著者
河村 幸雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.95, no.6, pp.386-394, 2000-06-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
22
被引用文献数
1

わが国では, 大豆は煮豆, 納豆, きな粉, 豆腐, また味噌, 醤油など発酵食品として広く利用され, 畑の肉といわれるほど, 蛋白質に富み, 栄養的にも優れた重要な食品である.近年は, 栄養だけではなく, 生活習慣病の増加にともない, 大豆の体調調整機能が大きくクローズァッされている。かねて, 食品中の蛋白質の生理機能の研究に従事され, 味噌の高血圧防止効果はACE阻害ペプチド “セリルトリプトファン” によることなどを発見され, 大豆の生理機能に関する最前線の研究をまとめた “ダイズのヘルシーテクノロジー” の編者でもある著者に, 発酵食品を中心に大豆の健康機能性について詳細に解説していただいた。
著者
小池 関也 見邨 康平
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
シンポジウム: スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス講演論文集 2015 (ISSN:24329509)
巻号頁・発行日
pp._A-24-1_-_A-24-10_, 2015-10-30 (Released:2017-06-19)

The purpose of this study was to quantify the contribution of the whole-body joint torques to the generation of evaluation values during baseball batting motion, such as bat head speed and angular motion of the lower trunk in consideration of the joint torque generating mode. The whole-body segments and bat were modeled as a system of sixteen-rigid linked segments, and constraint axes of the elbow, wrist, knee and ankle joints were modeled with anatomical constraint equations in order to consider the degree of freedom (DOF) of the joint. Each hand was considered to be connected with the bat through zero DOF joint. The equation of motion with respect to the whole-body and bat was obtained by considering modelling errors, such as, residual joint force and moment, and fluctuation of segment's length. The dynamic contributions of the joint moments, motion dependent term and gravity term to the bat head speed and angular motion of the lower trunk were derived from the equation of motion for the system. Furthermore, the joint torque was divided into two components, such as eccentric torque component, which shows negative sign of its torque power, and concentric torque component, which shows positive sign of its torque power. The results obtained in this study showed that 1) motion dependent term was the great contributor to the generation of bat head speed and 2) major contributors to the generation of the bat head speed, such as concentric components of knob-side shoulder abduction torque and torso joint rotational torque were quantified by considering main generating factor of motion dependent term.
著者
横山 茂樹 千住 秀明 管原 正志 田井村 明博
雑誌
長崎大学医学部保健学科紀要 = Bulletin of Nagasaki University School of Health Sciences (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.63-68, 2002-12

この研究の目的は,運動中において腹式呼吸による呼吸コントロールの有効性を明らかにすることである.対象は12名の健常男性とし,運動負荷は自転車エルゴメーターを用いて,Ramp負荷法によって最大酸素摂取量(maximum oxygen intake:Vo2max)の80%(80%Vo2max)まで施行した.実験条件は呼吸コントロールを行わない場合と,運動開始時から腹式呼吸を用いて呼吸コントロールを行った場合の2条件とした.呼吸代謝測定は呼気ガス分析器を用いて分時換気量(minute ventilation:VE)や体重あたりの酸素摂取量(oxygen intake/body weight:Vo2/BW),一回換気量(tidal volume:TV),呼吸数(respiratory rate:RR),心拍数(heart rate:HR)などの換気パラメータを測定した.その結果,運動中における腹式呼吸の効果としてVE減少やTV増加,RR減少が確認できた.また80%Vo2maxの運動負荷中において,運動初期にVEをはじめRR,HRの項目にCentral command説によると考えられる一時的な変化がみられた.運動時間70%以降の運動後半において,腹式呼吸によってVo2/BW増加とVE/Vo2減少という影響が出現していた.またV-slope法による無酸素性作業閾値(anaerobic threshold:AT)ポイントも,腹式呼吸により有意に高値を示しており,有酸素系エネルギーの供給が高められると考えらえた.
著者
青田 麻未
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.1-12, 2019

I will show how we can frame temporal dimensions of our environments for our appreciation. In contrast to artworks, environments are changing all the time. There is no frame with which to define what is the specific object of appreciation in environments which surround us, and which extend without limit. We have to create our own frames by ourselves. The question is how we frame temporal changes of environments. First, I will classify the changes in two groups: macro- and micro- temporal change. We cannot directly perceive the former, but can with the latter. Although we can perceive micro changes, it is difficult to appreciate them because they are so ordinary for us that we usually do not pay any attention to them. Second, I will introduce Arnold Berleant's "aesthetics of engagement" to clarify the mechanism of framing these micro changes. Engagement is a kind of aesthetic attitude for appreciating perceptual environmental experiences which consisted of cumulative micro changes. Third, I will elaborate on the role of our activity in framing micro changes. I will distinguish our activities in environments into two levels, and show how aesthetic engagement is related to each level.
著者
富永 真己 小田 美紀子
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.7-17, 2017

<p>病院の看護師長を対象に主観的評価による看護師長業務の負担の実態とともに,それらと蓄積疲労度及び長時間労働との関係を検討することを目的に,A県の全病院の看護師長(<i>N</i>=1,479)を対象に調査を実施した(回収率57%)。基本属性,組織特性,就業特性,看護師長業務とその負担を問う項目,蓄積疲労度に関する尺度を調査票に含めた。結果,看護師長業務の項目の中で"スタッフの勤務表の作成と管理"は最も主観的仕事時間が長く,困難度が高かった一方,約3分の1の項目で5年未満の経験年数の看護師長は困難度をより強く認識していた。約半数が週当たり10時間以上の残業を,約7割が自宅への持ち帰り残業を行っていた。また就業特性で長時間労働の状況が認められた看護師長は有意に蓄積疲労度が高かった。快適職場づくりの要となる看護師長自らが就業状況の改善により,長時間労働の見直しとともに蓄積疲労の改善に努める必要性が示唆された。</p>
著者
牧野 義雄 藤澤 浩子
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.147-154, 2001-12-15 (Released:2010-06-08)
参考文献数
16
被引用文献数
2

近年, 醤油の消費量が漸減する一方, 嗜好の多様化を反映して加工調味料の需要が増える傾向にある [1] .とくに, 高濃度の天然調味料を含むストレートつゆの需要が増加している.しかし, 微生物の増殖を抑制する成分が希薄であるため, 主原料の醤油から移行する微生物によって容易に腐敗する [2, 3] .さらに, 消費者が食品添加物を敬遠する傾向があるため, 製造者は保存料の使用を控えざるを得ない現状にある.このため, ストレートつゆに対しては, 厳密な衛生管理が必要となる.そこで本研究では, 醤油中に生存する耐熱性菌を分離・同定し, つゆ中での残存および増殖状況を調査した.醤油工場から提供された濃口醤油を100℃で10min加熱し, 市販ストレートつゆの平均値と同じ成分[4] に調製した栄養寒天培地上に塗抹した.出現した2種のコロニーを再度塗抹・培養した.それぞれKP-991およびKP-992株と命名し, 斜面培地上で冷蔵保存した.分離株及び基準株であるBacillus amyloliquefaciens (Fukumoto) Priest et al.IFO-15535, B.subtilis Cohn IFO-13719, B.megateyium de Bary ATCC-14581を以後の試験: に供した.なお, 分離株の生理活性試験と16srDNA解析は, (株) NCIMBJapan (静岡県清水市) に依頼した.既報 [5] に準じて調製した5種の菌株の芽胞懸濁液を90℃で0~45min加熱し, 生存芽胞数を計測した.次に, 野口 [4] の方法でストレートつゆを試作し, 各段階での生存芽胞数を計測した.濃口醤油, 味醂, 上白糖およびグルタミン酸ナトリウムを混合・溶解し, 滅菌濾過して調製した“かえし”2.5mlに, 先に調製した芽胞懸濁液0.1mlを添加し, 80℃で1min加熱した後の生存芽胞数を計測した.鰹節, 宗田節, 鯖節を水道水とともに加熱し, 滅菌濾過して“だし”を調製した.2.6mlの“かえし”と7.5mlの“だし”を混合し, 85℃, 15minおよび90℃, 30min加熱した後の生存芽胞数をそれぞれ計測した.肉汁培地 [6] で前培養した供試菌株を2種の市販ストレートつゆS-AおよびS-B (別に成分分析を実施) に添加して, TN-2612バイオフォトレコーダー (アドバンテック東洋 (株) , 東京) で培養し, 660nmでの吸光度を経時的に測定するとともに, 検量線から乾燥菌体質量 (g・1-1) を算出した.KP-991およびKP-992株の性状をTable1に示した.カタラーゼ陽性を示し, 好気条件下で生育可能な有芽胞桿菌であることから, Bacillus属細菌と考えられた [7] .また, 50℃での生育性, 10%食塩中での生育がともに陽性で, 絶対好気性, 硝酸塩還元陽性を示すことから, 両株はB.subtilisまたはB.amyloliquefaciensである可能性が示唆された [7] .さらに, β―ガラクトシダーゼ陰性およびクエン酸を利用しないことから, B.amyloliquefaciensと同定された [7] .しかも, 16srDNA解析の結果, 両株ともB.amyloliquefaciensとの相同率が最も高いと判定された (MicroSeqTM (Applied Biosystems Japan (株) , 東京) のデータベース) .主な醤油の汚染菌はB.subtilisであると報告されているが [8, 9] , B.aynyloliquefaciensの汚染に関する報告は過去に見当たらない.ただし, この種は以前, B.subtilisに含まれていたため [10] , 醤油から分離されたB.amyloliquefaciensがB.subtilisと報告されていた可能性がある.KP-991およびKP-992株およびB.amyloliquefaciensの基準株は, B.subtilisおよびB.megateriumの基準株よりも熱に対して安定であった (Fig.1) .さらに, 前者の3株は, ストレートつゆの試作品中に最終的に残存することが確認された (Fig.2)
著者
佐合 尚子 竹田 尚彦
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. CE,[コンピュータと教育] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.13-20, 2000-12-15
参考文献数
6
被引用文献数
4

従来の英会話CAIソフトウェアは、文型・構文を覚えることを中心としたパターン・プラクティスの教育方法を用いるものが多い。本研究では、学習者はゲームを楽しむうちに自然とコミュニケーション能力が身に付けられるようコミュニカティブ・アプローチによるRPG(Role Playing Game )として実現することを目的としている。本論文では、まずRPG型英会話学習の学習方式と会話入力方法について検討した。「ことばを選ぶ自由」を重視した会話入力方法を用い、さらに学習進行を考慮し学習者のレベルに合わせた簡単な単語の入力から次第に自由入力へと変化させる漸進的会話入力方法を設計した。これを実現するために、本システムではゲームシナリオと学習教材を互いに独立させる方法を採用した。
著者
鈴木 佐内
出版者
和洋女子大学国文学会
雑誌
和洋国文研究 (ISSN:02865459)
巻号頁・発行日
no.30, pp.p26-35, 1995-03
著者
河波 昌
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.1-14, 2016 (Released:2019-02-22)
参考文献数
22

仏教は智慧と慈悲との宗教である。両者は相互に不可分に交渉しながら知慧論は智慧論として、慈悲論は慈悲論として限りなく深められていった。 智慧論も釈尊の正覚の事実の上に展開せられてゆくことになり、それはやがて顕教における四智として、また密教における五智論として展開せられていった。四智とはいわゆる大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智の四であり、密教における五智はこれら顕教の四智を統合する法界体性智を加えて智の体系を構成する。この五智は金剛界曼荼羅の立場において展開される。 大円鏡智は四智、五智を貫いてその根幹をなすものと考えられる。 大円鏡智を含めて四智等の成立は名義的ないし概念的にはインド大乗仏教史の展開においても比較的後期に成立した『仏地経』 Buddhabhūmisūtraにおいて初めて登場する。(玄奘訳『仏説仏地経』大正十六巻所収)。 一般に四智論は唯識思想の立場において論じられる場合が殆どであるが、四智論自体は恐らくそれとは無関係に、そして唯識関係に対しては先行する形で成立していたことが考えられる。『仏地経』には唯識思想の展開がまだ考えられず、むしろそれ自体として成立している。とはいえ瑜伽唯識を実践する人たちにとって、かかる提示された四智はそのまま実践の目標となってゆくのであり、それがやがていわゆる「転識得智論」(『成唯識論』等)として展開されてゆくことになる。 もちろん四智論等は唯識関係にとって重要であることはいうまでもないが、『仏地経』の展開にもみられるように四智論はむしろ、それ自体として独立に考えられるべきであろう。 本論は四智論、中でも「大円鏡智」自体をその生成、成立において考えようと試みるものである。その際、左のような成立の背景ないし展望が考えられる。本論はそれらを左記のような章において考えようと試みるものである。 第一章 釈尊における大円鏡智成立の原型 第二章 『仏地経』以前の先行経典における大円鏡智思想の展開 第三章 大円鏡智成立の風土論的背景 第四章 東西文化の出会いを背景として成立した無限円 (大円鏡智) 第五章 近代における大円鏡智論の展開ー山崎弁栄の場合 以下はその論考である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1157, pp.54-56, 2002-09-09

2002年の春、中堅商社A社は専門商社B社を6億円で買収した。2001年3月期のB社の売上高は8億円、当期利益は5000万円だった。また、B社の株主資本(純資産)は1億円だった。資産価値で考えると、6億円の買収金額は高いとの見方もあるだろう。
著者
青島 矢一
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.120, no.5, pp.711-735, 1998-11
被引用文献数
2

論文タイプ||論説(商学部号 = Commerce and Management)