著者
菱田 慶文
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2008-01 (Released:2016-11-27)

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2535号 ; 学位の種類:博士(人間科学) ; 授与年月日:2008/1/23 ; 早大学位記番号:新4668
著者
阪本 一郎
出版者
文教大学女子短期大学部
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.20, pp.17-27, 1976-12 (Released:2012-01-18)
著者
深海 菊絵
出版者
くにたち人類学会
雑誌
くにたち人類学研究 (ISSN:18809375)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-20, 2010-05-01

本論の目的は、米国におけるポリアモリー実践の事例から、「愛」や「親密性」に関わる事象を主題とする90年代以降の人類学的研究の分析枠組みを再考し、今後の研究に必要な視座を提示することである。近年の愛や親密性を主題とする研究は、社会規範との関連でそれらを論じる傾向が際立っている。これらの研究は、親密な関係が築かれる舞台の権力構造を明らかにしてきた。しかし、自律的主体が想定されているため、偶発的で予測不可能な他者との関係性を当事者たちがいかに生きているのか、という点を捉えきれない。そこで本論では、バトラーの「≪対格≫の私」論、田中の誘惑論を手掛かりに、先行研究が看過してきた領域に光を当ててみたい。本論では、主体形成の能動的側面だけでなく受動的側面に着眼することにより、自律的主体ともみえるポリアモリー実践者たちが自らの意志を越えて他者とつながるあり様を考察していく。
著者
星野 豊
出版者
筑波法政学会
雑誌
筑波法政 = Tsukuba journal of law and politics (ISSN:21880751)
巻号頁・発行日
vol.73, pp.1-8, 2018-01-29 (Released:2018-02-02)
著者
"シブタニ タモツ 木原 綾香 奥田 真悟 桑原 司"
出版者
鹿児島大学
雑誌
Discussion papers in economics and sociology (ISSN:1347085X)
巻号頁・発行日
vol.1301, (Released:2016-10-28)

"タモツ・シブタニ著, 木原綾香, 奥田真悟, 桑原司訳"
著者
藤高 和輝 Fujitaka Kazuki フジタカ カズキ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科 社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.163-180, 2013-03-31 (Released:2013-03-31)

ジュディス・バトラーがスピノザの熱心な読者であるということはあまり知られていない。しかし、スピノザは彼女にとってきわめて重要な思想家である。実際、彼女は『ジェンダーをほどく』(2004)で「スピノザのコナトゥス概念は私の作品の核心でありつづけている(198 頁)」と述べている。本論はこの言葉の意味を明らかにしようとするものである。バトラーがスピノザの『エチカ』に最初に出会ったのは思春期に遡る。その後、彼女はイェール大学の博士課程でヘーゲルを通して間接的にスピノザと再会する。この二番目の出会いは、彼女の学位論文『欲望の主体』(1987)を生み出すことになる。最後に、このスピノザからヘーゲルへの移行によって、彼女は「社会存在論」を確立することができた。バトラーの著作におけるスピノザのコナトゥス概念に着目することで、私はこれらの運動を明らかにするだろう。そして、このような考察を通して、バトラーの思想においてコナトゥス概念が持つ意味も明らかになるだろう。 It is not well known that Judith Butler is an avid reader of Spinoza. However, Spinoza is a very important philosopher for her. Indeed, she said in Undoing Gender (2004) “the Spinozan conatus remains at the core of my own work (p.198).” This paper tries to elucidate the meaning of this sentence. Butler rst encountered Spinoza’s Ethics during her adolescence. Afterwards, she indirectly met Spinoza again through Hegel during her doctoral studies at Yale University. This second encounter led to the production of her dissertation, Subjects of Desire (1987). Finally, by this journey from Spinoza to Hegel, she could establish “social ontology.” I will make these movements clear by paying attention to the Spinozan conatus in Butler’s works and we can understand what is meant by conatus in Butler’s thought.