著者
Eizo NAKAMURA Katsura KOBAYASHI Ryoji TANAKA Tak KUNIHIRO Hiroshi KITAGAWA Christian POTISZIL Tsutomu OTA Chie SAKAGUCHI Masahiro YAMANAKA Dilan M. RATNAYAKE Havishk TRIPATHI Rahul KUMAR Maya-Liliana AVRAMESCU Hidehisa TSUCHIDA Yusuke YACHI Hitoshi MIURA Masanao ABE Ryota FUKAI Shizuho FURUYA Kentaro HATAKEDA Tasuku HAYASHI Yuya HITOMI Kazuya KUMAGAI Akiko MIYAZAKI Aiko NAKATO Masahiro NISHIMURA Tatsuaki OKADA Hiromichi SOEJIMA Seiji SUGITA Ayako SUZUKI Tomohiro USUI Toru YADA Daiki YAMAMOTO Kasumi YOGATA Miwa YOSHITAKE Masahiko ARAKAWA Atsushi FUJII Masahiko HAYAKAWA Naoyuki HIRATA Naru HIRATA Rie HONDA Chikatoshi HONDA Satoshi HOSODA Yu-ichi IIJIMA Hitoshi IKEDA Masateru ISHIGURO Yoshiaki ISHIHARA Takahiro IWATA Kosuke KAWAHARA Shota KIKUCHI Kohei KITAZATO Koji MATSUMOTO Moe MATSUOKA Tatsuhiro MICHIKAMI Yuya MIMASU Akira MIURA Tomokatsu MOROTA Satoru NAKAZAWA Noriyuki NAMIKI Hirotomo NODA Rina NOGUCHI Naoko OGAWA Kazunori OGAWA Chisato OKAMOTO Go ONO Masanobu OZAKI Takanao SAIKI Naoya SAKATANI Hirotaka SAWADA Hiroki SENSHU Yuri SHIMAKI Kei SHIRAI Yuto TAKEI Hiroshi TAKEUCHI Satoshi TANAKA Eri TATSUMI Fuyuto TERUI Ryudo TSUKIZAKI Koji WADA Manabu YAMADA Tetsuya YAMADA Yukio YAMAMOTO Hajime YANO Yasuhiro YOKOTA Keisuke YOSHIHARA Makoto YOSHIKAWA Kent YOSHIKAWA Masaki FUJIMOTO Sei-ichiro WATANABE Yuichi TSUDA
出版者
The Japan Academy
雑誌
Proceedings of the Japan Academy, Series B (ISSN:03862208)
巻号頁・発行日
vol.98, no.6, pp.227-282, 2022-06-10 (Released:2022-06-10)
参考文献数
245

Presented here are the observations and interpretations from a comprehensive analysis of 16 representative particles returned from the C-type asteroid Ryugu by the Hayabusa2 mission. On average Ryugu particles consist of 50% phyllosilicate matrix, 41% porosity and 9% minor phases, including organic matter. The abundances of 70 elements from the particles are in close agreement with those of CI chondrites. Bulk Ryugu particles show higher δ18O, Δ17O, and ε54Cr values than CI chondrites. As such, Ryugu sampled the most primitive and least-thermally processed protosolar nebula reservoirs. Such a finding is consistent with multi-scale H-C-N isotopic compositions that are compatible with an origin for Ryugu organic matter within both the protosolar nebula and the interstellar medium. The analytical data obtained here, suggests that complex soluble organic matter formed during aqueous alteration on the Ryugu progenitor planetesimal (several 10’s of km), <2.6 Myr after CAI formation. Subsequently, the Ryugu progenitor planetesimal was fragmented and evolved into the current asteroid Ryugu through sublimation.
著者
紅粉 美涼 中井 寿雄
出版者
一般社団法人 日本災害医学会
雑誌
日本災害医学会雑誌 (ISSN:21894035)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.13-17, 2022-01-13 (Released:2022-01-14)
参考文献数
15

東京都をモデル地区として、2017年6–9月に高齢者がエアコン未使用で熱中症を発症し救急搬送され2日間入院した場合の費用と、暑さ指数25°C以上の時間にエアコンを使用した場合の電気料金の推計値との差を求めた。医療費の1割負担額と電気料金の差は6月8,067円、7月−3,840円、8月−2,625円、9月6,528円、2割負担額との差は、6月16,917円、7月5,010円、8月6,225円、9月15,378円、3割負担額との差は6月25,766円、7月13,859円、8月15,074円、9月24,227円と推計された。負担額内のエアコン利用のカットオフ時間値は1割が305.2時間、2割が655.5時間、3割負担者が915.5時間だった。高齢者にエアコン使用を促す際は、入院を契機をとした基礎疾患の悪化のリスクや、入院期間の延長の可能性を合わせて情報提供する必要がある。経済的に余裕がない者は、カットオフ時間数を参考にした過度な節約に注意が必要と考えられる。
著者
森栗 茂一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.95-127, 1994-03-31

仏教には,水子を祀るという教義はないし,水子を各家で祀るという祖先祭祀も,前近代の日本にはまったくなかった。にもかかわらず,今日,「水子の霊が崇るので水子供養をしなければならない」と,人々に噂されるのはなにゆえであろうか。いわゆる1970年代におこり,80年代にブームを迎えた水子供養が,すでに20年を経過した今日,これを一つの民俗として研究してみる必要があろう。前近代の日本では生存可能数以上の子供が生まれた場合,これをどのように処理してきたか。一つには,予め拾われることを予期して,捨て子にする風があった。捨て子は,強く育つと信じられ,わざわざ捨吉などの名前をつけたこともあった。しかし,社会が育ててくれる余裕がないと思えるとき,間引きや堕胎がおこなわれた。暮らしていけないがゆえの間引きや堕胎を,人々は「モドス」「カエル」と言って,合理化してきた。実際,当時の新生児の生存率は低く,自然死・人為死に関わらず,その魂が直ちに再生すると信じて,特別簡略な葬法をした。それでも,姙娠した女が子供を亡くすということは,女の心身にとっては痛みであり,悩みがないわけではない。しかも,明治時代以降の近代家族が誕生するにあたって,女は「良妻賢母」「産めよ増やせよ」「子なきは去れ」と,仕事を持たない「産の性」に限定された。そのため,女は身体の痛みの上に,社会的育徳という痛みを積み上げられた。そんな悲痛な叫びが,水子供養の習俗に表れている。ところが,この女の叫びは,宗教活動の方向と経営を見失った寺院のマーケットにされてしまう。寺院や新宗教の販売戦略,心霊学と称するライターによって演出され,読み捨て週刊誌に取り上げられてひろまった。明治時代以降の近代家族は,男の論理による産業システムのためのものであった。その最高潮である60年代の高度経済成長が終わった70年代に入って,水子供養が出てきていることは興味深い。産業社会の幻影が,女を水子供養に走らせた。その女を,寺院は顧客として受け入れた。こうして,女は金に囲いこまれて,水子という不安に追い込まれ,水子供養という安心に追い込まれていったのである。そこで,彼女らの残した絵馬を分析することで,女の追い詰められた心理の一端を,分析してみたいと思う。

406 406 1 0 OA 農学啓蒙

著者
十文字信介 編
出版者
広島以文社
巻号頁・発行日
vol.前編 巻の2, 1881
著者
鈴木 由利子
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.205, pp.157-209, 2017-03-31

水子供養が、中絶胎児に対する供養として成立し、受容される経緯と現状についての調査と考察を行った。水子供養が一般化する以前の一九五〇年代、中絶胎児の供養は、人工妊娠中絶急増を背景として中絶手術を担った医療関係者によって散発的に行われた。一九六五年代には、中絶に反対する「いのちを大切にする運動」の賛同者により、中絶胎児と不慮死者を供養する目的で「子育ていのちの地蔵尊」が建立され、一般の人びとを対象とした供養を開始した。一九七一年になると、同運動の賛同者により、水子供養専門寺院紫雲寺が創建された。同寺は中絶胎児を「水子」と呼び、その供養を「水子供養」と称し、供養されない水子は家族に不幸を及ぼすとして供養の必要を説いた。参詣者の個別供養に応じ、個人での石地蔵奉納も推奨した。この供養の在り方は、医療の進歩に伴い胎児が可視化される中、胎児を個の命、我が子と認識し始めた人びとの意識とも合致するものだった。また、中絶全盛期の中絶は、その世代の多くの人びとの共通体験でもあり、水子は不幸をもたらす共通項でもあった。胎児生命への視点の芽生えを背景に、中絶・胎児・水子・祟りが結びつき流行を生みだしたと考えられる。水子供養が成立し流行期を迎える時代は、一九七三年のオイルショックから一九八〇年代半ばのバブル期開始までの経済停滞期といわれたおよそ一〇年間であった。一方、水子供養の現状について、仏教寺院各宗派の大本山・総本山を対象に、水子供養専用の場が設置、案内掲示があるか否かを調査した。結果、約半数の寺院境内に供養の場が設置されているか掲示がみられ、明示されない寺も依頼に応じる例が多い。近年の特徴として、中絶胎児のみならず流産・死産・新生児死亡、あるいは不妊治療の中で誕生に至らなかった子どもの供養としても機能し始めている。仏教寺院を対象とした水子供養の指針書の出版もみられ、水子供養のあるべき姿やその意義が論じられている。
著者
平安名 萌恵
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.19-32, 2020 (Released:2021-05-29)
参考文献数
26

非婚シングルマザーをめぐる先行研究では、1)自由なライフスタイルを求めて非婚で子どもを出産・養育する「積極的非婚シングルマザー」と2)妊娠後、パートナーに結婚や子どもの認知を拒否され、意図せず非婚で子どもを産み育てることになった「消極的非婚シングルマザー」の二つに区分され、異なる議論が展開されてきた。この2類型のどちらにも当てはまらないケースとして示されてきたのが、「沖縄の非婚シングルマザー」である。既存の沖縄研究において、相互扶助的でおおらかな共同体を前提として、積極的/消極的に拘わらず、「自由」で「奔放」に子どもを産み育てる「沖縄の非婚シングルマザー」像が提示されてきた。本研究は、沖縄における非婚シングルマザーを対象とした生活史インタビュー調査結果を基に、「沖縄の非婚シングルマザー」像の問い直しをすることを目的とした。結果として、沖縄における非婚シングルマザーは、男性優位の共同体のなかで、「気にもかけられず、期待もされてない」といった、放任的な状況に置かれていることが明らかになった。先行研究で示された相互扶助的な「沖縄的」共同体像が、ジェンダー格差を見落とした一面的なものであることが示唆された。女性たちは、共同体に頼れないからこそ、自分自身だけを頼りに意思決定しながら生きているといえる。
著者
Akira S. Hirao Atsushi Kumata Toshihito Takagi Yoshito Sasaki Takashi Shigihara Eiichi Kimura Shingo Kaneko
出版者
The Mycological Society of Japan
雑誌
Mycoscience (ISSN:13403540)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.79-87, 2022-05-31 (Released:2022-05-31)
参考文献数
45

Pholiota microspora (“nameko” in Japanese) is one of the most common edible mushrooms, especially in Japan, where sawdust-based cultivation is the most dominant method accounting for 99% of the production. The current strains for sawdust cultivation in Japan are considered to have been derived from a single wild strain collected from Fukushima, Japan, implying that commercial nameko mushrooms are derived from a severe genetic bottleneck. We tested this single founder hypothesis by developing 14 microsatellite markers for P. microspora to evaluate the genetic diversity of 50 cultivars and 73 wild strains isolated from across Japan. Microsatellite analysis demonstrated that sawdust-cultivated strains from Japan were significantly less genetically diverse than the wild strains, and the former displayed a significant bottleneck signature. Analyzing the genetic relationships among all genotypes also revealed that the sawdust-cultivated samples clustered into one monophyletic subgroup. Moreover, the sawdust-cultivated samples in Japan were more closely related than full-sibs. These results were consistent with the single founder hypothesis that suggests that all commercial nameko mushrooms produced in Japan are descendants of a single ancestor. Therefore, we conclude that cultivated P. microspora originated from a single domestication event that substantially reduced the diversity of commercial nameko mushrooms in Japan.
著者
日本健康学会理事会
出版者
日本健康学会
雑誌
日本健康学会誌 (ISSN:24326712)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.i-vi, 2019-07-31 (Released:2019-08-23)
参考文献数
24
被引用文献数
1
著者
八木田 幹 鹿野 一郎 清野 将人
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.70, no.691, pp.594-601, 2004-03-25 (Released:2011-03-03)
参考文献数
17

This paper presents experimental and numerical results on the unstable flow along the surface of a circular cylinder in the Coanda effect. The unstable phenomenon depends on the nominal Reynolds number Re*=Uj√ (1/4) hD/ν and the nozzle height of the jet, h. In this paper, the changing phenomenon of two-dimensional jet direction is found numerically and the results are compared with the experimental ones. The numerical calculation is carried out by using the finite-difference method for the conditions of unstable phenomenon, that is, 1.5×104≤Re*≤2.5×104 and 0.100≤h/D≤0.200. Numerical results agree well with experimental results qualitatively. Also, it is found that the unstable phenomenon is sensitive to both Re* and h/D in the vicinity of h/D=0.10. Furthermore, a hysteresis phenomenon of jet direction by Re* was observed.
著者
尾崎 俊介
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

アメリカ及び日本で人気の高い自己啓発本の誕生経緯と発展経緯について調査・研究を行い、その成果は "American and Japanese Self-Help Literature" と題し Oxford Research Encyclopedia に掲載された。またこれに加え、19世紀半ばのアメリカで流行し、自己啓発思想を誘発する契機となった「精神療法」についての論考や、哲学者のラルフ・ウォルドー・エマソンを自己啓発思想の生みの親として捉え直した論考、さらに女性向け自己啓発本についての論考や、自己啓発本出版史におけるアンドリュー・カーネギーの役割を論じた論考など、計4本の論文を発表した。