
G.H.リユケエ 等著
出版者
みすず書房
巻号頁・発行日
1959
著者
田中 利樹 村田 英一
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.490, pp.369-374, 2015-02-25

携帯端末が助け合って混雑を解消する技術の実証に成功 -増大するスマートフォンのデータ通信混雑解消に期待-. 京都大学プレスリリース. 2015-03-03.
著者
古賀 菱子 加藤 祥子
出版者
中村学園大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.10-15, 1966-11-10

老人食,成人病予防及び治療食献立立案に資するため,食品の粗脂肪及びコレステロールを測定し,更に,その乾燥物を試料として,Nを定量することによって,食品粗タンパク質100gと共存するコレステロール量(mg%)を算出し,これを「コレステロール粗タンパク係数」(C.C.P.I.)と称して,老人食,成人病予防及び治療食における適性食品選択の一参考資料を提供した。全試料73種中,係数がもっとも低いものは,マガツオの白身で,ホンサバの白身,シバエビ,鯨赤肉,マグロ,冷凍キダイ,冷凍ホウボウ,鶏肉ささ身,鯨尾肉が,これに次いだ。一方,牛肝臓,マシジミ,マアナゴ,全鶏卵,アサリ貝と,係数は順次高くなり,もっとも高いものはフグの「しらこ」であったが,概して,貝類,獣鳥肉類の中の豚腰肉,牛及び豚の肝臓,卵類は,老人には,好ましい食品ではないように思われる。なお,C.C.P.I.に基づく,適性食品を供食する場合は,その使用量に注意すると共に,取扱い,切り方など,いわゆる典型的な調理法にこだわることなく,乳幼児食に関して,特別な考慮が払われていると同様に,老人に適した献立を立案し,C.C.P.I.の効率をあげろよ引こ努力すべきである。終りにのぞみ,終始,懇切なご指導を賜わりました広畑教授,並びに助力くださいました第一薬科大学生化学教室木村峯子さんに深謝いたします。
著者
桑原 俊介
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

本研究は、確率論革命とも呼ばれる17世紀中葉以降の「蓋然性」と「真実らしさ」概念の変容が、いかにして、バウムガルテンの美学の成立のための条件となったのかを明らかにすることを目的とするものである。その結果、近世においては「観客への効果」として主観的に規定されてきた両概念が、確率論革命を経て「真理の度合い」として量的に再規定されたこと、このことが、完全なる真理ではなく真実らしさを実現することしかできないとされる美学を「学問」として、さらには「方法論」として可能にしたひとつの重要な論理的契機となったことが明らかにされた。
著者
牛歩 老人
出版者
日本刀剣保存会本部
雑誌
刀剣と歴史
巻号頁・発行日
no.695, pp.13-17, 2010-09
著者
金崎 彰三 原 克利 河野 正典 糸永 一朗 加来 信広 藤川 陽祐 津村 弘
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.665-667, 2009-09-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
8

咳嗽により発症した腹直筋血腫の1症例を経験したので報告する.症例は77歳男性,糖尿病の既往歴があった.肺炎による激しい咳嗽後に右上腹部の疼痛と腫脹が出現した.超音波検査にて腹壁膿瘍が疑われたが,CTにより腹直筋血腫と診断し得た.保存的加療により症状は軽快した.3カ月後のCTでは血腫は著明に縮小しており,経過は良好である.
著者
東野 陽子 神沼 克伊 Yoko Tono Katsutada Kaminuma
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.190-195, 1998-07

1998年3月25日03時12分(UT)頃, 南極プレート内の62.876°S, 149.712°Eで, M_s8.0の巨大地震が発生した。昭和基地(SYO : 69°00′S, 39°35′E)からの問い合わせに対し, フランスのDumont d'Urville基地(DRV : 66°40′S, 140°01′E)では全員が揺れを感じ, 落下物もあったと言うから日本の気象庁震度階でIII~IVに相当する。昭和基地では4時間にわたり連続して地震動が記録された。DRVの震央距離は670kmであるから, 日本の関東地震(1923年, M=7.9)を岡山付近で感じたことになり, 有感半径が700kmの関東地震と同じ規模かそれ以上の大きな地震だったことが分かる。この地震は南極プレート内で起こった初めてのM8クラスの地震であり, 南極大陸での初めての有感地震であった。A great earthquake occurred in the Antarctic Plate at 03h 12m 24.7s (UT) on 25 March 1998. The location and magnitude of the earthquake determined by United States Geological Survey are as follows : 62.876°S, 149.712°E, 10km depth m_b 6.8,M_s 8.0. In response to a request for earthquake information from Syowa Station (69°00′S, 39°35′E) to Dumont d'Urville Station of France (66°40′S, 140°01′E), the station leader reported that all wintering members in the station felt a quake and something on the shelf in the building fell down. The intensity at the station was estimated to be III∿IV by the intensity scale of Japanese Meteorological Agency. This earthquake is the first great earthquake of magnitude 8 recorded in the Antarctic Plate since IGY of 1957 and the first earthquake felt in Antarctica except for volcanic earthquakes.
著者
西垣 通
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, 2012-12-15
著者
牧野英一 著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
1924

1 0 0 0 OA 述異記2卷

著者
梁任炳撰
出版者
淺野彌兵衞刊
巻号頁・発行日
1775
著者
宮川 勇生 山尾 裕道 谷山 圭一 河野 恭悟 春山 康久 森 憲正
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.1089-1093, 1987

単純子宮全摘出術を受けた29症例を対象にCefuzonam (CZON) 1gをOne shot静脈内へ投与した場合の肘静脈, 子宮動脈血中濃度及び卵巣, 卵管, 子宮内膜, 筋層, 子宮頸部, 膣部の各組織内濃度について検討した。<BR>肘静脈及び子宮動脈の血中薬物初濃度は, それぞれ148-1μg/ml, 155.4μg/mlで, 高い血中濃度が得られ, 半減期はそれぞれ1.07時間, 1.02時間であつた。又, CZON投与後4時間10分までは, <I>Escherichia coli</I>をはじめとする多くの細菌に対するMICを上回る濃度であつた。更に, 各骨盤内臓器への薬剤の移行も良好で, 卵管及び子宮内膜の組織内濃度と肘静脈血中濃度の比率は, それぞれ0.74, 0.44で卵管への薬剤の移行が良好であつた。<BR>以上の成績及びCZONの強い抗菌力, 広範囲の抗菌スペクトラム, 更にその安全性から, 新しいCephem系抗生物質として婦人科領域の感染症に対して広い臨床応用が期待される