著者
高島 良正
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.520-530, 1991-12-15 (Released:2010-07-21)
参考文献数
18
被引用文献数
6
著者
杉浦 衛
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.611-619, 1957 (Released:2017-12-22)

The examination of the fluorescent substances in the blood by rabbit blood has made clear the fluorescent substances found in it. Five kinds of fluorescent substances are found in the blood besides riboflavin. The investigation has been pursued with the application of spot colour reaction derived from paper partition chromatography, spector examination, contrivance of development solvent and bioassay. The result has shown that folic acid derivative in violet fluorescent substance, 3-hydroxykynurenine in yellow-green fluorescent substance, kynurenine in blue fluorescent substance and protoporphyrin in red-brown fluorescent substance have been identified. In yellow-brown fluorescent substance, a substance which seems to have a relation with protoporphyrin has been presumed.
著者
加納 隆至
出版者
Primate Society of Japan
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.223-242, 2001 (Released:2009-09-07)
参考文献数
75
被引用文献数
1

Numerous comparative studies have shown that Pan paniscus exhibits many socio-sexual characteristics which are distinct from those of Pan troglodytes. These characteristics can be considered as successful counter-strategies against potential infanticide by males.1) Female P. paniscus show longer maximal tumescence period per cycle, larger number of cycles during pregnancy, earlier resumption of a cycle after giving birth, than those of P. troglodytes. All of these increase a female's sexual receptivity which help to mitigate male-male sexual competition, the principal motivation for infanticide.2) Female P. paniscus appear to form a sort of alliance against males: they are more closely associate with each other than males do, both in the formation of parties and spatial distribution, and are cooperative in agonistic interactions with males. They prevent males from establishing a coalition by assisting young males to gain higher ranking positions, and also by maintaining a close association with their sons even after they mature. Thus, females, in spite of their physical inferiority to males, attain equal or even higher social positions than males. This makes it difficult for males to behave violently towards infants.3) Female P. paniscus take the initiative in peaceful contact with different groups. They mate more frequently with males from different groups than with males of their own group during intergroup encounters. Intergroup copulations, together with obscured ovulation through prolonged estrus, make it difficult for males to determine paternity. This extreme confusion of paternity is considered to be a powerful deterrence to infant-killing by males of both the same group and between different groups.
著者
藤村 和也 坂上 恭助 光永 威彦
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.255, pp.29-36, 2018-06-05 (Released:2019-06-05)
参考文献数
8

給水設備における給水管径やポンプ吐出流量といった各種の機器容量の設計には、器具給水負荷単位により瞬時最大流量を求める負荷算定法が一般的に用いられている。この方法は、1940 年代にアメリカのハンター(Roy.B.Hunter)により提案された手法であり、我が国では、当時の設備事情に合わせて微修正をしたものが、HASS-206 (現行の SHASE-S 206)の技術要綱や建築設備設計基準(国土交通省監修)において記載され、広く普及した。しかしながら、近年の衛生器具の節水化は著しく、ハンタ ーが提案した当時の衛生器具の仕様を基に制定されている本手法によって求めた給水負荷は、実態からかい離しているおそれがある。そこで、本報では節水化が進んでいる最新型の大便器と小便器の給水特性の調査を行い、器具給水負荷単位を適用する検討を行った。その結果、最新型の大便器と小便器の器具給水負荷単位は、現行の値よりも小さくなることを示した。
著者
今福 輪太郎
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.053-060, 2019-02-25 (Released:2019-08-05)
参考文献数
41

医学教育研究は, 採用する理論的枠組みや理論的考察を記述することが国際的に求められてきている. 本稿では, その理論の選定や研究手法の決定の前段階にある「真実の在りか (存在論) 」「現実のとらえ方 (認識論) 」「現実へのアプローチの仕方 (方法論) 」といった哲学的前提の検討や研究パラダイムの明確化に焦点を絞り, そこからどのように体系的に研究をデザインしていけばいいのかを概説する. 「哲学的前提-研究パラダイム・理論-方法論-研究手法」の流れを意識することで, 研究計画に一貫性を持たせ, 分析結果から実践的な示唆だけでなく理論的な貢献ができるようになると考える.
著者
中原 正幸
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.137-148, 1999-08-10 (Released:2010-02-23)
参考文献数
24

サヘル地帯では, 気候変動や人間活動の影響によって砂漠化が進行している. 本調査は砂漠化防止対策の一環として, 水資源の賦存形態を把握し, その開発について検討したものである.調査地域は, ニジェール, ブルキナファソ両国にまたがるゴルビ川流域である. 流域の降雨は5~9月の雨季にのみ認められ, 年間降雨量は200~1,200mmである. 河川は季節河川であり, 流出は6月に始まり10月上旬に終わる. 年間流量は平均2.6億m3である. 流域の河川は流域面積によって流出状況の区分ができる. 帯水層は大きく三つに区分でき, 先カンブリア時代の花崗岩・変成岩中の基盤岩帯水層, 第三紀のコンチネンタルターミナル層中の第三紀帯水層, および第四紀河床堆積物中の沖積帯水層である. この地下水は年間を通して利用できる. 流域の水循環をタンクモデルによって推定すると, 蒸発散が66%, 河川流出が5%, 地下浸透が29%である.このような水資源の特性を考慮すると, 乾季では地下水やダム貯留水の利用, 雨季には地表水や地下水を利用するのが有効である. 具体的には堰や地下水の涵養をかねた低ダムの築造や, 各帯水層を対象とした井戸開発である.
著者
田村 貴代子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.30, no.11, pp.1083-1095, 1988 (Released:2012-03-23)
参考文献数
3

目録情報を収録したJAPAN/MARC (国立国会図書館作成) のCD-ROM化について紹介した。これは試作版として開発したもので, その開発経緯と仕様の概要を述べた。さらに, (1)情報検索のための機能, (2)目録作成のための機能を中心に画面構成をあげ, その機能を詳述した。
著者
有江 賢志朗 奈良間 千之 福井 幸太郎 飯田 肇
出版者
公益社団法人 日本地理学会
巻号頁・発行日
pp.124, 2019 (Released:2019-03-30)

はじめに 現在の飛騨山脈の気候環境では,降雪量が融解量を上回ることができない.そのため,飛騨山脈における氷河と多年性雪渓の分布は,吹きだまりやなだれの地形効果がある場所に限定される.樋口(1968)は,多年性雪渓の地形効果による涵養様式を雪渓の分布高度で分類しており,稜線からの標高差と分布高度が小さい雪渓を「吹きだまり型」,稜線からの標高差と分布高度が大きい雪渓を「なだれ型」,稜線からの標高差が小さく,分布高度が大きい雪渓を「混合型」とした.本稿では,「吹きだまり型」を「吹きだまり涵養型」,「なだれ型」と「混合型」を「なだれ涵養型」と呼ぶ. 質量収支の一般的な測定方法は,氷河や雪渓上に雪尺を打ち込み,1年後の雪面の高度変化を測る雪尺法が用いられる.しかしながら,日本の山岳地域は,膨大な涵養量と消耗量のため,雪尺が倒れてしまい実測できない.そこで,日本の多年性雪渓の質量収支観測では三角測量やトラバース測量がおこなわれている.観測実績のある雪渓は三角測量やトラバース測量の実測が可能な「吹きだまり涵養型」の小規模な多年性雪渓に限定されており,氷河を含む「なだれ涵養型」の多年性雪渓の質量収支は明らかでない. 本研究では,セスナ空撮とSfMソフトを使用し,2015~2018年の飛騨山脈北部の氷河と多年性雪渓の質量収支を算出し,「吹きだまり涵養型」と「なだれ涵養型」の違いを考察した.さらに,氷河の可能性が高い唐松沢雪渓において氷厚と流速を測定し,唐松沢雪渓の氷河の可能性について検討した.研究手法ⅰ)なだれ涵養型の氷河と雪渓の質量収支 飛騨山脈北部の立山連峰の「御前沢氷河」,「内蔵助氷河」,「三ノ窓氷河」,「小窓氷河」,「はまぐり雪雪渓」,「剱沢雪渓」,後立山連峰の「白馬大雪渓」,「カクネ里氷河」の8つの氷河と雪渓において,2015~2018年の春と秋に小型セスナ機からデジタルカメラで空撮を実施した.空撮画像と2次元の形状から3次元形状を作成するSfMソフトを用いて,多時期の高分解能の数値表層モデル(DSM)を作成した.これらDSMの比較から「なだれ涵養型」の氷河と雪渓の高度変化を算出した.ⅱ)唐松沢雪渓の氷厚と流動 後立山連峰の唐松岳の北東斜面に位置する「なだれ涵養型」の唐松沢雪渓において,2018年9月に,中心周波数100MHzの地中レーダー(GPR;GSSI社製)を使用し,雪渓の縦断方向に2列と横断方向に6列の側線で測定を実施した.縦断方向と横断方向で反射波のクロスチェックをおこない正確な氷厚を求めた.GPRの解析結果をもとに氷厚の大きい上流部において,アイスドリルを用いて,長さ4.5mのステークを5地点に設置し,GEM-1(測位衛星技術社製)で9月末と10月末でGNSS測量を実施し,2時期のステークの位置情報の差から流動量を求めた.9月末に水平に打ち込んだステークは,再測時の10月末でも水平を保っていたことから,積雪のグライドやクリープは,流動に関与していない.結果 ⅰ)8つの氷河と雪渓の質量収支は,2015/2016年に全域が消耗域となり,2016/2017年に全域が涵養域となり,2017/2018年にパッチ状に涵養域と消耗域が点在する結果であった.2015~2018年の融雪末期の中で最も氷河と雪渓の規模が小さくなったのは,小雪年の2016年である.2016~2018年までの高度変化で,「吹きだまり涵養型」の雪渓と「なだれ涵養型」を比較したところ,「なだれ涵養型」のほうが大きく涵養していた.ⅱ)唐松沢雪渓では,GPRの結果から最深部で30mほどの長さ1㎞ある氷体を確認した.流動観測では,ステークは1ヶ月間で斜面方向に20cmほど動いており,得られた氷厚と流速は氷河の流動則とほぼ一致した.
著者
有江 賢志朗 奈良間 千之 福井 幸太郎 飯田 肇
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

福井・飯田(2012)と福井ほか(2018)は,近年の小型化かつ高性能化した観測機器を用いて,氷厚の実測と流動観測をおこない,飛騨山脈北部に分布する御前沢雪渓,内蔵助雪渓,三ノ窓雪渓,小窓雪渓,カクネ里雪渓の6つの多年性雪渓が現存氷河であることを明らかにした.北アルプス北部には,氷河調査がおこなわれていないが,氷河の可能性が高い雪崩涵養型の多年性雪渓がいくつか存在する.そこで,本研究では,7つ目の氷河の可能性が高い唐松沢雪渓の氷厚と流速をGPR観測とGNSS測量により測定し,唐松沢雪渓の氷河の可能性について検討した.その結果,唐松沢雪渓では約30mの氷厚と流動現象が確認できた.