著者
堀内 茂木 吉澤 信 森田 晋也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.1-4, 2012-01-05 (Released:2012-05-17)
被引用文献数
2
著者
安田 菜穂 吉澤 健本郎 福田 倫也 雪本 由美 秦 若菜 原 由紀 正來 隆 頼住 孝二
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.27-32, 2012-01-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

吃音2例(30代,10代)に流暢性スキル(呼吸コントロール,フレーズ内の語と語の持続的生成,母音の引き伸ばし,軟起声,構音努力の修正)の獲得を目標とした言語聴覚療法(ST)を実施し,ST初回と最終回の文章音読を比較検討した.所要時間中の音読・症状・休止部分を音声分析ソフトで測定し,症状および休止部分を除いた音読部分から音読速度を算出した.音読速度は症例1:初回5.29モーラ/秒→最終回3.29モーラ/秒,症例2:8.86モーラ/秒→6.16モーラ/秒.所要時間中の休止部分の比率は症例1:19.4%→46.7%,症例2:26.2%→38.4%,症状部分は症例1:13.5%→0%.症例2:7.2%→0%.2例の音読の特徴は,初回時の「短く途切れた音読」から,最終回には吃症状の消失に加え,音読速度の低下した「音節,休止の各持続時間の延長した音読」へと変化し,流暢性スキルの獲得が確認された.
著者
平岡 和幸 吉澤 修治
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
Journal of the Operations Research Society of Japan (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.509-530, 1998-12

心理学において, 「慣れ」や「飽き」のように, 同じ選択を続けると効果が悪くなる現象を記述する, ロブ-パス問題と呼ばれるモデルがある. Abe and Takeuchiは, この問題をオンライン学習問題として定式化し, それがmulti-armed bandit問題の拡張とみなせる事を指摘した. 古典的なbandit問題との違いは, プレイヤーの選択が環境自体に影響を与え, 環境を変化させてしまうという点にある. 学習問題としてのロブ-パス問題に対してこれまでに提案された戦略は, すべて基本的に, 「未知環境からの反応をもとに, その環境に対する最適"定常"戦略を推定し, その戦略に従って選択肢を選ぶ」ということを繰り返すものである. また, 戦略の評価には, 環境が既知だった場合の最適"定常"戦略と比較して, 実際には環境が未知な事によるロスが, どの程度におさまるかを基準としている. このような方針が妥当かどうかを判断するためには, 環境が既知だった場合の(定常とは限らない)最適戦略を知っておく必要がある. 本論文はこれを導出する. その系として, 従来研究で仮定されていた「マッチング条件」が, 最適戦略が打ち切り時刻によらないための必要十分条件となっている事を指摘する. これにより, 目標として"定常"戦略のみを考えることの正当性が保証されることになる. マッチング条件自体の意味や妥当性に関する議論も行う. さらに, 漸近最適性を定義し, 忘却ありの相手なら定常戦略が漸近最適となるが, 忘却なしなら漸近最適戦略は存在しない事を示す.
著者
村上 岩範 後藤 桂孝 吉澤 明訓 安藤 嘉則 山田 功
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.765, pp.1093-1099, 2010-05-25

In this research, we propose the driving method of the magnetic material disc by the rotating magnetic field. When the rotating magnetic field is given to the magnetic material disk, the magnetic material disk is magnetized by a phase different from the rotating magnetic field. Therefore, magnetic attractive force acts between the magnetic material disk and the rotating magnetic field. At this time, because force in the vertical direction and radial direction cancelled respectively, only force in the circumferential direction comes to act. The rotating torque is generated by this force in the circumferential direction. Therefore, the magnetic material disc rotates. The purpose of a present article is to clarify the proposed driving principle by doing the magnetic flux density measurement, torque measurement and the torque analysis. Then, this driving principle was clarified to some degree.
著者
關口 隆弘 村上 岩範 都丸 瞬 後藤 桂孝 吉澤 明訓
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2008, pp."653-1"-"653-6", 2008-09-02

In this research, it proposes the development of High-Tc Superconducting Levitation flywheel. The permanent magnet magnetized in the thickness direction where the sectorial magnetic material plate is adsorbed creates the multipole field outside of the magnet. The levitation body achieved the stable rotation without the control by giving the driving force from the axial direction to the multipole field of the levitation body, and thus it succeeded in riding past the resonance. And, the voltage correction that considered the counter-electromotive force and impedance was executed so that this system might obtain the stable torque. As a result of measurement of electric power generation at the high-speed rotation region, it was confirmed that this system had about 84% conversion efficiencies. The result of the experiment and the theoretical value of the magnetic flux density, the torque, the frequency response, and the conversion efficiency of this system were compared. As a result, because measurements and the analytic value were corresponding well, it was confirmed that this analysis was useful.
著者
吉澤 千夏 大瀧 ミドリ 松村 京子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.539-548, 2002-06-10
被引用文献数
1

2歳0ヵ月児とその母親45組のままごと遊びの分析を通して,2歳0カ月児のスクリプトの構造と特徴及びスクリプトの構造化に関する母親の関わりについて検討し,以下の結果を得た,(1)子どもの表出するスロットは,その種類数,出現ともに,母親と類似の傾向が認められる.(2)日常生活の主要行為である「食べる」「飲む」スロットは母子ともに多く表出し,子どもでは調理や供応に関するスロットの表出が多く,母親では飲食時のマナーや「おいしいという」スロットの表出が多い.(3)母親は,子どものスロットに対して,新たなスロットを付与し,統合させている.2歳0カ月時においても,母親はスクリプトの構造化に重要な役割を持つことが示唆される.(4)多くの子どもから表出された自発のスロットは,時系列的関係の中核をなしていることが明らかになる.
著者
吉澤 正尹 山本 富士夫 長谷川 健二
出版者
福井大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

「器械運動」は運動教材の中でも、(1)学習者の基本動作に対する経験が極めて少なく、学習すべき動作の感覚がつかめない場合がある、(2)学習の対象となる運動が危険を伴うものであったり、学習者にとって高難度である場合には、実動作の学習の全く取り込めないことなど、学習指導が難しいとされている。それらを克服するために、それぞれ(1)学習すべき運動を指導者が示範したり、熟練者が行ったビデオの視聴によって動作を把握させる、(2)学習者のレベルに合わせて段階的な指導を行うとともに、補助によって十分な安心と安全確保を行うことなどに配慮し、学習指導が進められてきた。本研究では、これら従来の学習指導法に加え、スポーツの力学的・生理学的な研究から得られた理論を背景として、コンピュータを応用した体育における学習指導法の開発という視点から、「鉄棒運動」を中心とした理論学習から実動作体験に至る学習指導プログラムを開発・適用した結果・次のようなことが明らかとなった。1.運動の力学的な側面については、理科における「てこ」教材を発展させ、〈バランスを崩すこと→運動〉を理解させるプログラムが効果的であった。2.学習すべき運動のイメージを身体運動のイメージに結びつける方法として開発した〈コンピュータ画面上の人形をマウス操作〉や〈ラジオコントロールできるロボットをレバ-操作〉によって運動させるようにした疑似体験が、小学生にも積極的に受け入れられた。3.運動の理論的な学習→身体運動のイメージの疑似体験→実動作のドリル学習というステップを踏むことによって、学習者の学習すべき運動に対する認知レベルや技能獲得のための取組みを含めた学習意欲の向上がみとめられた。
著者
岩田 利枝 吉澤 望 望月 悦子 平手 小太郎 宗方 淳 明石 行生
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では東日本大震災後の首都圏節電下のオフィスの光環境の実態の記録を残すとともに、そこからオフィス照明の基本要件を抽出し、省エネルギー照明手法の開発を行った。節電によって、照明のエネルギー削減はランプや器具の効率の向上の他に、必要照度を下げる、照射面積を小さくする、照射時間を短くすることによる効果が大きいことが示された。これらは「光環境の質を落とす」と考えられ触れられてこなかった方法である。照明の基本的要件の見直しから着手し、照射面積・時間、昼光利用を考え、人の視覚特性を利用した「不均一・変動照明」による照明手法の提案を行い、これらに基づいた新しい照明基準作成の準備を行った。
著者
吉澤 道夫
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 : hoken buturi (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.36-45, 2009-03-01
参考文献数
29

The International Commission on Radiation Units and Measurements, ICRU, has recommended ‘operational quantities’, such as ambient, directional and personal dose equivalent, for external radiation monitoring. Many discussions have been made on the operational quantities, including necessity of these quantities. The operational quantities have a long history, and ICRU published many reports on this issue. This paper reviews the evolution of operational quantities in the relevant ICRU reports and the ICRP 2007 recommendations.
著者
吉澤 智之
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第1回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.3, 2005 (Released:2006-06-27)

工事現場にリスクマネジメントシステムの考え方の導入を提案する。まず始めにリスクマネジメントの基本概念を整理し、Kaplan,Haimesの提案するRFRM(Risk Filtering, Ranking, and Management Framework)をベースにHHM (Hierarchical Holographic Modeling)によりリスクシナリオを特定し、事故の分析を行う。
著者
高信 英明 明賀 秀行 吉澤 宏和 鈴木 健司 三浦 宏文
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
vol.101, pp.17-23, 2006-10-30

The purpose of this research is production of the jump robot based on the standard of an internal structure of the cricket. The insect doesn't control the landing for the jump. The cricket doesn't have the error margin of the numerical value of the distance that jumps most in orthopteras. And, it can do a steady jump. Because the body axis is the horizontal along ground. It is thought that it is possible to jump because it stabilizes even if the mechanism of the jump robot keeps easy, and is not controlled by doing the design based on the standard of the cricket. The robot adjusts "Ratio of legs" and "Position of center of gravity" to the same value as an actual cricket. The mechanism of the jump was designed by the same standard as an internal structure of the cricket. SMA that was able to expand and contract by like to the muscle also of the actuator was used. It succeeded in producing the robot, and making it jump. The data of the jump of the result of the jump experiment of the robot and the actual cricket that was measured and obtained was compared. And, the result of doing the jump that looked like the cricket was obtained.