4 0 0 0 OA サクラと農業

著者
山下 裕作
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.121-126, 2008 (Released:2011-01-20)

サクラとは、一般に、ウメ・モモ・アンズなどを除くバラ科サクラ属の植物の総称である。その名称の由来については、(1)「咲く」に複数を表す接尾語の「ら」を付したとする説、(2)稲の作神であるサの神が寄り憑く神鞍(クラ)からくるという説、そして(3)「木の花(サクラと思われる)」を象徴する木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)から「さくや」を取り転訛したという説、の三つに代表される諸説がある。大仰な目的意識などはないが、サクラは日本の国花であると意識されている。事実、日本文化とサクラとの縁は深い。春になり桜が咲けば、誰でも花見に出かけたくなるだろう。日本人の多くがサクラを好んでいるのである。そのサクラと農業という生業が密接に結びついていることを、ほんの少しでも明らかにすることが本稿の目的である。
著者
前橋 健二
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.818-825, 2011 (Released:2013-10-08)
著者
岡本 一 川村 軍蔵 田中 淑人
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.449-454, 2001 (Released:2011-03-05)

魚の摂餌行動に及ぼす背景色の影響をみることを目的とした水槽行動実験を行った。供試魚にはスズキを用い,白,赤,緑,青を背景色として擬餌5種類(白,赤,緑,青および透明)を同時に投入し,擬餌に対する魚の行動記録を水中ビデオカメラで撮影記録し,解析した。背景が白では,緑の擬餌に対する食付き頻度が顕著に高かった。また,背景が赤および青では,透明および白の擬餌に高い食付き頻度を示した。高頻度で選択される擬餌の色は背景色によって異なり,背景色とルアー色の普遍的な組み合わせは見出せなかった。
著者
山川 将弘 佐藤 みゆき
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.54-56, 2012 (Released:2012-12-03)
著者
市田 忠夫
出版者
青森県農業試験場
巻号頁・発行日
no.35, pp.13-52, 1996 (Released:2011-03-05)
著者
本郷 次雄
出版者
日本きのこセンター菌蕈研究所
巻号頁・発行日
no.39, pp.28-31, 2002 (Released:2011-03-05)

Phaeocollybia lugubris(新称:アカアシナガタケ)およびRussula melliolens(新称:ヨヘイジモドキ)のハラタケ目の2種を日本新産種として報告した。
著者
寺本 憲之
出版者
滋賀県農業総合センター農業試験場
巻号頁・発行日
no.41, pp.32-52, 2001 (Released:2011-03-05)

天蚕の野外における食樹調査と室内における摂食試験による飼料適性調査を滋賀県において実施した. 野外調査によって,ブナ科に属するナラガシワとバラ科に属するカマツカの2種を天蚕食樹として新しく記録した.また,室内調査によって,ブナ科に属するイチイガシ,イタグリ,シイグリおよびブナ,カバノキ科のイヌシデ,クマシデ,アカシデ,サワシバ,ヤシャブシおよびシラカンバ,ヤマモモ科のヤマモモ,ニレ科のムクノキ,バラ科のヒメリンゴおよびアンズ,そしてマンサク科のアメリカフウおよびフウ,合計16種を新室内飼育記録として追加した.今回の新記録を追加して天蚕の食樹記録の整理検討を行ったところ,野外食樹記録が13種,室内飼育記録が19種,併せて,天蚕幼虫が摂食してほぼ正常に成育できる樹種は32種と判断された.摂食試験の結果から,天蚕の最適性飼料樹としてクヌギ,アベマキ,アラカシ,ブナ(ブナ科)およびアメリカフウ(マンサク科)の5種を選定した. 以上の結果と既知食樹記録を総括して天蚕の食性に関する再検討を行ったところ,天蚕はブナ科に属する植物を中心に食するが,植物分類学上から考察すると,ブナ目群(ブナ目ブナ科・カバノキ科,ヤナギ目ヤナギ科,イラクサ目クワ科・ニレ科)およびバラ目群(バラ目バラ科,マンサク目マンサク科,ムクロジ目カエデ科)の2植物目群,すなわち植物分類学上で類縁関係が高い,まとまった植物群に属する植物の葉を食することが明らかになった.また,天蚕の食性には個体あるいは系統変異があり,個体選抜による育成によって,本種の食性は上記の植物科に属する植物の範囲内で拡張できる可能性が示唆された.
著者
菅沼 眞澄 七戸 和博 戸津川 清 村田 尚 木村 直子
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 = Animal-husbandry (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.388-390, 2009-03 (Released:2011-03-05)
著者
森下 和路 安藤 信
出版者
京都大学大学院農学研究科附属演習林
雑誌
森林研究 = Forest research, Kyoto (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
no.74, pp.35-45, 2002-12 (Released:2011-03-05)

京都市周辺の都市林では、1980年代以降に激化したマツ枯れにより、多くのアカマツが枯死した。京都市市街地北部における近接3地域(宝ヶ池、神山、上賀茂)の都市林について、マツ枯れ前後の植生図を比較し、林相変化を明らかにした。植生図は1982年、1990年、1998年撮影の航空写真から作成し、各林分を優占種によってアカマツ林などの林分タイプに分類した。1982年には、アカマツ林が最も多く見られ、宝ヶ池及び神山地域で60%以上、上賀茂地域でも約30%の面積を占めた。しかし、3地域のアカマツ林の面積は、1998年にはそれぞれ0.6%、4.6%、2.1%にまで減少していた。宝ヶ池及び神山では、マツ枯れ後、谷地形で落葉広葉樹が順調に林冠層に現れたのに対し、尾根地形では林冠層を欠く林分が多く出現した。上賀茂では、マツ枯れ後、ヒノキが林冠層に現れた林分と、ヒノキ以外の樹種が優占した林分が存在し、その後それぞれが地形に応じて様々な林相に変化した。以上より、これらの地域におけるマツ枯れ後の林相変化にはいくつかのパターンが存在し、その 違いには地形やマツ枯れ以前の林分構造が影響していると考えられる。
著者
小杉 徹 岡野 正豪 荒尾 知人 金森 哲夫
出版者
静岡県農業試験場
雑誌
静岡県農業試験場研究報告 = Bulletin of Shizuoka Agricultural Experiment Station (ISSN:0583094X)
巻号頁・発行日
no.50, pp.19-28, 2006-03 (Released:2011-03-05)

微生物資材等について約5週間の栽培試験を行い、キャベツの生育促進効果及び、根こぶ病の抑制効果について調査した。1.園芸培土(クレハ)と多腐植質黒ボク土を5:1に混合し、その混合土1g当たり1×10(5)の根こぶ病菌の休眠胞子を接種したものを、供試土壌とした。供試土壌に対して、牛糞たい肥2%、またはEMボカシ(米ぬか、魚かす、なたね油かすに微生物液を入れて1週間嫌気発酵させたもの)2%を混和し、それぞれ牛糞たい肥区、EMボカシ区とした。キャベツ播種後1週間では、EMボカシ区で生育が抑制されたが、5週間目の調査時には資材無施用区と同等となった。また、EMボカシ区は、根こぶ着生を抑制した。2.EMボカシと微生物液を入れないボカシを用意して、キャベツに対する栽培試験を行った。資材施用による生育に対する効果は認められたが、両資材に生育差はなかった。また両資材ともに0.25-0.5%以上で根こぶ着生はほぼ抑制された。3.米ぬか、魚かす、なたね油かすを各々0.3%施用した場合でも、根こぶの着生が抑制された。根こぶ着生を抑制しているのは、ボカシ資材を構成している米ぬか、魚かす、なたね油かすと推測した。