著者
松村 敦 古川 沙希子 宇陀 則彦
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.15-31, 2007 (Released:2007-03-06)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

現在,博物館などの持つ多様な情報資源を共有化し,提供しようとする動きが盛んである.しかし,これまでのシステムは,共有データの設計の議論が主で,利用者への提供方法に関する十分な議論がなされていない. そこで本研究では,資源共有システムにおける情報提供方法を検討するためには,利用者の検索行動を詳細に分析する必要があると考え,検索プロセスの記録とインタビュー・発話分析を組合せた検索行動調査を行なった. 調査の結果,全エレメントを一度に検索できるANY は利用者の検索支援には重要であること,Title のように格納されている内容の分かりやすいエレメントは効果的に利用できること,Date のように検索に有効であっても,内部のデータ形式が不明な場合には利用されにくいことなどが分かった.これらの結果をもとに,資源共有システムでの検索エレメントの設計についての考察を行なった.