著者
Takane Hori
出版者
The Seismological Society of Japan, The Volcanological Society of Japan , The Geodetic Society of Japan
雑誌
Journal of Physics of the Earth (ISSN:00223743)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.349-356, 1996 (Released:2009-04-30)
参考文献数
18
被引用文献数
10 12

To evaluate the temporal variation of seismicity in the Inner Zone of Southwest Japan before and after the Nankai trough events, we introduced a statistical model and estimated the value of the model parameters. We used the data of disastrous earthquakes to estimate them. Because of the lack of spatially sufficient data, we used data from the 9th century in the case of the northern Kinki region, and in the case of the whole Inner Zone of Southwest Japan only data after the 17th century. The results show that for the northern Kinki region the seismicity has a peak before the Nankai trough events, although there is no significant change before them in the whole Inner Zone of Southwest Japan. The seismicity in the Inner Zone of Southwest Japan increases just after the Nankai trough events. We compared the obtained intensity functions with the recent JMA data from 1885 to 1995. The seismicity seems to have increased in the last 30 years. Using data from this period, we estimated the occurrence time of the next Nankai trough event. Our results show that it will occur in the 2030'S.
著者
楠本 成寿 福田 洋一 竹村 恵二 竹本 修三
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.110, no.1, pp.32-43, 2001
参考文献数
35
被引用文献数
1 6

In order to solve a mechanical inconsistency that the Osaka Bay basin exists between the Median Tectonic Line (MTL) and Arima-Takatsuki Tectonic Line (ATTL) (right-lateral left-stepping faults), we attempted to investigate and evaluate the basin forming mechanism at the termination of right-lateral left-stepping faults by means of the dislocation modeling.<BR>The results of the numerical simulations show that the sedimentary basin can be formed at the termination of the right-lateral left-stepping faults develop, if the secondary fault caused by the rightlateral motion is a reverse fault and its displacement is larger than 20% of the lateral motion. We applied this model to the fault distribution in the Kinki district, and found that tectonic structures around the Osaka Bay can be explained by combination of 1) the right-lateral motion of the MTL and ATTL and 2) the reverse motion of their secondary faults, <I>i.e</I>., Nara-Toh'en Fault, Ikoma Fault and Rokko-Awaji Fault Systems.
著者
別府 玲子 村橋 けい子
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.142-146, 1999-04-30 (Released:2010-04-30)
参考文献数
13

心因性難聴に健忘を伴った2症例を経験した。 健忘は精神医学的には意識の障害を呈する解離性障害の一症状である。 症例1は年齢16歳, 症例2は15歳と, 思春期の女性であり, 難聴, 健忘以外にも多彩な症状を示した。 症例1は精神科において全生活史健忘との合併と診断された。 症例2は, 幼少時より両側高度感音難聴のため経過観察をしており, 既存の難聴が高度で, 他覚的聴力検査で閾値が確認できないので, 精神医学的状況から心因性難聴と推定した。 心因性難聴の場合は, 十分な心理的ケアが必要であり, 特に他の重篤な精神症状を合併している場合は精神科のカウンセリングを要すると考えられた。
著者
大倉 典子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.124-127, 2016-01-15

情報通信基盤が整備した21世紀の高度情報化社会において,日本生まれのゲーム・マンガやアニメーションなどのいわゆるディジタルコンテンツが世界中に広がっている.一方,従来のものつくりの価値観である性能・信頼性・価格に加え,感性を第4の価値すなわち「感性価値」として認識しようという国の取組みも開始された.著者らは,日本生まれのディジタルコンテンツの人気の大きな要因の1つにキャラクタ等の「かわいさ」が挙げられると考え,人工物の感性価値としての「かわいい」に着目し,その物理的諸属性を系統的に解析する研究を行ってきた.ここでは,「かわいい形」「かわいい色」「かわいい質感」「かわいい大きさ」について,概説する.

46 46 46 1 IR 公共心と愛国心

著者
中村 清
出版者
宇都宮大学
雑誌
宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要 (ISSN:13452495)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.215-226, 2003-04-01

教育改革の一視点として公共心と愛国心の育成があげられることが多い。たしかに、最近の若者の利己主義の傾向を考えれば、公共心の育成は重要である。しかし、これを安易に愛国心と結びつけることは危険である。愛国心は、ともすれば国家単位での集団的利己主義に陥るからである。本来の公共心は、特定の人間集団を越えて人間一般に貢献する精神である。愛国心も、この意味での公共心の具体例となる必要がある。
著者
井上 忠男 尾崎 武司
出版者
The Phytopathological Society of Japan
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.49-50, 1980-01-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
13
被引用文献数
16 15

Yellow vein of Eupatorium chinense var. simplicifolium caused by a geminivirus (Osaki and Inouye, 1979) had long been attracted attentions by some Japanese botanists and plant pathologists. A poem written by the Empress Koken on the yellow leaf of Eupatorium in the year of 752 that appeared in “Manyoshu” would be the first record in all over the world in the literature of the possible plant virus disease.
著者
髙梨昌
出版者
法政大学大原社会問題研究所
雑誌
大原社会問題研究所雑誌
巻号頁・発行日
vol.2009年(2月), no.604, 2009-02-25
著者
山根 信二
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.197-204, 2016-01-01 (Released:2016-01-01)
参考文献数
64
被引用文献数
1

混乱するハッカー及びハッキングの理解を整理するために,本稿ではこれまでのハッカーのパブリックイメージがどのように形成されたのかをたどり,それらを史的展開の中に位置付ける.ハッカーの極端なパブリックイメージは時代ごとの不安が投影されていると考えることができる.これらはマスメディアによって作られただけでなく,計算機科学者や学会も役割を果たしてきた.更にハッカーに注目することで,これまでのコンピューティングの歴史を見直す新たな試みについて論じる.最後に今後の人材育成戦略についても取り上げる.
著者
髙嶋 博
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.472-473, 2018 (Released:2018-02-20)
参考文献数
15
著者
谷中 拓哉
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.1-124, 2015

早大学位記番号:新7090
著者
三好 寛二 世良 昭彦 加藤 貴大 梶山 誠司 木下 博之
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.772-776, 2011-09-15 (Released:2011-11-15)
参考文献数
12

急性薬物中毒は救急外来において頻度の高い傷病の一つである。今回,ロキソプロフェンを大量服薬し,急性中毒症状を呈した症例で,ロキソプロフェンおよびその代謝産物の血中濃度を測定し得たので報告する。症例は30代の女性,ロキソプロフェン3,600mg(ロキソニン®錠,1錠60mgを60錠)を服薬し,3時間後に来院した。来院時,自覚症状なく,意識清明でバイタルサインは安定していた。胃洗浄,活性炭投与は行わず,入院し輸液療法を行った。急性中毒症状として,消化器症状(食欲不振と心窩部痛が第2病日から3日間継続),急性腎傷害(第3病日まで無尿で経過し,第3病日をピークにBUN 23mg/dl,Cre 1.93mg/dlまで上昇),肝機能障害(第3病日をピークにGOT 532 IU/l,GPT 144 IU/l,LDH 405 IU/lまで上昇),血小板減少(第3病日をピークに10.8×104/dlまで低下)などを生じたが,いずれも経過観察と対症療法で改善し第4病日に退院した。退院後も後遺症を残すことなく経過した。ロキソプロフェンの血中濃度は,服薬3.5時間後126μg/ml,17時間後26μg/ml,40時間後3.18μg/ml,64時間後0.25μg/mlで,ロキソプロフェンの代謝産物であるトランス配位アルコール体の血中濃度は,服薬3.5時間後152μg/ml,17時間後16.1μg/ml,40時間後2.33μg/ml,64時間後0.19μg/mlであった。大量服薬時のロキソプロフェンの最高血中濃度到達時間は0.41時間で,服薬から3.5時間までに吸収が終わっており吸収遅延は起こさなかった。また,ロキソプロフェンは大量服薬時も速やかに代謝され代謝産物を生じていたが,血中濃度半減期は延長し6.7時間であった。