著者
船木 祝
出版者
日本医学哲学・倫理学会
雑誌
医学哲学医学倫理 (ISSN:02896427)
巻号頁・発行日
no.22, pp.17-25, 2004

Bei der Forschung an importierten ES-Zellen handelt es sich um eine aktuelle Frage der deutschen Bioethik. Die deutschen Vertreter der verschiedenen Bereiche versuchen, aus zwei Gesichtspunkten bezuglich des Begriffs 'Menschenwurde'diese Frage zu behandeln: zum Ersten Menschenwurde als Eigenschaft des Gegenstandes and zum Zweiten Menschenwurde, welche sich im Umgang mit Menschen verwirklicht. Aus dem ersten Standpunkt lasst sich behaupten, dass die importierten ES-Zellen als pluripotente Zellen keine Gegenstande der Menschenwurde seien. Daher konnten die Wissenschaftler diese ES-Zellen fur wissenschaftliche und medizinische Zwecke nutzen. Im Gegensatz dazu lasst sich nach dem letzteren Standpunkt sagen, dass die Menschenwurde der menschlichen Embryonen kein Faktum, sondern eine Entwicklungsform darstellt. Daher hatten die umgebenden Menschen die Aufgabe, einen Ungeborenen zu schutzen und seine individuelle und moralische Entwicklung zu ermoglichen. Meine Lekture einiger japanischer Berichte uber die Behandlung der Probleme der menschlichen embryonalen Stammzellen legt die Vermutung nahe, dass dem obigen zweiten Gesichtspunkt in Deutschland fast keine Rechnung getragen wird. Man legt also das Gewicht vielmehr auf die medizinische Perspektive als auf das Leben der menschlichen Embryonen. Der zweite Gedanke bezuglich der Menschenwurde konnte aufschlussreiche Hinweise zum Umgang mit dem menschlichen Leben geben.
巻号頁・発行日
vol.[8], 1600
著者
岡本 伊作 塚原 清彰 佐藤 宏樹 本橋 玲 近藤 貴仁 岡田 拓朗 清水 顕
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.223-229, 2017-10-30 (Released:2017-11-22)
参考文献数
8

頭頸部癌に対する手術の中で,最も重要な術式の一つに頸部郭清術があげられる。では,どのようにこの頸部郭清術を中心とした頭頸部癌に対する手術手技を,安全かつ効率よくトレーニングしていけばよいのかに関しては明確な指標はなく,施設によって異なっている。われわれの施設では,ドライラボで十分にトレーニングを行った初期・後期研修医,若手医師を対象に,cadaverやアニマルラボを用いた手術トレーニングを行っている。しかし,頭頸部領域でアニマルラボトレーニングを行っている報告はない。今回は,過去に施行したアニマルラボトレーニングにおいて,トレーニングの前と後で参加者による自己習熟度評価と,指導医による習熟度評価について検証した。それにより,頭頸部領域におけるアニマルラボトレーニングの有効性を検討した。アニマルラボとレーニングは手技の向上に関して有意に有効な結果であった。技術の向上は医療安全の観点からも非常に有用となると推察された。
著者
Satosi WATANABE
出版者
科学基礎論学会
雑誌
Annals of the Japan Association for Philosophy of Science (ISSN:04530691)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-14, 1986-03-05 (Released:2009-02-16)
参考文献数
8
被引用文献数
1 or 0

We can recognize at least three types of epistemological relativity. The present paper deals with the logico-linguistic type of relativity, which is exemplified by the grue emerald of Goodman and the ugly duckling of the present author. A general theorem is introduced and proven, which covers all the cases of this type of relativity.
著者
池庄司 敏明 Bakotee Barnard
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.331-337, 1996
参考文献数
9
被引用文献数
2 or 0

人口64,000を対象に, 1993年10月から1996年2月にかけて, 11,373枚の処理蚊帳を配布した結果, PCDマラリア2罹患率は1993年のピーク1,087/1,000から1995年の605.3/1,000に減少し, さらに1996年末までには182/1,000へ減少すると外挿予想した。妊産婦に2,000枚を無料配布したところ, 新生児の月間罹患数が110から2カ月後に54へ急減し, 低体重新生児(2.1kg未満)の比率も4.2%から1.9%へ減少した。さらに500枚の(Olyset)^[○!R]nets(ペルメトリン既処理蚊帳。住化ライフテク製, 大阪)を15村落に配布したところ, 月間罹患数120が58に減少し10カ月間持続した。これは現地処理蚊帳を配布した31村落での減少率の2倍にあたる。家庭訪問による世論調査では, 市民の蚊帳所有率は50%で, 年間1.5回洗濯し薬剤再処理は8%であった。一人当たり蚊帳所有数0.8-1.0の家族は0の家族より罹患率が有意に少なかった。迅速な蚊帳追加配布と薬剤再処理がこれからの重要課題となる。
著者
シェリル 大久保 山海 千保子 柳沢 初美 加納 尚美
出版者
Japan Academy of Midwifery
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.233-248, 2008

本研究は,弟妹の誕生に立ち会うことがその子どもにどういった影響を及ぼすかを明らかにしようと試みている。妻の出産に立ち会った場合,男性には概ね肯定的な影響が見られることは先行研究からわかっているが,出産立会いが子どもに及ぼす影響に関してはまだほとんど研究されていない。しかし,近年,家族全員が出産に立ち会うケースが増えていることを鑑みると,根拠のない奨励を避けるためにも,出産立会いが子どもに及ぼす影響を評価することが必要である。<br> 本研究では,言葉と比較してイメージのほうが,子どもにとってより自由に考えや思いを表現しやすいことから,描画を用いて出産立会いが子どもに及ぼす影響を評価した。描画は,2歳から12歳の子ども24人に,出産立会い前,立会い中,立会い後の3回,描いてもらった。回収した描画は,全体的な傾向,ケーススタディという2つの観点から分析した。<br>I 全体的には,描画からトラウマあるいはショックの兆候は見られなかった。2ヶ月に渡る調査期間,子もどの描き方には,出産立会い前,中,後と回を追う毎に細部まで描くようになる,どの回も描き方がほぼ一定,回を追う毎に整然さを欠く,の3つのパターンあるいは傾向が見られた。24人中半数で,弟妹誕生後の描画に進歩が見られた。8人には,全期間を通して大きな変化は見られなかった。残り4人には,立会い後の描き方に,乱雑,後退などの変化が見られた。しかし,この4人も出産立会いからは肯定的な影響を受けていた。<br>II ケーススタディでは,母親の難産に立ち会ったことで否定的な影響を受けた様子の男児が描いた描画を詳細に分析した。描画からは,男児が最初に感じた不安,驚き,恐れなどが次第に形を変え,新たに家族の一員に加わった赤ちゃんと共存する道あるいは術を探すことへと向かったことがわかる。<br> 本研究結果から,出産立会い自体より家族間のサポートのほうが,子どもに対する影響という点で大きな要因となっていることがわかった。加えて,特に幼い子どもや男児には,実際かなりの痛みに耐える母親を目の当たりにすることで,否定的な感情を持つ傾向があることもわかった。このことから,子どもが出産に立ち会う際には,前もって出産の実際について十分準備してやることが必要であり,出産にかかわる誰にとっても肯定的な経験になるよう計らうべきである。

1 1 1 1 OA 分類紀事大綱

出版者
巻号頁・発行日
vol.[34],
著者
小菅 徹 吉野 孝
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.10, pp.1-8, 2009-11-19
参考文献数
15
被引用文献数
2 or 0

Web メディアの発展は著しく,特にユーザにより情報発信されるメディアとして Weblog や SNS などのコミュニケーションツールがある.しかし,多くのユーザがその手間と見返りの少なさから利用継続が出来ない現象が発生している.最近では,Twitter などのユーザの行動を逐次投稿するライフストリームサービスが流行りつつある.そこで,小型 PC と周辺機器をウェアラブルコンピュータとして身につけ,日常の活動を行うことで自動的にブログ記事が生成されるシステム BlogWear を提案する.本稿では,BlogWear の開発,および使用実験の結果について報告する.実験の結果,下記のことが明らかになった.(1) 記事における地図と画像の組み合わせにより,記事内容の理解や発見がある.(2) 任意投稿を容易に行えるようにすることで,記事内容の充実が見込める.(3) 不明瞭な画像の記事や連続した類似記事は,閲覧者・記事作成者両方にとって必要ではない.(4) 過去の記事を閲覧する際,閲覧者にとって多くの記事が必要ではないものとなっている.The Web media has been developing remarkably. Weblog and SNS which are sent information by users are popular for communication tools. Life stream service, such as Twitter, to post the action of users is also popular. However, many Weblog users in Japan tend to stop the use of Weblog because of the time-consuming process and the fewness of the reward. Therefore, we propose BlogWear system that generates weblog entries automatically using a wearable computer. In this system, a user has only to wear a wearable computer which has a small PC and peripheral devices. This paper describes the development of the system and the result of the experiment. The results of the experiment are as follows: (1) By combination of a map and a poted image, there are entry contents understanding and discovery. (2) We believe that easy posting by freewill encourages the enhancement of the content. (3) The entries of a blurred image and a continued similar image are not necessary for both watchers and entries makers. (4) Many past articles are not necessary for watchers.
著者
横山 純也
巻号頁・発行日
pp.1-57, 2017-03-25 (Released:2017-10-06)

首都大学東京, 2017-03-25, 修士(工学)
著者
鈴木 三男 能城 修一 田中 孝尚 小林 和貴 王 勇 劉 建全 鄭 雲飛
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.187, pp.49-71, 2014-07-31

ウルシToxicodendron vernicifluum(ウルシ科)は東アジアに固有の落葉高木で,幹からとれる漆液は古くから接着材及び塗料として利用されてきた。日本及び中国の新石器時代遺跡から様々な漆製品が出土しており,新石器時代における植物利用文化を明らかにする上で重要な植物の一つであるとともに日本の縄文文化を特徴づけるものの一つでもある。本研究では現在におけるウルシの分布を明らかにし,ウルシ種内の遺伝的変異を解析した。そして化石証拠に基づいてウルシの最終氷期以降の時空分布について検討した。その結果,ウルシは日本,韓国,中国に分布するが,日本及び韓国のウルシは栽培されているものかあるいはそれが野生化したものであり,中国には野生のものと栽培のものの両方があることが明らかとなった。それらの葉緑体DNAには遺伝的変異があり,中国黄河~揚子江の中流域の湖北型(V),浙江省と山東省に見られる浙江型(VII),日本,韓国,中国遼寧省と山東省に見られる日本型(VI)の3つのハプロタイプ(遺伝子型)が検出された。中国大陸に日本と同じハプロタイプの野生のウルシが存在することは,日本のウルシが中国大陸から渡来したものだとすれば山東省がその由来地として可能性があることを示唆していると考えられた。一方,化石証拠からは日本列島には縄文時代早期末以降,東日本を中心にウルシが生育していたことが明らかとなった。さらに福井県鳥浜貝塚遺跡からは縄文時代草創期(約12600年前)にウルシがあったことが確かめられた。このような日本列島に縄文時代草創期に既にウルシが存在していたことは,ウルシが大陸からの渡来なのか,元々日本列島に自生していたものなのかについての再検討を促していると考えられた。
著者
柳亭種彦 作
出版者
鶴屋喜右衛門
巻号頁・発行日
vol.弐編, 1828
著者
津志田 藤二郎 鈴木 雅弘
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.642-649, 1996-05-15
参考文献数
22
被引用文献数
6 or 0

北海道産の黄色タマネギ,赤色タマネギ及び白色タマネギのフラボノール含量を測定したところ,生鮮重当たり黄色タマネギではケルセチン-3, 4'-ジグルコシドが16.8mg/100g,ケルセチン-4'-グルコシドが18.5mg/100g,セルセチン-3-グルコシドが0.8g/100g,イソラムネチン-4'-グルコシドが2.9mg/100g存在していた.赤色タマネギでは黄色タマネギに比べて3倍量のフラボノール配糖体が検出されたが,白色タマネギには検出されなかった.また,フラボノール配糖体は外側の鱗茎に多く存在した.<BR>一方,フラボノール配糖体の代謝に関与する酵素としては,2種のフラボノールグルコシダーゼと2種のUDP-グルコース:フラボノールグルコース転移酵素が検出された.これらはそれぞれ至適pHが異なり,3-β-グルコシダーゼでは4.5, 4'-β-グルコシダーゼでは7.0であり,3-β-グルコース転移酵素では6.0, 4'-β-グルコース転移酵素では8.0であった.使用した全ての品種において,ケルセチン-4'-β-グルコース転移酵素の活性が4'-β-グルコシダーゼの活性に勝っていることから,ケルセチン-4'-β-グルコシドは蓄積される方向にあることが分かった.一方,ケルセチンの3位においては逆にグルコース転移酵素がグルコシダーゼの活性より弱いため,ケルセチン-3-β-グルコシドは蓄積しにくいことが分かった.<BR>また,ケルセチンの3位に糖が結合したフラボノール配糖体には4'-β-グルコース転移酵素が作用できないため,タマネギのケルセチン-3, 4'-ジグルコシドは,ケルセチン-4'-β-グルコシドに糖転移が起こることにより合成されることが推定できた.
著者
松本 和也
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.33-44, 2012-09-10 (Released:2017-11-22)

本稿では、昭和一〇年代後半(昭和一五~一七年)の私小説言説を検討対象として、それらが陰に陽に意識していたと思しき歴史小説(や客観小説)を主題とした言表との相関関係において分析・記述する。昭和一六年までに歴史小説言説と私小説言説とが、〝私〟を基(起)点とする作家としての態度を重視するという点で近接していたことを明らかにした上で、対米英戦開戦の一二月八日をへて一挙に合一される様相までを論じた。
著者
奥山 治美 浜崎 智仁 大櫛 陽一
出版者
日本脂質栄養学会
雑誌
脂質栄養学 (ISSN:13434594)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.79-88, 2014 (Released:2014-05-01)
参考文献数
13

Previous cholesterol guidelines for the prevention of CHD were based on "the lower, the better" hypothesis, setting upper LDL-C limits and treating patients to maintain their cholesterol levels below the targets, as seen in the ATP 3 issued from the National Heart, Lung, and Blood Institute (NHLBI) and that issued from the Japan Atherosclerosis Society (JAS GL). We published a new cholesterol guideline for longevity (JSLN GL 2010), in which evidence was presented that a high cholesterol level is not a causative factor of CHD but is a predictor of longevity among general populations over 40-50 years of age. Recently, a long-waited revision of the ATP 3 was published from the NHLBI in conjunction with the American College of Cardiology and the American Heart Association (ACC/AHA GL 2013), in which "setting targets to treating patients with statins" and "the lower, the better hypothesis" were abandoned because of the lack of clinical evidence. However, both the JAS GL 2012 and ACC/AHA GL 2013 brought about estimated 10-year CHD (ASCVD) risk mainly based on NIPPON DATA 80 and NHLBI-supported studies, respectively, resulting in increased estimated number of subjects to be treated with statins. Here, we point out that the estimated 10-year risks are not usable because they are not evidence-based. Moreover, we summarize biochemical mechanisms underlying the statin actions to increase heart failure, diabetes mellitus and other diseases after long-term treatments. The cases for which statins, all mitochondrion-toxic, are applicable should be extremely restricted.
著者
青木 優和 菊池 泰二
出版者
日本動物分類学会
雑誌
動物分類学会誌 (ISSN:02870223)
巻号頁・発行日
no.53, pp.p54-61, 1995-06
被引用文献数
1 or 0

東シナ海および九州天草において,Caprella andreae MAYER,1890がいずれもアカウミガメCaretta caretta(L.)の背甲上から採集された.本種の胸節は近縁地種に比べ太く頑健で,第5〜7胸脚前節には,カメの背甲上に生える小型の海藻類を把握し強い流れに抗するのに適した形態が見られる.Caprella acutifrons groupに属する近縁種で,生息基質の種類が多岐にわたるC.penantisでは体の太さなどに著しい種内変異がみられるが,C.andreaeでは得られた標本を比較し,また過去の記録を調査しても,胸節の太さやその他の形態に顕著な種内変異はみられなかった.C.acutifrons groupの種群のうち,漂流物やカメに着生するC.andreaeやヒドロ虫類に特異的に生息するC.glabraなどの生息基質特異性の強い種類は,C.acutifrons groupの祖先種から,孤立した特異な生息場所に適応して種分化してきたものであろう.